あなたはデスクワーカーでしょうか?
答えがイエスであれば、本書を読んでみることをおすすめします。
なぜなら、医学的エビデンスに基づいた「痛みや疲れをとる方法」が学べるからです。
この記事では、遠藤健司著『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』の要約と感想
まずは本書の要約から。
身体の痛みや凝りを放置すべきではない。
なぜなら、痛みや凝りが自律神経のバランスを乱し、心身の不調を引き起こす恐れがあるからだ。
症状が酷ければ、自律神経失調症やうつ病など、心の病気にもなりかねない。
デスクワーカーの身体に痛みや凝りが生じるのは、座ったままで動いておらず、血流が悪くなっていることが原因である。
イラスト付きのエクササイズ含め、痛みや疲労をとるためのノウハウを医師が解説する。
以上がおもな内容です。
- 肩
- 首
- 腰
- 頭
いずれか一箇所でも慢性的な痛みを感じているデスクワーカーに、本書はおすすめです。
身体の痛みや凝りがとれれば、集中力や仕事の生産性が高まるのではないでしょうか。
デスクワークはハードな働き方
デスクワークはかなりハードな働き方だ、と著者は指摘していました。
というのも、おなじ姿勢でジッとしていることが、動物の体に向いていないからです。
たとえるなら、スプーンを使ってラーメンを食べるようなものだといえます。
ラーメンを食べるのに、スプーンは向いていません。
なぜならスプーンでは麺をつかめないからです。
スプーンよりも箸のほうが麺や具材をつかむのに適しています。
人間の体も同様で、おなじ姿勢のまま長時間過ごすことに向いていないのだそうです。
スプーンでラーメンを食べるのが大変であるように、私たち人間が長時間のデスクワークをこなすのもまた、大変だということです。
連日のデスクワークが原因で肩や腰に痛みが生じるのも無理はないでしょう。
なぜなら、人体にとって不自然なことをしているからです。
なにも対策をせずにデスクワークを続けていたら、どんどん身体がダメージを受け、そこらじゅうに不調が現れかねません。
「じゃあどうしたらいいんだ」という肝心の対策について、本書にはバッチリ載っていました。
凝った筋肉を揉んではいけない
まず、凝った筋肉を揉んではいけない、と著者はいいます。
なぜなら、筋肉に強い力を加えると、凝りや痛みをかえって悪化させ、慢性化させてしまうからです。
医学的な常識だ、と著者は述べていました。
揉むのではなく、筋肉を動かして血流を良くするのが良いそうです。
本書では、
- 肩甲骨はがしストレッチ
- 骨盤振り子運動
- 壁つき背伸び体操
という、著者考案のエクササイズがイラストつきで紹介されていました。
くわえて、
- アゴを引く
- 筋肉を温める
- 30分に1回は動く
- インナーマッスルを鍛える
- スタンディングデスクを使う
など、身体の凝りや痛みを防ぐためのアドバイスがいくつも載っています。
数千円を支払って週末にマッサージや整体を受けるよりは、千円ちょっとを支払い、自分で試せる予防法を学んだほうが賢明ではないでしょうか。
まとめ
疲れ知らずで快適な毎日を送るためのノウハウが詰まっている本でした。
あなたがデスクワーカーであれば、本書を読んで損はありません。
俳優トム・クルーズのファンが、『ミッションインポッシブル』シリーズを観て損をしないのとおなじです。
あるいはスポーツカー好きが、ポルシェを運転しても損をしないのとおなじです。
とりあえず観てみな、とりあえず運転してみな、とりあえず読んでみな、ってなもんです。
もし目の疲れや頭痛に悩んでいるとしたら、原因は、肩や首の凝りにあるのかもしれません。
どうして肩や首の凝りが、眼精疲労や頭痛を引き起こすのか、本書ではその詳しい仕組みがわかりやすく説明してありました。
目の疲れや痛みの原因が肩こりにあるとしたら、眼科に通っても、1000円近い値段がする目薬を買っても、まったく意味がありません。
なぜなら、根本的な解決になっていないからです。
凝りや痛みが引き起こす不調の恐ろしさと、その対処法を学んでみませんか?
以上、遠藤健司著『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』の要約と感想でした。
結論。本を買って読む面倒くささと、デスクワークのツラさを天秤にかけてみよう。デスクワークのツラさが勝ったなら、本書を読むが吉。たとえるなら本書は「痛いの痛いの飛んでけ〜」の大人版。
あなたが在宅ワーカーであれば、スタンディングデスクの導入を検討してみてはいかがでしょう。
医師である著者はスタンディングデスクの使用を勧めていました。