『中田式ウルトラ・メンタル教本 好きに生きるための「やらないこと」リスト41』の要約と感想

読んでいる途中でも、自分のためにならないと判断した本はすぐ捨てる、と著者は述べていました。

 

中田氏のアドバイスに従うなら、10〜20ページほど読んだあたりで本書とはお別れすることになります。

なぜなら本書は、ためにならないからです。 

 

この記事では、中田敦彦著『中田式ウルトラ・メンタル教本 好きに生きるための「やらないこと」リスト41』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『中田式ウルトラ・メンタル教本 好きに生きるための「やらないこと」リスト41』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

人生をエネルギッシュに楽しく過ごすには、メンタルのありようが大事だ

メンタルが正常に働いていなければ、われわれは楽しんだり、チャレンジしたりできないからだ。

 

挫けないメンタル、冷静な思考を持つための(いますぐ実践できる)ノウハウを解説する。

 

以上がおもな内容です。

仕事編という章があることから、本書のターゲット読者は社会人、ビジネスパーソンあたりでしょう。

だとすると、内容が浅すぎます。 

 

浅すぎて水溜りでは泳げないように、浅すぎて、本書からは学べません。

 

お笑い芸人ならではのボケ?

本書のタイトルには、好きに生きるための「やらないこと」リスト41、とあります。

なるほど、人生においてやらなくても良い不要な行動をリストアップしてくれているようです。

 

期待しながらページをめくると、まず載っていたのが「ネガティブな気分になったときの対処法」でした。

 

もしもネガティブな気分になったら、

  • よく食べよう
  • よく寝よう
  • 友人と話そう
  • 自分にない言葉に触れよう

このように中田氏はアドバイスしていました。

さっそく「やること」を4つ提示しています。 

 

冒頭からいきなりテーマを無視できる著者のメンタルは、間違いなく「ウルトラ・メンタル」と呼ぶにふさわしいでしょう。

これはますます内容に期待できます。

 

ほかにも、

  • 副業を始めよう
  • 空を見よう
  • 笑おう

など、「やるべきこと」を中田氏はつぎつぎと紹介していました。

 

「やらないこと」というタイトルの文字が誤植なのか、あるいはお笑い芸人である著者らしいボケなのか、いまいち良くわかりません。

 

 

メンタル関係なくなっちゃった

「やらないこと」というルールを無視した著者は、あろうことか「メンタル」の要素も無視し、メンタルとは関係がない話を記していました。

ウルトラ・メンタルの持ち主、恐るべし、ってなもんです。

 

たとえば、著者はある日「アパレル業界にイノベーションを起こしたい」と思いついたのだそうです。

そこで彼は2018年10月に「幸福洗脳」というアパレルブランドを立ち上げました。

 

原価の安いTシャツをハイブランド並みの高価格で売るとどうなるのか、という実験的精神からのスタートだといいます。

「実験的精神」とは、なんと便利な言葉でしょうか。

 

ぼったくりまがいの商売を、「実験的精神でやってます」と述べて押し通しています。

 

この項目にはメンタルに関する記述がいっさいありませんでしたが(たぶんブランドの宣伝目当て)、価値のないものを高値で売りつけておきながら、

  • イノベーションだ
  • 実験的精神だ

と自己正当化できる著者の「ウルトラ・メンタル」には目を見張るものがあります。

たいへん参考になります。

 

それから著者は、新しいものばかり追うな、ともアドバイスしていました。

なぜなら、新しいものだけが正しいとは思わないから、だそうです。

 

古いもののなかには必ずお宝が眠っている、と中田氏は述べています。

本書の表紙には『中田式ウルトラ・メンタル教本 好きに生きるための「やらないこと」リスト41』と書かれているにもかかわらず、です。

テーマとまったく関係ない。骨董品のススメ?

 

本人にとって「好きに生きる」のは幸せだろうけど、周囲には「好き勝手」にしか見えない、そんな反面教師になる一冊です。

 

まとめ

タイトルと内容が一致していませんでした。

メンタルとは関係ない記述があったり、やることばかり提示してきたりと、タイトルとのズレが目立ちます。 

 

たとえるなら、アンジャッシュのコントくらいズレていますし、カツラの「ズレ」くらい気になりました。 

 

タイトルに忠実だったのは「中田式」という部分だけです。

すなわち、自分語りが多かった、ということです。

 

俺はああしている、こうしている、俺は家を持たないと決めた、娘が「プリキュア」をいっしょに見たいと誘ってきても俺は断るなど、およそどうでも良い内容ばかりでした。

彼に興味がある読者なら楽しめるのでしょうが、彼に興味がない読者は、楽しめません。

 

ちょうど、哲学者・西田幾多郎に興味のない人間が、西田幾多郎記念館に行っても楽しくないのとおなじです。 

 

ただし、原価が安いものを、

  • イノベーション
  • 実験的精神

これらのフレーズを使えば高く売りつけられることだけは参考になりました。

価値がない本書もまた、出版業界にイノベーションを起こすべく、実験的精神のもとに出してみたのでしょう。

 

価値のない本を1,000円以上の定価で売ったらどうなるのかが、ある日ふと、著者は気になってしまったのかもしれません。

 

以上、中田敦彦著『中田式ウルトラ・メンタル教本 好きに生きるための「やらないこと」リスト41』の要約と感想でした。

結論。中田敦彦氏はアニメ「プリキュア」に興味がない。そんなことよりも、原価が安いTシャツをハイブランド並みの価格で販売したらどうなるのか、の実験結果に興味がある。だから娘に誘われても「プリキュア」は見ない、それがパーフェクトヒューマンだ。

 

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