道路交通法では、自動車の乗員全員が、シートベルトを装着することを義務としています。
とはいえ世の中には、脇腹をケガしていたり、胸に手術痕があったりして、シートベルトを着けるのが難しい人もいます。
シートベルトが体に当たると激痛が走るような状態でも、シートベルトを装着しなければならないのでしょうか。
答えはノーです。
特別な事情があれば、シートベルトを装着しなくても構いません。
この記事では、
- 道路交通法が認めている例外
- シートベルト警告音を消す方法
など、「傷や怪我で車のシートベルトを装着できない状況」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
傷や怪我のせいで車のシートベルトを装着できないときは
運転席、助手席、後部座席どこに座っていても、自動車の乗員はシートベルトを装着しなければなりません。
これは道路交通法で定められている乗員の義務であり、従わないと、警察による取り締まりの対象になります。
ただし、どんな物事にも例外はあります。
たとえば法定速度に関しても、高速道路を爆走するポルシェ911を追いかけるとき、パトカーや白バイは法定速度を無視(スピード違反)します。
制限速度を守らなくても良い「例外」です。
シートベルトもおなじです。
- 怪我
- 障害
- 妊娠
などの理由により装着が困難な人は、シートベルトを着けなくても構わないことが、道路交通法によって「例外」として認められています。
ですので、痛みや苦しみに耐えながらシートベルトを装着する必要はありません。
特別な事情があれば、シートベルトをせずに運転しても、あるいは他人が運転する車に乗っても、問題ないといえます。
もし警察の取り締まりを受けたら
シートベルトを装着せずに車を運転していて、警察の取り締まりを受けたとします。
あなたが抱えている事情を知らないため、警察は「シートベルト装着義務違反」を適用しようとしているわけです。
ただし、
- 体に手術跡があって痛む
- 妊娠中なので締め付けが苦しい
など、シートベルトを装着できない理由を警官に伝えれば、了承してもらえます。
つまり、交通違反にはなりません。
私の知人女性(胸の間に手術痕があって痛みでシートベルトをつけられない)が、シートベルトをせずに運転していたところ、警官に止められたそうです。
彼女は、
「胸部の手術を受けたばかりで、シートベルトが傷跡に当たると痛いので装着できない」
と警官に事情を説明しました。
もちろん、シートベルト装着義務違反にはなりませんでした。
「傷を見せましょうか」と男性警官に伝えたところ、「そこまでしなくても大丈夫だ」と返ってきたそうです。
シートベルト警告音を消す方法
シートベルトを装着しないまま走行すると、たいていの車は、ピーピーといった警告音が鳴るようにプログラムされています。
シートベルトを着けられない場合には、目的地に着くまでずっとやかましいアラームを聞きつづけなければならないのでしょうか。
いえ、アラームキャンセラーという便利グッズを使えば、警告音を消すことができます。
アラームキャンセラーとは、シートベルト先端についている金具部分だけの商品をいいます。
ようは、シートベルトのダミーです。
このダミーを差込み口にカチッとはめれば、車は「シートベルト装着完了」と勘違いし、騒々しいアラームを止めてくれます。
ピーピーうるさい電子音を聞きながら運転することはありません。
むしろ気が散って事故を起こすリスクがあるため、アラームを無視して運転すべきではないといえます。
アラームキャンセラーを使って車を黙らせ、静かな車内で運転に集中しましょう。
まとめ
傷や怪我で車のシートベルトを装着できない状況についてお伝えしてきました。
シートベルトの装着は義務ですが、絶対ではありません。
装着しなくても良い例外がいくつか認められています。
たとえば、
- 怪我
- 障害
- 妊娠
などの事情がある場合です。
たとえるなら、人前で裸になるのはアウトでも、銭湯などの公衆浴場であれば問題ないようなものです。
あるいは、脱毛サロンで施術を受ける際にも、見知らぬスタッフの前で裸になります。
もちろん、逮捕されたりはしません。
シートベルトもおなじで、装着しなくて良い例外が認められています。
あなたが例外に当てはまる場合には、アラームキャンセラーを使うと良いでしょう。
なぜなら、鬱陶しいシートベルト警告音をピタッと止められるからです。
ただし、シートベルトを着けていないぶん、交通事故にはご注意ください。
シートベルトキャンセラー(アラームキャンセラー)を探したい方はこちらです。
以上、傷や怪我で車のシートベルトを装着できない状況についてでした。
結論。事情があればシートベルト装着義務は免除される。アラームキャンセラーがあれば騒々しい警告音をストップできる。激痛に悶えながらシートベルトを着ける必要はないし、延々と鳴り響く警告音を聞きつづけることもない。
Amazonではこちらのアラームキャンセラーが販売されています。
アラームキャンセラーを使える場面について、当サイトにはこんな記事もあります。