『心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア』の要約と感想

誰でも自宅でできるセルフメンタルケアの方法が載っている本です。

健やかな心を保ちたい方にとって参考になるのではないでしょうか。

 

この記事では、山岡昌之監修『心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア』の要約と感想

f:id:MORIKO:20201031204533p:plain

まずは本書の要約から。

 

メンタルケアで重要なのは、リラックスすることだ。

リラックスするためには、深呼吸や腹式呼吸、入浴、ストレッチ、人との会話などが効果的である。

 

新型コロナウイルスがもたらしている"コロナストレス"にも言及しつつ、いますぐ自宅でできるセルフメンタルケアのノウハウを、心療内科医が解説する。

 

以上がおもな内容です。

メンタルケアについて書かれているのは、本書の前半部分だけです。

では本書の後半に何が書いてあるかといえば、うつ病や自律神経失調症など、精神疾患についての知識でした。

 

メンタルケアの方法だけをたくさん知りたい方にとっては、やや不満が残る構成かもしれません。

 

本書の後半は精神疾患について

「家庭でできるストレスケア」は前半で終了します。

 

本書の後半には、

  • うつ病
  • パニック障害
  • 自律神経失調症

といった精神疾患についての説明が書かれていました

また、眼精疲労、円形脱毛症などの身体症状についても載っています。

 

これらの病気になったらどんな症状が現れるのか、どんな治療を行っていくのか、などの情報が記されていました。

本書のタイトルと内容は一致していません。

 

もちろん「家庭でできるセルフメンタルケア」について載っていますが、本書のメインはむしろ、精神疾患の症状や治療法など、「心療内科について」です。

 

まるで「心療内科に来なよ」と誘っているかのような本でした。

 

医療機関を受診するのは悪いことではありませんが、セルフメンタルケアを謳っておきながら医療機関へ誘導するやり口は、よろしくありません。

「セルフ」ではなくなっているからです。

 

「誰でもできる副業のはじめ方」という本があったとして、その後半に「セミナーに参加すればもっと詳しい情報を教えるよ」と書かれているような、そんな後味の悪さを本書には感じます。

 

 

処方する薬について?

「家庭でできるセルフメンタルケア」だったはずが、本書はいつしか精神疾患について解説しはじめ、心療内科の治療方法を説き、しまいには処方する薬の副作用にまで言及しています。

 

本書を手にとる読者が、心療内科で処方される薬の効果とその副作用について知りたいと思っているかといえば、答えはノーでしょう。

読者が知りたいのは「リラックスできる方法」であって、抗うつ薬の副作用ではありません

 

向精神薬について解説されたところで、読者にとっては「それが何?」ってなもんです。

 

読者のニーズと本書の内容がズレているのは、はじめから「心療内科への受診を勧めること」ありきで企画されていたからだと推測します。

その証拠としては、

  • うつ病
  • パニック障害
  • 自律神経失調症
  • 心療内科の治療法
  • 処方する薬の効果と副作用

について、やたら詳しい解説が載っていることが挙げられます。

 

知識として知っていれば、いずれ役に立つかもしれません。

ただ問題は、読者がそれを求めていないこと、です。

 

「家庭でできるセルフメンタルケア」についての説明が前半部分で終了するなら、本書の代金のうち半分を返金して欲しいものです。

後半部分の情報を求めていない読者は、後半部分に代金を支払いたくありません。

 

親切心を装った抱き合わせ商法、みたいな本でした。

 

まとめ

「自宅でできるセルフメンタルケア」というタイトルに反し、心療内科を受診するメリットが強調されている本です。

 

逆説的に、「セルフメンタルケアには限界がある」と主張しているようなもので、読者は無力感を覚え、残念な気持ちになることでしょう。

 

この内容であればいっそ「心療内科を受診するメリット」にタイトルを変更したほうが良かったといえます。

まず前半部分で、精神疾患や心療内科での治療法、処方する薬の効果や副作用について解説します。

 

そして後半部分で「自宅でできるセルフメンタルケア」を紹介すれば、親切な本というグッドな評価を得られていたことでしょう。

 

タイトルミスというか、構成ミスというか、とにかく本書は失敗しています。

セルフメンタルケアにも、心療内科にも興味があるぞ、という方に本書はおすすめです。

 

心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア
 

以上、山岡昌之監修『心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア』の要約と感想でした。

結論。親切心を装った抱き合わせ商法、みたいな本。あと、うつ病の疑いがあるなら心療内科ではなく精神科を受診したほうが良い。心療内科はあくまでも内科。身体症状への対応がメインなので。

 

www.shortshortshort.jp

肉体的・精神的疲労を感じている方は、ぜひ呼吸に注目してみてはいかがでしょう。 

リラックスするためには「呼吸のコントロール」が有効です。

 

www.shortshortshort.jp

メンタルヘルスについて、当サイトではこんな本も紹介しています。 

自己肯定感を高めて、人生の幸福度も高めてみませんか?