新型コロナウイルスは、映画館に3つの恩恵をもたらしました。
新型コロナの蔓延により、「映画館が以前よりも快適になった」と感じている映画好きの方も少なくないはずです。
どんな物事にも良い面と悪い面があります。
新型コロナウイルスもまた、例外ではありません。
そこでこの記事では、
- 隣に客が来なくなった
- 前の席に客が座らなくなった
など、「新型コロナウイルスが映画館を快適にした3つのポイント」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
新型コロナウイルスが映画館を快適にした3つのポイント
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国各地の映画館が、人数制限を設けるようになりました。
コロナの感染に配慮し、観客が席を一つ空けて座るようにしたことで、入場できる人数はこれまでのおよそ半分になっています。
100席あるシアターには、最大で50人までしか入れない、ということです。
座席数が減れば収益が減るため映画館にとっては痛手でしょうが、映画ファンにとって、これほど喜ばしいことはありません。
なぜなら、一席空けて座ることで、
- 隣に客が来ない
- 目の前に客が座らない
- しゃべる客がいない
といった恩恵を受けられるからです。
早い話が、これまでよりも映画に集中しやすい鑑賞環境になった、ということです。
1. 隣に客が来なくなった
新型コロナウイルスのおかげで、隣の席には誰も座らなくなりました。
「隣に人が来ると映画に集中できないから」といって、左右の席まで買ってしまう人が世の中にはいます。
2席分の費用をよけいに支払うことになるわけですが、たとえ出費が増えてでも作品に集中したいというわけです。
現在の映画館はどうでしょう。
新型コロナ感染拡大を防ぐためにソーシャルディスタンスが叫ばれ、座席は一つ空けて座るのが普通になりました。
お客が連続して座れないよう、劇場側は座席にテープを貼って規制したり、使用禁止の紙を貼ったりしています。
つまり、わざわざ追加費用を払わなくても、左右のスペースを確保できる、ということです。
両隣には誰も来ない。
こんなに贅沢なことはありません。
なぜなら隣の客が、
- 脚を組みかえる
- ドリンクを飲む
- ポップコーンを食べる
- 理解できないタイミングで泣き出す
といったアクションを起こしても、気を取られずに済むからです。
少なくとも2つ以上離れた席にいるので。
従来とおなじ鑑賞料金で、これまでよりも作品の世界に集中できるようになっているわけです。
新型コロナ対策を行っている現在の映画館は、映画の鑑賞環境として、最高です。
2. 目の前に客が座らなくなった
座席を一つ空けて座る関係上、目の前の席は「使用禁止」となっています。
スクリーンを見やすいよう、前後がチグハグになるよう考慮されているからです。
結果として、目の前のシートには誰も座りません。
「座高の高い人が来たらどうしよう」などと不安に思い、ソワソワしながら上映開始を待たなくて良いのです。
目の前に座っている人の座高が高かった場合、スクリーンの一部が隠れて見えず、映画に集中できず、鑑賞料金を返して欲しい気分になっていました。
しかし、これはもう過去の話です。
コロナ禍における新しい生活様式においては、前のお客の高すぎる座高に映画鑑賞をジャマされることはありません。
新型コロナウイルスが、劇場のスクリーンを「見やすくしてくれた」といえるでしょう。
3. 上映中にしゃべる客がいなくなった
あなたはこれまで、上映中に会話をする客にイラッとした経験がありませんか?
まるで自宅のリビングで鑑賞しているかのように平然と、
- ほらな
- やっぱり
- 嘘だよ〜
- やりすぎじゃない?
などとおしゃべりを楽しむカップルや夫婦が、世の中には存在します。
映画好きにとっては幽霊とおなじくらい信じられないかもしれませんが、こうした無神経で迷惑な客は、実際に存在しているのです。
いえ、厳密には「存在していた」となります。
なぜなら、新型コロナ感染対策として座席を一つ空けるようになったことで、夫婦やカップルが会話をしにくくなったからです。
新型コロナウイルスは、「上映中にしゃべっちゃうお客」を劇場から消し去ってくれました。
小学校の先生は、授業中に喋っている生徒にたいし、
「そこの2人うるさい。離れなさい」
と指示することがあります。
2人が間隔をとれば喋らなくなることを、教師は知っているからです。
新型コロナウイルスは、教師とおなじ働きをしてくれました。
上映中の会話が消えたことで、映画館はいま、この上なく快適な鑑賞環境を実現できています。
まとめ
新型コロナウイルスが映画館を快適にした3つのポイントをお伝えしてきました。
- 隣に客が来ない
- 目の前に客が座らない
- しゃべる客がいない
映画館がこれほど快適だったことが、これまでに一度でもあったでしょうか。
答えはノーです。
なぜなら、「席を一つ空けて座る」ことがなかったからです。
ソーシャルディスタンスを確保している現在の映画館は、"他者"を感じることなく、映画の世界に没頭できます。
こんなにもありがたく、贅沢で、幸せなことはありません。
アフターコロナの世界でも、この快適な鑑賞環境が保たれることを願いましょう。
「一席空けて座ること」が映画鑑賞のスタンダードとなったら、紛れもなく新型コロナウイルスの功績です。
以上、新型コロナウイルスが映画館を快適にした3つのポイントでした。
結論。新型コロナがソーシャルディスタンスの概念を生み出し、ソーシャルディスタンスが最高の鑑賞環境を実現した。コロナ禍の映画館は快適だ。アフターコロナの世界でも、この慣習は続いてほしい。
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