身を削る収入から、幸せを稼ぐ収入へとシフトするための方法が書かれた本です。
大切なのは「自分の強みを活かして稼ぐ力を身につけることだ」と著者は述べていました。
本書のターゲット読者は女性ですが、男性が読んでもじゅうぶん参考になります。
なぜなら、女性に限定したアドバイスが書かれているわけではないからです。
この記事では、浅野ヨシオ著『自分の"強み"を活かして稼ぐ方法 私はこの仕事が好き!』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『自分の"強み"を活かして稼ぐ方法 私はこの仕事が好き!』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者は女性成長支援コンサルタントである。
人それぞれの強みを見つける専門家が、人気講座の真髄を公開する。
AIが発達している現代において、どんな仕事の価値が高まっているのか。
自分を客觀視する力の重要性。
「自分らしさ」とはなんなのか、どうすれば見つけられるか。
お金を稼ぐにはどうすれば良いか、など、自らの強みを活かして収入を得る方法を解説する。
以上がおもな内容です。
男女問わず「自分らしく働いて稼ぎたい」と考えている方は読んでみてはいかがでしょうか。
"強み"を"お金"につなげる方法が学べます。
言葉の定義が明確でわかりやすい
本書が良いのは、言葉の一つひとつについて、定義を説明している点です。
たとえば、「自分らしさが大事だ」といわれても、いまいちピンと来ないのではないでしょうか。
なぜなら、「自分らしさ」では言葉が曖昧で、具体的になにを指すのかよくわからないからです。
その点著者は、自分らしさとは自分の考えや行動の一貫性のことだ、とその定義を詳しく述べていました。
自分らしさには"一貫性"が欠かせないようです。
このように本書では、
- 実績とはこういうものです
- 自分らしさとはこういうものです
- 自分にしかない強みとはこれです
と、言葉の定義が明確にしてあるため、読んでいて「どういうこと?」とはなりません。
自分の頭で理解しながら読み進められます。
説明は丁寧で、いきなり論理が飛躍していたりはしません。
重要なポイントは繰りかえし説明するなど、読者が記憶しやすいよう工夫してあります。
自分の強みを見つけ、強みを活かして稼ぐ方法まで具体的に解説してあるため、行動に移せるのも実践的で良いといえるでしょう。
ちなみに本書は、 男性中心にまわる社会において、自らの力を過小評価されがちな女性を引き上げるために書いた本だといいます。
とはいえ、男性が読んでも問題ありません。
むしろ本書は、男性読者にとっても参考になるはずです。
女湯や女性用トイレ、女性専用脱毛サロンに男性が立ち入るのはアウトですが、本書は男子禁制の書物ではありません。
遠慮なく、そのノウハウを吸収すべきです。
ありのままの自分と求められる自分
「自分らしく働く」という言葉から、ありのままの姿を想像する人は少なくないはずです。
がしかし著者は、ありのままの自分の姿で働こうとするのは誤りだ、と忠告していました。
なぜなら、ありのままの自分をダダ流しにしている状態で稼げるほど、世の中は甘くないからです。
よほどの美男美女なら、ふだんの生活をカメラで撮影してYouTubeに投稿するだけで、広告収入が得られるかも知れません。
ですが、このように「ありのままの自分ダダ流し」で収入が得られる人は、ごくわずかだといいます。
- ありのままの自分
- 求められる自分
両者が一致している必要はなく、むしろ両者を分けるべきだと著者は述べていました。
例として本書には、悩みの相談を受けるカウンセラーは意外にも冷めた性格の人が多い、旅行好きが高じて代理店に就職した人はけっこうな確率で辞めてしまう、といったエピソードが載っています。
つまり、好き勝手なことをやるのではなく、周囲から求められている自分の"強み"を活かして働くのが大事だ、ということです。
著者は「誰かのメリットになることをしなければ仕事にはならない」と述べていました。
自分の強みを見つけるためには「自分史」を書くと良いそうです。
ちょうど、日々の小さな幸せを見つけるには「日記」を書くと良いようなものだといえます。
自分史の詳しい書き方は本書に載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
私たち読者にむかって著者は、
- 身を削る収入
- 幸せを稼ぐ収入
どちらが良いかと問いかけています。
こうして並べられたら「後者に決まってるじゃん」と愚問に思えてしまいがちですが、実際のところは多くの人が前者を選び、身を削って収入を得ています。
もちろん、自ら望んで身を削っているわけではないでしょう。
- 自分の強みで稼ぐ発想がない
- 自分の強みで稼ぐ方法がわからない
いずれかの理由により、現状に甘んじているはずです。
本書に記した内容を著者は、
「私を最高に活かして、晴れやかに楽しく生きる極意」
だと述べていました。
着なくなった洋服や使っていない健康器具の活用法を考えるよりも、まず、自分という人間の活用法を考えたほうが良いのかもしれません。
以上、浅野ヨシオ著『自分の"強み"を活かして稼ぐ方法 私はこの仕事が好き!』の要約と感想でした。
結論。ターゲット読者は女性だが、男性が読んでもOK。私たちは案外、自分のことをわかっていない。そんなわれわれ一人ひとりの強みに気づかせてくれるのが本書。強みを収入につなげる方法を教えてくれるのも本書。だから読むべきは雑誌でもネットニュースでもなく、本書。
自らの強みを活かして働く女性に関して、当サイトではこんな本も紹介しています。
上でお伝えした本が「方法論」なら、こちらは「具体例」です。