仕事や家庭、人間関係、お金のことでストレスを抱えていませんか?
「ストレスの原因を取り除くのは難しく、ただ心身を消耗するだけ。そうではなく、あなたの考え方や受け止め方を変えるべきだ」
と著者はいいます。
不安や悩みから解放されるためのさまざまな「行動」が本書には載っていました。
ストレスをうまくコントロールしたい方におすすめです。
この記事では、樺沢紫苑著『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』の要約と感想
まずは本書の要約から。
「To Do」の提示にこだわっているのが本書の特徴だ。
なぜなら著者が「不安を消すには行動するしかない」と考えているからだ。
人間関係、プライベート、仕事、健康、メンタル、生き方について、あなたが抱えている悩みや不安、疲れから解放されるための「行動」を、精神科医が解説する。
以上がおもな内容です。
苦しい現状から脱するためのアクションが明確であり、読んだらすぐ行動に移せます。
- 朝日を浴びる
- 食事はよく噛む
- 健康に良い食べ物
- 自己投資の具体例
- 職場で理解される方法
など、「知っていれば人生のクオリティを上げられる情報」が詰まった一冊でした。
本書を読めば「行動」がはっきりする
本書が良いのは、やるべきことを明確にしている点です。
なぜなら樺沢氏は、行動しなければ不安は消せない、と考えているからです。
ゆえに本書には曖昧なアドバイスではなく、「To Do(すべきこと)」が明記されていました。
たとえば、メンタルの健康を保つ上で欠かせないのがセロトニン(通称幸せホルモン)です。
セロトニンの分泌を増やすためには、
- 朝日を浴びる
- よく噛んで食べる
- リズム運動(ジョギング等)を行う
このような行動が有効だと言います。
セロトニンは、ただメンタルの安定に作用するだけではありません。
セロトニンが増えれば、睡眠の質が高まります。
なぜなら、セロトニンを原料として、われわれの体内では、睡眠物質であるメラトニンが作られているからです。
セロトニンの分泌が増えれば、
- 昼:意欲や集中力アップ
- 夜:睡眠の質アップ
このように、寝ても覚めても良いことばかりが起こります。
とりわけ、起床してから1時間以内に15〜30分程度の散歩をするのが最強だ、と著者は述べていました。
すべき行動は明確で、あとは、私たちがやるかやらないかだけの問題です。
ほかにも、
- お金持ちになる方法
- 社会で評価される方法
- 自己投資の具体的な例
- 自殺衝動を抑える方法
- 嫌いな人を減らす思考法
- 職場で理解されるための方法
などが本書には載っていました。
いずれも「To Do(つまり解決策)」が記されているので、読めばスッキリするのではないでしょうか。
というのも、われわれのやるべきことが明確になるからです。
何をしたら良いのかわからない、という霧のなかから脱する方法が見つけられるはずです。
深く学べる書籍も紹介されている
「このテーマについてもっと深く知りたい」と思った読者のために、著者は、おすすめの書籍を紹介していました。
たとえば、人間関係について書かれているパートの最後に「こんな本がおすすめです」と、人間関係の悩みに関する詳しい書籍が載っているわけです。
こうした読者への配慮は、親切で良いといえるでしょう。
たとえるなら、医師が紹介状を書き、患者にほかの病院を受診させるようなものです。
ただ問題なのは、紹介先の医者がヤブ医者であること、です。
本書に載っている「おすすめ書籍」のなかには、とても役に立たない本がいくつか混ざっていました。
たとえば、大嶋信頼氏の著書です。
大嶋氏の著書について、当サイトにはこんな記事があります。
樺沢氏はおすすめしていますが、私は、大嶋氏の著書をおすすめしません。
大嶋氏の著書は何冊か読みました。
時間を失った代わりに、いくつかの気づきを得ました。
すべてに共通しているのが、
- 文章が下手クソ
- おまじないで解決
この2点です。
樺沢紫苑氏の著書はどれも役立つものばかりですが、樺沢氏が本気で大嶋氏の本(複数冊)をおすすめしているとしたら、残念です。
まるで、ラーメン通におすすめのラーメン店を聞いたら「あのカップ麺が最高だな」と返事が返ってきたようなものだといえます。
まとめ
人生の悩みや不安、疲れをなくすためのさまざまな方法が書かれている本です。
まさに大全といった感じ。
アドバイスが具体的ですので、参考になるのではないでしょうか。
精神論ではなく、とるべき行動が載っています。
じっとしていても悩みや不安は消えないでしょうから、本書を参考に、なにかアクションを起こしてみるのも悪くないはずです。
以上、樺沢紫苑著『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』の要約と感想でした。
結論。大嶋氏の著書を「おすすめ書籍」にしているのが欠点。あとは良い。
悩みについて、当サイトではこんな本も紹介しています。
ストレスに関しては、こんな記事があります。