『ブレインメンタル強化大全』の要約と感想

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健康的な生活習慣について書かれている本です。

 

生活習慣を整えるメリットは、

  1. 病気を予防できる
  2. 脳のパフォーマンスが上がる

これら2つだといいます。

健康的なメンタルと身体を手に入れ、冴えた頭でバリバリ働きたい方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。 

 

ブレイン(脳)とメンタル(精神)のために「何をしたら良いのか」が具体的に記されていました。 

 

この記事では、樺沢紫苑著『ブレインメンタル強化大全』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『ブレインメンタル強化大全』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

著者は精神科医。

生活習慣を整えれば脳のパフォーマンスが上がり、仕事のパフォーマンスも上がる。

生活習慣の見直しこそ、最強の仕事術だ。

 

健康に良い生活習慣として、

  1. 睡眠
  2. 運動
  3. 食事
  4. 禁煙
  5. 節酒
  6. ストレス解消

これら6つについて解説する。

 

以上がおもな内容です。

とりわけ著者は、

  1. 睡眠
  2. 運動

この2つに多くのページを割き、その重要性や、取るべき具体的なアクションを述べていました。

 

本書を読めば、毎日7時間程度の睡眠をとり、適度な運動をしたくなること請け合いです。

つまり、「最高な状態の自分」を実現するモチベーションを高めてくれる本だといえます。 

 

やる気にさせてくれる

本書が優れているのは、精神論ではなく、科学的根拠に基づいた主張がなされている点です。

 

たとえば、われわれが運動をするメリットは、

  1. 成長ホルモン
  2. BDNF
  3. テストステロン

これら3つの物質で説明できるのだといいます。

 

成長ホルモンには、

  1. 脂肪燃焼・ダイエット効果
  2. 筋肉作り・筋力アップ
  3. 骨を丈夫にする
  4. 新陳代謝促進・美肌効果
  5. アンチエイジング効果
  6. 免疫力アップ
  7. 疲労回復効果
  8. 糖尿病の予防

といった効果があるそうです。

ちなみに、成長ホルモンを分泌させる方法は、睡眠と運動の2つだけしかないと著者は述べていました。

 

運動をすればするだけ、成長ホルモンは出るといいます。

5分程度の運動でも、強度の低い運動でも、成長ホルモンは出るそうです(ただし微量)。

 

これだけのメリットを提示されたら、運動へのモチベーションが高まるのではないでしょうか。 

 

樺沢氏は、「運動するだけで欲しいものはすべて手に入る」と断言していました。

  • 痩せる
  • 健康になる
  • 集中力
  • 記憶力
  • 創造力
  • 学習能力

など、運動によってさまざまな恩恵に与れるのだといいます。

頭が良くなれば仕事力も高まり、結果として収入もアップする、というわけです。

 

これ(運動) ほど簡単な成功法則はない」という著者の主張は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

 

  • ポルシェ
  • フェラーリ
  • ロールスロイス

などの高級車を乗り回したい方、

  • ウブロ
  • ロレックス
  • オーデマ ピゲ 

などの高級腕時計を身につけたい方は、ひとまず運動をするのが良さそうです。

 

  • どんな運動がおすすめか
  • 必要な運動量の目安
  • BDNFの効果
  • テストステロンの効果

なども本書には書かれていました。

著者は運動のメリットを淡々と挙げることで、私たち読者の「理性」に訴えかけてきます。 

 

これだけのメリットを知った上で、なおも運動をしない人間などこの世にいるのだろうか、と疑いたくなるほどに魅力的な内容が並んでいます。

 

 

網羅性が高くまとまっている

この手の本はたいてい、あれもやれ、これもやれってなもんで、結局なにが大事なのかわからないケースがほとんどです。

 

ところが、本書は違っていました。 

内容のボリュームこそあるものの、

  1. 睡眠
  2. 運動
  3. 朝散歩

これら3つについて重点的に解説しています。

ゆえに、とっ散らかった印象は受けません。

 

「7時間程度の睡眠をとり、週2時間以上の運動をし、朝起きたら15分程度の散歩をしよう」というように、主張の軸が明確だからです。

これら主張の裏付けをするために、さまざまなエビデンスが紹介されていました。 

  

ですので本書の読者は、

  • なぜ睡眠が大事が
  • なぜ運動をするべきか
  • なぜ朝散歩が良いのか

これらを理解した上で実践できます。

メリットを把握できていれば、習慣を継続するためのモチベーションにもなるでしょう。

 

もし運動をサボりたくなったとしても、本書を開き、

  1. 成長ホルモン
  2. BDNF(脳由来神経栄養因子)
  3. テストステロン

などのメリットを再確認すれば、「運動するぞ、うおォォォ!」ってな気分になれます。

 

まとめ

さまざまなエビデンスを示しながら、どうすれば良いのかを読者にアドバイスしている良書でした。

具体的なアクションが記されているので、読んだらすぐ行動を変えられます。

 

ただし本書には、数カ所だけ、首をかしげたくなる記述がありました。 

 

たとえば著者は、

「1日3食とるべきだ。なぜなら、100歳以上の長寿者を調べた研究で、1日3食とっている人が9割以上だと判明したからだ。3食しっかり食べている人が長生きする

このように主張していました。

 

100歳以上で1日2食の人は、

  • 男性:7.5%
  • 女性:5.4%

だったそうですが、そもそも1日2食で生活している人が少ないことから、この結果はなんら不思議ではないといえます。

100歳以上に1日3食派が多いのは、そもそも日本人に1日3食派が多いからであって、これを長寿の理由に結びつけるのは誤りです。

 

1日3食が長寿の要因だと主張するためには、1日2食や1食の人間は(1日3食の人間にくらべて)平均寿命が短いことを証明しなければなりません。

 

それから本書には、

遺伝的にカフェインに弱い人は、(コーヒーは健康に良いが)無理してコーヒーを飲まないこと」

との記述もあります。

 

がしかし、「遺伝的にカフェインに弱い人」とは、具体的にどんな人を指すのかが不明でした。

お酒と違い、コーヒーを飲んで酔っ払う人も、顔が赤くなる人も、キス魔になる人もいないからです。 

 

  1. カフェイン耐性の判断基準が不明
  2. デカフェのコーヒーではダメなのかが不明

これらの疑問が残りました。 

「大全」とあるように、本書には多くの情報を載せていることから、細部がやや粗くなってしまったのかもしれません。

 

数カ所「ん?」と思うところがある点を踏まえても、本書を読んで損はないといえます。

なぜなら、

  • しっかり眠ろう
  • たっぷり運動をしよう

と思わせてくれるだけで、本書にはじゅうぶん価値があるからです。

 

ブレイン メンタル 強化大全 (サンクチュアリ出版)

ブレイン メンタル 強化大全 (サンクチュアリ出版)

  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2020/09/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、樺沢紫苑著『ブレインメンタル強化大全』の要約と感想でした。

結論。読んだら毎晩7時間眠ろうと決心できるし、日ごろから運動をしようとも思える。結果として病気の予防効果、脳のパフォーマンス向上といったメリットを享受できる。

 

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