著者のヒロシ氏は芸人兼YouTuberとして活動しています。
「人間関係こそもっとも面倒くさいものだ」
と断言する彼が、どのような考えで仕事に臨み、プライベートを過ごしているかが記されていました。
ひとりが好きな方に本書はおすすめです。
この記事では、ヒロシ著『ひとりで生きていく』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ひとりで生きていく』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者はひとりで生きることを選び、実践している。
なぜなら彼にとって人間関係は億劫だからだ。
結婚はしていないし、彼女もいない。
親友もいない。そもそも友達がいない。
自ら個人でつくった芸能プロダクションに所属している著者には、職場の人間関係もない。
ひとりにこだわる理由、ひとりで生きるためのコツ、注意すべきおひとりさまマーケットの罠など、「ひとりで生きる人生」について説く。
以上がおもな内容です。
「ひとりで生きても幸せになれる」という著者のメッセージがこもった本だといえます。
ひとりで生きるために必要なものは?
ひとりで生きるために必要なのは、自信でも勇気でもなく、お金です。
自分の稼いだお金で生活できなければ、つまり経済的自立ができていなければ、ひとりでは生きていけません。
著者は芸人兼YouTuberとして成功しており、金銭面をクリアできているからこそ、煩わしい人間関係から解放されてひとりの人生を謳歌できているのでしょう。
ソロキャンプYouTuberとして活動する傍ら、ソロキャンプ用のグッズ販売も行うなど、彼は手堅くビジネスを行っています。
著者のように家族や友人、職場といった人間関係から私たちが自由になるためには、まず、ひとりで稼ぐ力を手に入れなければなりません。
この点について著者は「1発当てるには100粒の種まきが必要」だと述べていました。
種を1つしか蒔いていないと、種から芽が出ないリスクがあります。
いっぽうでたくさんの種を蒔いておけば、ひとつくらいは芽が出るでしょう。
そこに集中して水をやり、育てるのが大事だと著者は述べていました。
実際、ヒロシ氏はバンドをやったり、地下アイドルのプロデュース業を行おうともしていたそうです。
そんななかで、同時期に行っていたソロキャンプYouTuberだけは芽が出て、現在にいたるといいます。
綺麗ごとや精神論に終始せず、読者がマネできる方法を紹介しているのが、本書の良いところだといえます。
たくさんの種を蒔くかどうか、すなわち行動するかしないかは、私たち読者しだいです。
ヒロシがひとりで生きる理由
著者がひとりで生きる道を選んだのは、「人間関係は流動的なもの」だと考えているからだそうです。
人間関係を固定するのは現実的でない、と彼は述べていました。
たとえば結婚は、ひとりのパートナーと生涯をともにする誓いです。
人間関係を流動的なものと考える著者にとって、ひとりの相手と付き合いつづける結婚制度は不自然であり、まったく魅力を感じないといいます。
それから著者は「利益のため、成功者にすり寄るのは品がない。浅ましい行為だ」と考えているのだそうです。
ピン芸人としてブレイクした彼は、周りからチヤホヤされ、さまざまな人間にすり寄って来られた経験を持つはずです。
こうした経験があるからこそ、他人との関わり、人間関係がいっそう億劫に感じられるようになったのかもしれません。
誰かを利用したり、利用されたり、期待したり、裏切られたり……、人間関係が厄介であるのは間違いないでしょう。
かの有名な心理学者アドラーも「すべての悩みは人間関係である」と述べていますし、ひとりで生きるのは不幸ではなく、むしろ幸せだという著者の主張には、一理ありそうです。
まとめ
人間関係に疲れてしまった方に本書はおすすめです。
- 恋人
- 友人
- 家族
- 職場の人間
すべてのしがらみから自由になれたら、人生が変わるに違いありません。
ひとりの力で生きるためには、誰にも頼らず生活できるだけの経済力が必要です。
もしあなたが会社勤めをしているなら、会社員ではなく、個人で稼ぐ術を身につけなければなりません。
なぜなら、会社に所属している限り、人間関係の煩わしさから解放されることはないからです。
個人の力で稼ぐには、「たくさんの種を蒔くこと」が大事だと著者は述べていました。
YouTuberやブロガー、フリーライターなど、自宅にこもってひとりでできる仕事はいくらでもあります。
現代は恵まれた時代だといえるでしょう。
あとは、種を蒔くか蒔かないかだけの問題です。
以上、ヒロシ著『ひとりで生きていく』の要約と感想でした。
結論。ひとりで生きたい方におすすめ。ひとりで生きるのに適した環境、やめるべき行為なども紹介されている。
自宅で文章を書くだけで生活できるプロブロガーの実態はこちらです。
ひとりで生きる人生について、当サイトではこんな本も紹介しています。