ヤナセは日本の輸入車ディーラーです。
メルセデス・ベンツをはじめ、ヤナセはさまざまなプレミアムブランドの自動車を国内で販売し、アフターケアを行っています。
そんなヤナセのコーポレートスローガンは、「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」です。
あなたはこのスローガンに違和感を覚えませんか?
この記事では、
- トヨタはクルマもつくっている
- スローガンの前半部分は要らない
など、「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。の違和感」についてわかりやすくお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
ヤナセのスローガン「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」に違和感
ヤナセは自社のコーポレートスローガンを気に入っているらしく、
「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」
とラジオCMでしばしば宣伝しています。
まるで「吾輩の辞書に不可能の文字はない」と言い放っているかのように、堂々と、誇らしげな様子です。
ですが、ヤナセのスローガン「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」は、名言でもなんでもありません。
なぜなら、クルマのある人生をつくっているのは、トヨタも、ホンダも、マツダも、スバルも、ジープも、ポルシェも、おなじだからです。
自動車メーカーはクルマもつくっている
「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」
これがヤナセのコーポレートスローガンです。
だとすれば、すべての自動車メーカーは、
「クルマをつくっている。そしてクルマのある人生もつくっている」
と表現できるでしょう。
ヤナセを上回るはたらきです。
なぜなら、クルマをつくっていないヤナセにたいし、自動車メーカーは、機械製品としてのクルマをつくっているからです。
「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」
というヤナセのコーポレートスローガンには、どこか負け惜しみの感が漂っています。
クルマをつくっていないことにたいして、コンプレックスでも抱いているのでしょうか。
まるでフツーのおっさんが、「俺はメジャーリーガーにはならない」と主張しているようなものです。
「メジャーリーガーになれない」ではなく「ならない」という表現を使っているおっさんは、虚勢を張っており、その偉そうな態度が鼻につきます。
ヤナセのコーポレートスローガンもおなじです。
- クルマをつくらない
- クルマをつくれない
両者には大きな差があります。
「クルマのある人生をつくっている」だけで良い
ヤナセのコーポレートスローガンは「クルマのある人生をつくっている」とするのが良いでしょう。
前半の「クルマはつくらない」の部分はカットすべきです。
なぜなら、人々に与える心象がよろしくないからです。
もしスーパーマーケットが「野菜はつくらない。野菜のある食卓をつくっている」をコピーにしていたら、どこか偉そうな、嫌な印象を受けるのではないでしょうか。
野菜をつくらないことを誇らしげにアピールするのは、野菜をつくっている農家に失礼です。
そして、野菜をつくっている農家の人々が、どうじに野菜のある食卓もつくっています。
スーパーマーケットは、農家の手柄を横取りすべきではありません。
自動車に関してもおなじです。
まとめ
ヤナセのコーポレートスローガンについてお伝えしてきました。
スローガンを社内で掲げるのは自由です。
ただ、ラジオCMでたびたび「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」と誇らしげに宣伝されると、看過できません。
まるで自信のない人間が派手な格好をして虚勢を張るように、「クルマをつくっていない」ことを気にしている輸入車ディーラーが、虚勢を張っているようにしか感じられないのです。
「なんだ偉そうに」と拒否反応を示し、ヤナセを毛嫌いしている人も世の中には存在するでしょう。
ヤナセはコーポレートスローガンで損をしています。
ラジオCMで 「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」と流すたびに、アンチを増やしてます。
なぜなら、どこか偉そうで、引っかかるからです。
「うまいこというなぁ」とはなりません。
「トヨタはクルマもつくっているし、クルマのある人生もつくってるよ。そんなトヨタについてどう思ってるの?」ってなもんです。
ヤナセがつくるべきは、もっと優れたスローガンだといえそうです。
当面の間、件のコーポレートスローガンを使用中止とし、代わりに「現状、スローガンはない。いま新しいスローガンを考えている」とラジオCMで宣伝してはいかがでしょう。
以上、クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。の違和感についてでした。
結論。スローガンがよくない。マネーのある金持ちをのがしている。
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