『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』の要約と感想

人生とお金を切り離して考えることはできません。

食費、家賃、水道光熱費、スマホの通信量など、生きていくには何かとお金が必要です。

 

避けて通れないテーマだからこそ、お金や仕事について、早めに考えておくに越したことはないと著者はいいます。

 

この記事では、野瀬大樹、野瀬裕子著『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』の要約と感想

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まずは本書の要約から。 

 

お金は大切だ。

お金の問題が解決すれば、人生においてだいたいのことはうまく回るからだ。

 

収支の把握、トータルコストという概念、残業は損か得か、投資、結婚費用、マイホーム購入費など、20代のうちに考えておきたいお金や仕事のことについて、会計士夫婦が解説する

 

以上がおもな内容です。

端的にいえば、読む価値のない本です。

なぜなら、具体的な行動アドバイスがほとんど示されておらず、わずかなアドバイスも根拠が不明瞭だからです。

 

本書を読んだところで、なんら得るものはないでしょう。

ただ購入費用と時間を失うだけです。

 

会計士なのに数字がテキトー

お金をテーマにした本であるにもかかわらず、本書に出てくる数字は信用できません

 

たとえば、自動車は買うべきか、レンタカーで済ませるべきか、について著者が意見を述べていました。

レンタカーを利用したほうが安上がりだ」というのが著者の結論です。

 

その根拠は以下のとおりです。

 

自動車を買う場合、まず年間に支払う車体価格を30万円、維持費を40万円とし、計70万円の出費になると算出しています。

維持費とは、ガソリン代やオイル交換代、駐車場代などのトータル金額です。

駐車料金は月々2万円とし、年間24万円としていました。

 

いっぽうでレンタカーを借りる場合には、

  • レンタル費用:1日8000円
  • 保険費用:1日1000円

とし、1日あたり合計9000円かかるとしています。

レンタカーの利用を年間60日とすれば、計54万円です。

 

したがって、

  • 車を買う:年間70万円
  • レンタカー:年間54万円

このようなコストとなることから、レンタカーのほうが安いのだ、と著者(会計士夫婦)は結論づけていました。

 

 

レンタカーのガソリン代、駐車料金はどこへ?

ところで、なぜレンタカーの燃料費は無視されているのでしょう。 

 

レンタカーというのは、利用者がその燃料費を負担するのが当然です。

したがって、レンタカーの利用料にガソリン代が含まれていないのは不自然だといえます。

レンタカー返却時には燃料満タンにしておくのが規則となっている。 

 

それから、レンタカー費用にはなぜか「駐車場代」も含まれていません

まさか、借りてきたレンタカーを1日中ずっとノンストップで運転しつづけるわけではないでしょう。

 

運転していない時間は、車をどこかへ止めておく必要があります。

近所のコインパーキングを利用するにしても、月極駐車場を借りておくにしても、やはり駐車料金は発生します

それとも著者は、レンタカーの違法駐車を前提としているのでしょうか。

 

「レンタカーのほうが安い」という驚きの結論ありきで両者を比較したのでしょう。

著者の試算は穴だらけで、とても信用できたものではありません。

 

レンタカーのほうが安いという主張よりも、これで会計士が務まるという事実に驚きです

 

本書ではおなじようなコスト比較としてWiiとヴィトンのバッグが比べられており、Wiiの電気料金が無視されていました。

Wii(ニンテンドーのゲーム機)で遊ぶ際にかかる電気料金を無視したうえで、ヴィトンのバッグよりWiiのほうがおトクだと著者は結論づけています。

 

このような著者(会計士夫婦)による、

  • 投資
  • 結婚費用
  • マイホーム購入

これらへのアドバイスを、あなたは信用できますか?

 

まとめ

数字がテキトーなお金の本にはなんの価値も、意味も、説得力もありません。

ゆえに、あなたが貴重な時間を割いて本書を読む必要はありません

 

残るものにお金を使え。知識は残るが食べ物は残らない。有料セミナーがおすすめだ、と著者は述べています。

ほんとうにそうでしょうか。

食べ物は健康維持の基本であって、体調を崩してしまっては、働くことができません。

知識があっても、病に倒れてしまっては本末転倒です。

 

だいいち、「食べ物は残らない」という主張からして誤っています

食べた物は体内で消化吸収され、私たちの体の一部となります。

つまり、食べた物は身体に残る(身体そのものになる)、ということです。

 

著者は「会計士夫婦」ですので、栄養や人体構造には詳しくないのでしょう。

 

それから本書では、マルチタスクが推奨されていました。

時間を2倍有効に使えるから、とのことです。

実際、著者はジョギングをしながら英会話を勉強しているそうです。

 

ところが残念なことに、人間の脳はマルチタスクに向いていないことがわかっています。

複数の物事にたいしてどうじに集中することはできず、ただ高速で集中する対象を切り替えているだけであり、むしろマルチタスクは脳を疲れさせるとされています。

 

著者は「会計士夫婦」ですので、脳の仕組みには詳しくないのでしょう。

 

  • 投資を考えたことはあるか
  • 副業を考えたことはあるか

と読者に質問するばかりで、具体的な行動案は提示してくれません

われわれに質問した意図はなんだったのでしょうか。

 

以上、野瀬大樹、野瀬裕子著『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』の要約と感想でした。

結論。この内容で読者からお金をとる本書も、なかなかヤバイですよ! 

 

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お金について考えたい方には、与沢翼の著書をおすすめします。 

20代ナンチャラの本と違い、デタラメな試算も、非効率なマルチタスクも本書には登場しません。