本書には、「自分で仕事を作る方法」が記されていました。
自分で仕事を作るとは、(会社に頼らず)自分の力で収入を得る、ということです。
- 収入がずっと続く
- 気持ちがずっと続く
これら2つの継続こそ、著者が考える「ひとりビジネス成功の定義」だといいます。
会社員を辞めて食っていく道はYouTuberだけではありませんし、レッドオーシャンと化したYouTubeに希望を見出す必要もありません。
大切なのは「あなたは何がしたいのか」だそうです。
この記事では、三宅哲之著『自宅ではじめるひとりビジネス』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『自宅ではじめるひとりビジネス』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者は働き方多様化コンサルタント。
あなたに勧めるのは副業ではない。複業だ。
つまり、複数の本業を持つ、ということである。
ひとりでビジネスを行う最大のメリットは、自由に働けることだ。
ひとりビジネスは人に振り回されなくて済む。
複業で自信が持てたら会社を辞め、個人事業主としてスタートしよう。
あなたならではの商品やサービスの作り方から、売り方までを解説する。
以上がおもな内容です。
会社に縛られることなく働くためには何をしたら良いのか、最初の一歩を学べる本です。
ただ漠然と「会社を辞めて好きに暮らしたいなぁ〜」と思いつづけるよりは、本書を読んで何らかのアクションを起こしたほうが、建設的だといえます。
まず何をしたら良いのか
あなたはいま勤めている会社が好きですか？
ひとまず、嫌い、ということで話を進めます。
イヤな会社を辞めて自由にのびのびと働くためには、まず、何をしたら良いのでしょう。
答えは、ビジネス作りだそうです。
本業である会社員の仕事にくわえて、自分でビジネスを起こし、収入を得るのが本書の目的です。
会社の収入に頼らずとも生活できるようになれば、もはや会社にしがみつく必要はありません。
自分が作ったビジネスから収入を得て、家賃や食費を支払い、暮らしていけれます。
本書には、自分で仕事を作って収入を得るまでの方法が書かれていました。
たとえば、商品やサービス、すなわち「お客様に提供するもの」がなければ、ビジネスは始まりません。
ちょうど、家に食材がなければ調理ができないのとおなじです。
自分ならではの商品やサービスを作るためには、
- 熱量
- こだわり
- 没頭
という3つのキーワードに着目し、自分自身について考えてみると良いそうです。
本書のアドバイスに従っていけば、自分のビジネスに関する着想が得られるのではないでしょうか。
大切なのは、やるかやらないか、それだけです。
行動する気がなければ、本書を読んでも意味がありません。
やる気のない子を学習塾へ通わせるようなもので、お金と時間の無駄だといえます。
ビジネス創出のヒントとありがちな失敗
本書が良いのは、まとまった知識が載っている点です。
たとえば、自分でビジネスを作るための7つの質問が本書には載っていました。
- あなたのお客様はどんな人か
- あなたの商品やサービスは何か
- 商品やサービスを買うとお客様はどうなるか
- あなたのお客様はどこにいるか
- なぜ他ではなくあなたから買うのか
- なぜその仕事がしたいのか
- あなたは何の専門家か
これらの問いにすべて答えることができれば、そのビジネスに自信を持って良いといえそうです。
「なぜ他ではなくあなたから買うのか」の答えに詰まってしまう場合には、ビジネスに差別化や独自性が足りていない証拠でしょう。
あるいはビジネスのありがちな失敗として、
- 最初からお金をかける
- 自分流でできると思う
- 情報収集ばかりで進めない
- 学ぶ内容や方向を間違える
- 気持ちを共有･相談できる仲間がいない
- 人のいうことを素直に聞けない
- HOWばかり習得しようとする
- 本気が継続せずあきらめる
これら8つの例が紹介してありました。
本書に載っている、
- ビジネスを創出する7つの質問
- ビジネスのありがちな失敗8つ
これらの知識や情報は、知っていて損はありません。
7つの質問にたいして明確な答えを用意し、8つのありがちな失敗パターンを避ければ、成功へグッと近づけるのではないでしょうか。
まとめ
ビジネスの基本から、売り方のコツまで幅広く学べる良書です。
「痩せたい」と思っている人は運動をしたほうが良いのとおなじで、「自分らしく働きたい」と思っている人は、本書を読んでおいたほうが良いでしょう。
少なくとも、SNSで他人の投稿に「いいね」をつけるよりは生産的な行為です。
自分でビジネスをするだなんて何だか難しそうに感じられますが、「ビジネスは特別な人がするものを考えるのは誤解だ」と著者はバッサリ切り捨てていました。
ビジネスで大切なのは、
- 相手の気持ちを受け止めること
- その人の役に立つこと
この2点だけだといいます。
100mを9秒台で駆け抜けるには生まれ持った才能が必要ですが、ビジネスに才能は必要ありません。
ダイエットとおなじでビジネスも、やるかやらないか、それだけなのでしょう。
まずは本書を読むか読まないか、問題はここからです。
以上、三宅哲之著『自宅ではじめるひとりビジネス』の要約と感想でした。
結論。好きなことをして複数の収入源を持つススメ。動き出すのに必要なのは、自宅と本書だけ。
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