20〜30分の昼寝には、認知能力や注意力を高める効果があるとされています。
短時間の昼寝(仮眠)は脳にとって良いわけです。
ただし、数時間におよぶ長過ぎる昼寝は、私たちにメリットではなくデメリットをもたらす恐れがあります。
そこでこの記事では、
- 夜の睡眠に悪影響を与える
- 気分を沈ませる
など、「長時間の昼寝がもたらすデメリット」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
長時間の昼寝がもたらすデメリット
昼寝の最適な長さは、20〜30分程度とされています。
仮眠で2〜3時間眠ってしまうと、私たちの健康面でいくつかの弊害が生じかねません。
長過ぎる昼寝には、
- 時間を無駄にした気分
- 使える時間の減少
- 夜の睡眠に悪影響
- 悪夢を見やすい
このようなマイナス効果やリスクがあるのです。
1. 時間を無駄にした気分になる
20分だけ眠るつもりが、気づいたら4時間近く眠っていた。
あなたにもこんな経験があるのではないでしょうか。
たとえば休日に、意に反して4時間も昼寝をしてしまったら、時間をムダにしたかのような気分になります。
なぜなら、なにも活動をせず横になったまま4時間を過ごしてしまったからです。
長過ぎる昼寝は、
- 罪悪感
- 後悔の念
- 自己嫌悪
といった負の感情を私たちに抱かせることがあります。
スッキリするつもりの昼寝で、寝過ぎてどんよりとした気分になっていては、本末転倒です。
自己肯定感を低下させないためにも、昼寝は30分程度にとどめておくのが賢明です。
2. 使える時間が減る
上では気分に関するデメリットをお伝えしました。
つづいては、長過ぎる昼寝がもたらす物理的なデメリットです。
昼寝をした分だけ、その後の活動時間が減ります。
自宅で仕事をしているフリーランスの人間が3時間の昼寝をしてしまったら、活動時間が3時間減ってしまうわけです。
この人物は、残された時間で、寝てしまった分を挽回しなければなりません。
当然ながら、残り時間が短くなった分だけ忙しくなり、精神的プレッシャーを感じることでしょう。
もちろん、フリーランス以外の人間にもいえます。
- 読書をしようと思っていた大学生
- ゲームで遊ぼうと思っていた中学生
- 映画を観ようと思っていた会社員
など、どんな立場の人間であれ、長過ぎる昼寝は、予定を狂わせる恐れがあります。
最初から「昼寝を3時間しよう」と決めて寝るなら良いでしょう。
予定通りだからです。
ただし、他にやりたいことや予定がある場合には、寝過ぎないよう注意が必要です。
3. 夜の睡眠に悪影響を及ぼす
長過ぎる昼寝は、夜の睡眠に支障をきたす恐れがあります。
具体的には、たっぷり昼寝をしたせいでベッドに入ってもなかなか寝付けない、などです。
じゅうぶんな昼寝によって体力を回復できているので、なかなか眠くならないのでしょう。
いつもどおりの就寝時刻に眠れないのは、本人にとって大きなストレスとなりかねません。
翌日に仕事や学校がひかえていれば、眠れない精神的ストレスはいっそう大きくなります。
なぜなら、いつもどおり眠って翌日に備えておきたいと考えるからです。
長過ぎる昼寝のせいで寝付きが悪くなると、
- 焦り
- 不安
- 心配
- 後悔
- ストレス
- 自己嫌悪
などのネガティブな感情を抱きやすくなります。
精神衛生上よろしくありません。
いっぽうで、いつもの就寝時刻に眠くならないからといって夜更かしをすると、生活リズムが乱れ、体内時計が狂い、不調を招く可能性があります。
健康を維持するためには、毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きるのが理想です。
長過ぎる昼寝は、この規則正しい生活リズムを乱す恐れがあるのです。
夜の睡眠や健康のことを考えたら、昼寝は20〜30分にとどめておくのが無難だといえます。
4. 悪夢を見やすい?
長時間の昼寝をしてしまうと、悪夢を見るリスクが高まる恐れがあります。
「昼寝をするとやたら悪夢を見る」
そう感じていませんか?
昼寝と悪夢の関係について、科学的に証明されているわけではありません。
ただ、「長い昼寝をしていると悪夢を見る、と訴える患者は多い」という精神科医の意見もあることから、長過ぎる昼寝には注意が必要です。
悪夢はたいへん恐ろしく、見ていて気分の良いものではありません。
- 追いかけられる
- 殺されそうになる
- 上司に叱られる
- とんでもない失敗をする
- 部屋に大量の虫が押し寄せてくる
など、悪夢のバリエーションもさまざまです。
しかも悪夢を見ている最中はそれが夢だと気づけず、現実だと思って怯えてしまうから厄介です。
悪夢のせいで嫌な気分にならないためにも、昼寝は20〜30分ほどにしておくことをおすすめします。
まとめ
長時間の昼寝がもたらすデメリットをお伝えしてきました。
本来は気持ちが良い昼寝も度が過ぎると、
- 時間を無駄にした気分
- 使える時間の減少
- 夜の睡眠に悪影響
- 悪夢を見やすい
このような悪い作用を引き起こす恐れがあります。
昼寝が数時間に及ばないようご注意ください。
家族や恋人がグースカグースカといつまでも昼寝をしているようであれば、本人のために、起こしてあげてはいかがでしょうか。
以上、長時間の昼寝がもたらすデメリットでした。
結論。焦り、後悔、ストレス、不安、不眠、悪夢。すなわち最悪な気分。
長時間の昼寝を避ける方法は、こちらの記事をどうぞ。