血糖値スパイクとは、食後高血糖のことをいいます。
あなたが肥満体系でなくても、たとえまだ若くても、血糖値スパイクはけっして他人事ではありません。
誰もがリスクを抱えているがゆえに、あなたも血糖値スパイクについて知っておくべきだといえるでしょう。
この記事では、NHKスペシャル取材班著『糖尿病、認知症、がんを引き起こす 血糖値スパイクから身を守れ!』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『糖尿病、認知症、がんを引き起こす 血糖値スパイクから身を守れ!』の要約と感想
まずは本書の要約から。
2016年10月に放送したNHKスペシャル「血糖値スパイクが危ない」という番組をベースに、細かい情報や専門家の意見を加えて書籍化したものが本書である。
血糖値スパイクとは、番組スタッフが考えた造語であり、食後高血糖のことを指す。
血糖値スパイクとは何か、なぜ危ないのか、どうすれば予防・解消できるのかを解説する。
以上がおもな内容です。
カラーのイラストや写真つきで、血糖値スパイクについて紹介されています。
健康でありたいすべての人に本書はおすすめです。
血糖値スパイクとは何か
食後高血糖の危険性を広めるために、番組スタッフが「血糖値スパイク」という呼び方を考えたのだといいます。
したがって、血糖値スパイクと食後高血糖はまったくおなじものです。
ただ呼び方が違うだけ。血糖値スパイクのほうが、恐ろしさを強調できる。
血糖値スパイクとは、食後、血糖値が正常値を超えて急上昇し、数時間後にはもとに戻る現象のことをいいます。
このとき血糖値の推移をグラフ化すると尖った針(スパイク)のような形になることから、血糖値スパイクと名付けたのだといいます。
血糖値スパイクが恐ろしいのは、
- 糖尿病
- がん
- 認知症
- 心筋梗塞
などのリスクを高めることだと本書には書かれていました。
血糖値スパイクそのものは病気ではありませんが、放っておくとさまざまな悪影響が生じかねない、ということです。
それから血糖値は、上がったときの自覚がない点が厄介です。
「あ、いま血糖値が急上昇している」と自分で気づくことができません。
血糖値スパイクは自覚できないからこそ、日ごろの対策が重要なのです。
でなければ、気づかぬうちに糖尿病へと進行してしまう恐れがあります。
私にとっても、あなたにとっても、血糖値スパイクは他人ごとではありません。
血糖値スパイクの予防方法
本書には、血糖値スパイクを防ぐいくつかの対策が載っていました。
たとえば、ダイエットは血糖値スパイクの危険因子だといいます。
なぜならダイエットによって筋肉量が減ることで、ブドウ糖の血中濃度が上がりやすくなってしまうからです。
筋肉はブドウ糖を取り込んで血糖値を下げてくれる。
もしダイエットをするなら、食事制限ではなく、筋肉量を落とさないよう運動をして痩せたほうが良いのかもしれません。
それから、食事の際にはまず野菜から食べるべきだと本書には書かれていました。
というのも、野菜に含まれる食物繊維が、腸における糖質の吸収を穏やかにしてくれるからです。
ランチで牛丼を食べるとしたら、同時にサラダを注文し、先にサラダを食べるように心がけたほうが良いでしょう。
本書ではほかにも、
- NEATを高める
- 人工甘味料の活用
- 朝食を抜くデメリット
などについて紹介してありました。
血糖値を急上昇させないためのコツを学んでみてはいかがでしょうか。
いずれもちょっと工夫するだけで済むため、ハードルが低く、実践しやすいといえます。
まとめ
本書を読むメリットは「血糖値」について詳しくなれることです。
血糖値を安定させることが、健康維持に直結していることがよくわかります。
血糖値スパイクの恐ろしさをじゅうぶん理解すれば、日ごろの食生活や自宅での過ごし方も変わってくるはずです。
血糖値スパイクが、
- 糖尿病
- がん
- 認知症
- 心筋梗塞
などのリスクを高めると知れば、恐ろしくてじっとしてなどいられないでしょう。
とりわけ糖尿病は「病気のデパート」と呼ばれており、さまざまな合併症を引き起こすことで知られています。
糖尿病患者にはうつ病を患っている人が多い、という現実もあります。
健康を守るために、血糖値について知り、日頃の生活でちょっとだけ血糖値を意識してみてはいかがでしょうか。
ちょっとした差が、いずれ大きな差となるに違いありません。
病気になるか、ならないか。
以上、NHKスペシャル取材班著『糖尿病、認知症、がんを引き起こす 血糖値スパイクから身を守れ!』の要約と感想でした。
結論。オールカラーの写真やイラストつきで、血糖値スパイクについて学べる。「血糖値スパイク」という名称を広めた元祖。