『免疫力を上げる「健康残高」の増やし方』の要約と感想

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大切なのは、病気を早期発見することではなく、病気にならない習慣を生活に取り入れることだといいます。

 

  • 正しい立ち方
  • 鼻呼吸の重要性
  • ベッドで寝るススメ
  • 食事中は水分をとらない

など、免疫力を高めて病気を遠ざける方法が載っていました。

 

この記事では、山田英嗣著『免疫力を上げる「健康残高」の増やし方』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『免疫力を上げる「健康残高」の増やし方』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

著者は整形外科医。

健康残高とは、自分に残されている健康の量をいう。

健康残高はすなわち免疫力であり、貯金残高のように増やすことが可能だ。

 

正しい姿勢で過ごす、体を冷やさない、歩きすぎない、汗をかかないなど、健康残高を増やす方法を解説する。

 

以上がおもな内容です。

  • 歩くな
  • 汗をかくな

など、健康について私たちが有している一般常識とは反対の意見が書かれており、「あたりまえ」を疑うきっかけになります。

 

ウォーキングもサウナも推奨せず

本書のなかで印象的だったのは、

  • ウォーキング
  • サウナ

これらを控えるよう著者が呼びかけていたことです。

なぜなら、いずれも健康に良いとはえないから、だそうです。

 

たとえば歩きすぎる弊害として、

  • 軟骨がすり減って膝が痛む
  • 地面からの衝撃で首や頭に負荷がかかる

などの例が挙げてありました。

 

健康残高を増やす上で大事なのは、体に楽をさせること、だと著者はいいます。

ですので、

  1. 階段
  2. エスカレーター

これらがあったら、迷わずエスカレーターを利用するべきだそうです。

 

「整形外科医」の視点でいえば、 

  • 軟骨のすり減り
  • 歩く際の衝撃や負荷

などを考慮し、歩かないことを推奨するのが正しいのかもしれません。

ただ、体に楽をさせていては運動不足を招き、運動不足は肥満を、肥満は生活習慣病をそれぞれ引き起こします。

 

これでは「健康残高を増やす」どころではありません。

立ち方や歩き方など「姿勢」にたいしてやたら細かいアドバイスをしていますが、「肥満」が健康にもたらす悪影響を無視している点が、読んでいて気になりました。

 

本書には、整形外科の見地に偏りすぎているきらいがあります。

 

サウナに関しては、

  • 日本人には必要ない
  • 脱水症のリスクあり
  • 水風呂で心筋梗塞のリスクあり

など、著者はそのデメリットを説いていました。

 

www.shortshortshort.jp

こちらの医師とは意見が真っ向から対立しています。 

何が正しく、結局どうすれば良いのかは、読者である私たち一人ひとりが考えなければいけません。 

 

重要なのは、いわゆるリテラシーです。 

 

 

ターゲット読者が曖昧

本書は、誰を想定して書かれているのかがわかりませんでした。 

 

たとえば、

  • 内股で歩くと転倒リスクが高まる
  • 高齢者は誤嚥性肺炎に注意すべき
  • 頭の体操をするには読書か会話が良い

など、高齢者に向けたアドバイスがいくつか載っています。

では本書が高齢者をターゲットにした本なのかといえば、そうとも言い切れません。

 

なぜなら、

  • 20分の昼寝で午後の能率アップ
  • 今の仕事は楽しいだろうか

など、仕事の話が出てきたりもするからです。

 

  • リタイア後の高齢者
  • 現役のビジネスパーソン

どちらに向けて書いた本なのか分からず、内容が中途半端でした。

 

著者自身が現役の医師であり、かつ高齢の患者を診ていることから、高齢者とビジネスパーソンそれぞれに向けたアドバイスが混ざってしまったのでしょう。

  1. ビジネスパーソン
  2. リタイア後の高齢者 

いずれかにターゲットが絞ってあれば、より読者の満足度は高かったはずです。

 

「誤嚥性肺炎は喉の筋力が低下して起こるから、1日1回は大きな声を出そう」

というアドバイスは、老眼鏡とおなじくらい、現役のビジネスパーソンにとって必要ありません。

 

まとめ

ターゲット読者がよく分からない本でした。

高齢者に向けたアドバイスと現役世代に向けたアドバイスが混ざっています。

 

ただし、「整形外科医が考える健康法」を知れる点には意義があります。

 

たとえば、ウォーキングは健康に良い、と誰もが信じています。

しかし整形外科医にしてみれば、

  • 膝の軟骨がすり減る
  • 首や頭に負荷がかかる

ウォーキングはこれらのデメリットを持つ行為であり、進んで行うようなものではないのだそうです。

 

ウォーキングだけでなく、発汗についても「ネガティブな側面」を知っておいて損はありません。 

物事の良い面と悪い面を知り、どうすべきか判断するのが重要だからです。

 

ちなみに著者は、運動をするならエアロバイクがおすすめだと語っていました。 

ウォーキングやジョギングと違い、

  • 首や頭に大きな負荷がかからない
  • 屋内外の温度差によるダメージを受けない

といったメリットが、エアロバイクにはあるからです。

 

ほかにも本書からは、

  • 早食いはダメ
  • 自分を甘やかす
  • 1日に水を2リットル飲む
  • 午後も仕事に集中する方法

 など、健康残高を増やす(免疫力を高める)方法を学べます。

  

免疫力を上げる「健康残高」の増やし方

免疫力を上げる「健康残高」の増やし方

  • 作者:山田 英嗣
  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、山田英嗣著『免疫力を上げる「健康残高」の増やし方』の要約と感想でした。

結論。ビジネスパーソン、高齢者、それぞれに向けたアドバイスが収録してある。整形外科医が考える健康法。盲目的に信じていた「健康の常識」を疑うきっかけになるかも。

 

Amazonではこちらのエアロバイクが売っています。

使わないときには折り畳んで収納できるのが特徴です。