「仕事ができる」の定義は今後、在宅勤務のうまさが大きなウェイトを占めるようになる、と著者は述べています。
なぜなら、コロナ禍で普及したテレワークはアフターコロナになっても続くと、戸田氏は予測しているからです。
本書には、テレワークを快適にするグッズや、在宅勤務を効率よくこなすコツが載っていました。
この記事では、戸田覚著『おうち仕事術 テレワークを最適化する50のテクニック』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『おうち仕事術 テレワークを最適化する50のテクニック』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者はビジネス書作家であり、彼の事務所では30年以上前から在宅勤務を実施している。
コロナ禍で広まったテレワークは、アフターコロナでも継続するだろう。
テレワークが普及し、家での仕事が当たり前になったとき、求められるようになるのが「結果」だ。
なぜなら会社側は、結果でしか、その人物が行った仕事の良し悪しを判断できないからだ。
- モニターの活用
- ウェブ会議に役立つツール
- オンラインでプレゼンするコツ
- 自宅で効率よく働くためのスケジュール
など、テレワークを味方につける50のテクニックを紹介する。
以上がおもな内容です。
本書はオールカラーの写真つきで、著者がおすすめする製品などがわかりやすく載っていました。
自宅で働く環境やマインドを向上させてくれる本です。
ツールやデバイスの紹介が多い
本書では、戸田氏がおすすめする「テレワークの効率を高める製品」がいくつも紹介されていました。
- カラーの製品写真
- 具体的な製品名
- 製品の価格
など具体的な情報が載っているため、参考になります。
良いと思ったモノがあれば、ネットを開いてポチッと購入できます。
たとえば、騒がしい環境で仕事をするなら、耳にイヤホンやヘッドホンをつけると良いそうです。
イヤホンやヘッドホンに「ノイズキャンセリング機能」が搭載されているのが理想だ、と著者は述べていました。
なかでも、Apple社のAir Pods Proがもつノイズキャンセリング機能が秀逸だといいます。
自宅に家族がいて、
- 話し声
- テレビの音
- ゲームの音
といった生活音が気になるのであれば、ノイズキャンセリング機能がついたイヤホンをしたほうが集中できることでしょう。
わざわざ静かな環境を探し求めなくても、イヤホンをつければ解決します。
本書には載っていなかったが、耳栓でじゅうぶんかも。ただし耳栓は長時間の使用で耳が痛くなる恐れあり。
イヤホンのほかにも、
- iPad
- 外部モニター
- 外付けカメラ
- 多機能マウス
- アップルウォッチ
- 外付けキーボード
など、私たちのテレワークを快適にするツールが紹介されていました。
著者がおすすめする製品のなかから、「世の中にはそんな便利なものが存在してたのか」ってな発見が得られるかもしれません。
いかんせん戸田氏は、テレワーク歴30年、在宅勤務を最適化している大ベテランです。
彼のアドバイスに従っておいて間違いはないでしょう。
在宅勤務が上手くなるメリットとは
本書が優れているのは、ただツールを紹介するだけでなく、在宅勤務スキルを上達させたくなるような動機付けがなされている点です。
在宅勤務がうまくなったご褒美は、会社から認めてもらえること、だけではありません。
たとえば、フリーランスになることも可能だといいます。
なぜなら、自宅にいながらにして外部の仕事をこなせるからです。
在宅勤務を極めてしまえば、今の会社に固執する必要はなくなるのかもしれません。
くわえて働き方も多様化し、1人で2〜3社の経理を受け持つようなビジネスパーソンも出てくるだろう、と著者は述べていました。
複数の会社で仕事をすれば、そのぶん仕事量がアップし、結果として得られる収入もアップします。
というのも、テレワークにおいては成果物がすべてだからです。
会社のデスクに8時間座っていなくても、自宅でバリバリと働けば、これまでより少ない労働時間でこれまでよりも多い収入を得ることもできるでしょう。
なるほど、在宅勤務を極めれば、明るい未来が待っていそうです。
このように、在宅勤務を最適化するメリットまで提示してあるのが良いといえます。
尻が重いわれわれ読者をその気にさせてくれます。
まとめ
30年以上にわたって著者の事務所が在宅勤務を行なってきただけあり、本書からは知識の蓄積が感じられました。
釣り歴6ヶ月の人からアドバイスをもらうより、釣り歴30年の大ベテランに教わったほうが、早く魚釣りがうまくなれるのとおなじです。
ひとまず、テレワーク歴30年のベテランに教わっておいて損はありません。
ちなみにテレワークでもっとも大事なのは、素晴らしい自宅オフィスでも、溢れ出るモチベーションでもなく、「いつでも連絡がつく人になること」だと著者は述べていました。
30年の経験から導き出された結論です。
興味のある方は、ぜひ本書を読んでみてはいかがでしょう。
コロナ禍のいま、時代は大きく変わりつつあります。
以上、戸田覚著『おうち仕事術 テレワークを最適化する50のテクニック』の要約と感想でした。
結論。在宅勤務にあったら便利なツール、賢いスケジュール、信頼されるためのコツなどが詰まった本。テレワーク歴30年の集大成。
AmazonではAir Pods Proが売っています。
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