眩しくもない屋内でサングラスをかけていたらダサいように、ミニバンにエアロパーツをつけると、ダサくなります。
理由はシンプルで、ミニバンには、
- リアスポイラー
- リアディフューザー
といったエアロが必要ないからです。
ちょうど、室内ではサングラスをかける必要がないのとおなじです。
そもそもミニバンは、家族と荷物を載せて走る"ファミリーカー"であり、エアロパーツによってダウンフォースを生み出そうとするのは、ナンセンスでしかありません。
むしろ、 大切な家族や友人をクルマに載せて走るなら、事故を起こさないよう安全運転を心がけたほうが良いでしょう。
この記事では、
- ミニバンはエアロパーツが必要ない車
- ドレスアップとしてのエアロ
など、「ミニバンのエアロパーツ装着がダサい理由」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
ミニバンのエアロパーツ装着がダサい理由
エアロパーツをつけているミニバンがダサいのは、ミニバンにはリアスポイラーもサイドスカートも必要ないからです。
たとえば、ヘルメットを被ってスーパーで買い物をしている人(上下スウェット姿でライダーではない)がいたら、気になって仕方ないのではないでしょうか。
- 店内でなぜヘルメットを?
- ヘルメット、必要なくない?
といった疑問が浮かぶはずです。
事実、ヘルメットは必要ありません。
自転車やバイクに乗るならともかく、スーパーで食材を買うのに、ヘルメットは不要です。
ニンジンを選んでいたらいきなり頭部にバコーンと衝撃が加わった、なんてアクシデントは、スーパー店内でまず起きないでしょう。
ゆえに私たちは、スーパーでは出番のないヘルメットを装着している人を見て、ナンセンスでダサいとジャッジします。
ミニバンのエアロもおなじです。
エアロパーツの役割は何?
エアロパーツは、車の走行性能をアップさせるために存在しています。
サーキットを走行するレーシングカーやスポーツカーには、エアロが欠かせません。
とりわけボディ各部に付いているエアロパーツは、時速80km以上の高速域において、そのパワーを発揮します。
街中をのんびり走っているシーンでは、エアロパーツはほとんどなんの役にも立ちません。
では、ミニバンに、時速120kmでコーナーを駆け抜けるような状況が訪れるでしょうか。
そもそもミニバンは、「速さ」を求められている車でしょうか。
いずれも答えはノーです。
なぜならミニバンの価値は、
- 室内空間の広さ
- ホイールベースの長さからくる快適さ
などであって、「速さ」ではないからです。
だからこそ、必要のないエアロパーツをガシガシと取り付けているミニバンを目にしたとき、私たちは、
- 違和感
- 奇妙さ
- 勘違い
- 不自然さ
などを感じて、これらの感情が「ダサい」という評価につながります。
たとえば、世界トップクラスのスポーツカーであるポルシェ911のリアスポイラーは、
- 時速120km以上で上昇
- 時速80kmになったら格納
このように自動調整されています。
低速域ではリアスポイラー(エアロパーツ)が必要ないこと、役に立たないことを911は示しています。
間違ってもサーキットを爆走などしないミニバンには、エアロがとことん不要だといって良いでしょう。
ミニバンのエアロ装着は、たとえるなら、キャンプをしない人間がテントを買うくらい無意味です。
家に包丁がないのにまな板を買うくらい、ナンセンスです。
ミニバンのエアロはドレスアップが目的
当然ながら、ミニバンにエアロパーツを装着しているオーナーは、「走りを良くしよう」などとは考えていません。
むしろ、エアロパーツのぶんだけ車重が重たくなるので、ミニバンはノロくなり、燃費は悪くなります。
もし走りにこだわるオーナーなら、ミニバンではなくスポーツカーを買います。
もしくは、ミニバンを所有しつつ、セカンドカーとしてスポーツカーを持ちます。
間違っても、ミニバンにエアロをつけたりはしません。
つまるところミニバンに装着されたエアロというのは、
- 差別化
- おしゃれ
- 個性の演出
などを図った結果であって、早い話が、ただのドレスアップです。
戦場でもないのに迷彩柄の服を着ている人がいるのとおなじで、スポーツカーでもないのにエアロをつけているミニバンは、ファッションとして、装着しているのです。
かっこいいかどうかは、人それぞれの感じ方しだいでしょう。
エアロ付きミニバンを目にした100人のうち99人は、「ダサい」と直感的判断をくだしますが、残り1人は「イカしてる」と絶賛します。
絶賛している人物こそ、ミニバンのオーナーその人です。
本人が満足し、幸せなカーライフを送っているのであれば、なんら問題ありません。
まとめ
ミニバンのエアロパーツ装着がダサい理由をお伝えしてきました。
端的にいえば、ナンセンスだから、です。
エアロをつけたミニバンは、エアロをつけた路線バスとほとんど変わりません。
- 意味がない
- 効果がない
- センスがない
といえます。
坊主頭の野球少年にヘアワックスは必要ありませんし、独身に離婚届は必要ありませんし、庭に加湿器は必要ありません。
それから、手のひらをレーザー脱毛する必要もありません。
ミニバンのエアロパーツもおなじです。
必要がない、無駄、ゆえにダサい、というわけです。
以上、ミニバンのエアロパーツ装着がダサい理由でした。
結論。ほかのミニバンと差別化する方向性を誤っていて、エアロに関する知識がオーナーにないか、センスがないかの、どちらかだから。もしくは、経済的豊かさを表す記号としての「エアロ」で、これもズレている。エアロではなく高級車そのもので財力を表したほうが手っ取り早い。エアロはスケールが小さく、懐の限界を感じさせる。余裕がない。
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