カップルが同棲を始める場合、なにかとお金がかかります。
たとえば、
- アパートを借りる
- 家電を買いそろえる
- 家具を買いそろえる
など、それなりの資金がなければ同棲生活をスタートできません。
では、彼氏や彼女といっしょに暮らすためには、お金がいくらあれば足りるのでしょう。
具体的に、何にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
この記事では、
- 賃貸物件にかかる仲介手数料
- 必要な家具家電とその金額
など、「カップルの同棲にかかる初期費用」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
カップルの同棲にかかる初期費用
恋人同士が同棲するためには、愛情だけでなく、「まとまった額のお金」も必要です。
以下では、同棲するにあたって最初にドカンと生じる初期費用の概算にくわえ、
- 出費を抑える節約法
- コストを削れる代替案
などもお伝えしていきます。
まず、同棲の初期費用として必要な金額は、およそ40万円です。
内訳は、
- 賃貸物件(アパート):15万円
- 家電:15万円
- 寝具:7万円
- 調理器具:1万円
こんな感じです。
では、コストの詳細を見ていきましょう。
1. 賃貸物件(アパート):15万円
同棲をするなら、彼氏や彼女といっしょに住むための住居が必要です。
- 恋人が住んでいるアパートに転がり込む
- 2人で新しい賃貸物件を契約する
など、同棲の始め方によって出費は大きく変わってきます。
住んでいる地域ごとに家賃相場もさまざまです。
たとえば、2人で住むアパートを探す場合、1LDKでじゅうぶん生活できます。
- 食事したりくつろぐ空間
- 寝室
このように部屋を分けて暮らすことになるでしょう。
ただし1LDKや1DKでは、彼氏と彼女、それぞれの部屋は持てません。
もし「自分の部屋」が欲しいとなると、
- 2DK
- 2LDK
- 3DK
あたりの物件が目安となります。
アルファベットの前についている1〜3といった数字は、物件の部屋数を表します。
仮にカップルで1LDKの物件に済む場合、田舎なら、月々の家賃5万円程度で借りられます。
都会であれば、月8〜10万円、あるいはそれ以上の費用がかかるでしょう。
敷金・礼金は「ナシ」がほとんどなので、今回の概算でも無いものとします。
アパートの契約に関して忘れがちなのが、仲介業者へ支払う手数料です。
仲介手数料は、契約した物件の家賃0.5〜1ヶ月分相当の金額を払うことになります。
ですので、家賃5万円のアパートを借りたとして、仲介手数料を含めて最初に10万円を支払う可能性があります。
家賃10万円のアパートを借りた場合、敷金・礼金がゼロだとしても、仲介手数料を入れて15〜20万円ほどのお金が出ていくことでしょう。
出費を計算する際には、業者へ払う「仲介手数料」を忘れないよう注意が必要です。
2. 家電:15万円
もし生活に欠かせない電化製品をイチからすべてそろえるなら、15万円ほどかかります。
まず必要なのが、冷蔵庫です。
食費を抑えるためには、コストが割高な外食やフードデリバリーの利用を控え、食材を買ってきて自炊するのが基本です。
2人暮らしで自炊をするとしたら、冷蔵庫のサイズは、350Lあればじゅうぶんでしょう。
AQUAというメーカーの冷蔵庫は、価格が安く、品質が高いのでおすすめです。
必要十分な機能だけが備わっていて、6万円程度で買えます。
つづいては洗濯機です。
洗濯機の容量は、7kgあれば事足ります。
日立のビートウォッシュ、パナソニックの製品あたりが6〜7万円で購入できます。
もし洗濯機を買うお金がなければ、近所のコインランドリーを利用し、お金を貯めてから洗濯機を買うと良いかもしれません。
優先順位としては、洗濯機よりも冷蔵庫のほうが上です。
お米を炊くのに必要な炊飯器は、5.5合炊きのモデルが1〜2万円台で手に入ります。
カップルの2人暮らしなら3合炊きの炊飯器でも足りますが、5合炊いた白米をプラスチック容器に分けて冷凍保存しておくと、調理の手間が省けて便利です。
「大は小を兼ねる」という言葉のとおり、5.5合炊きの炊飯器を買っておけばなにかと都合が良いはずです。
- 象印
- タイガー
- アイリスオーヤマ
これらのメーカーが出している製品は比較的安価です。
つづいては電子レンジです。
電子レンジは、1万円ほど出せば買えます。
オーブンレンジ(電子レンジにオーブン機能が加わったもの)だと、2万円程度です。
オーブンレンジがあれば、
- 餅
- クッキー
- グラタン
- 市販のピザ
などが焼けるため、自宅でできる調理の幅が広がります。
電子レンジとオーブンレンジで迷ったら、ひとまずオーブンレンジを買うと良いでしょう。
電子レンジは「加熱」ができるだけで、食材を「焼く」ことはできません。
その証拠に、電子レンジで加熱した野菜炒めが焦げることはないはずです。
家電はほかにも、
- テレビ
- 加湿器
- 扇風機
- 電気ケトル
などがありますが、いずれも必需品ではありません。
これらがなくても生活はできます。
必要だと感じる場合のみ買うと良いでしょう。
掃除機も、じつは不要です。
カーペットローラー(通称コロコロ)で、フローリングや畳の上もすべて掃除できるからです。
カーペットローラーなら、本体と替えテープ合わせて1,000円もしません。
掃除機よりも経済的です。
吸引力ではなく、粘着力をつかって部屋をきれいにしましょう。
もしエアコンを買って愛の巣に設置する場合、さらに10〜20万円ほど費用がかかります。
いったん恋人と2人でアパートに住んでみて、それからエアコンが必要かどうか判断するのが無難です。
いきなり費用をかけてエアコンを設置する必要はありません。
地域によっては、
- 夏:扇風機
- 冬:こたつと遠赤外線ストーブ
これらの(エアコンよりも安い)冷暖房器具を使うだけで、暑さや寒さを乗り切れたりします。
3. 寝具:7万円
1つのダブルベッドに、彼氏/彼女と2人で寝るとします。
必要なものとその値段は、
- ベッドフレーム:30,000円
- マットレス:20,000円
- ベッドパッド:3,000円
- 敷きパッド:3,000円
- 枕2つ:5,000円
- 掛け布団:5,000円
これで合計およそ7万円です。
フレームやマットレス、掛け布団は、すべてダブルサイズ用で計算しています。
同棲を始める季節によって、寝具にかかる費用は変わってきます。
たとえば冬なら、暖かい羽毛布団や毛布などが必要になり、プラス数万円ほどコストがかかります。
いっぽうで夏から同棲をスタートさせれば、掛け布団は「タオルケット」があればじゅうぶんです。
寝具にかけるお金を削るなら、ベッドを使わず、床に敷布団を敷いて寝ると良いでしょう。
- ベッドフレーム
- マットレス
- ベッドパッド
- 敷きパッド
これらの費用をすべて節約できるからです。
敷布団は畳んで収納しておけれるので、スペースの有効活用ができます。
ベッドは必需品ではないため、当面の間は敷布団で寝て、お金を貯めてから買うのも悪くありません。
ちなみにベッドで寝るメリットは、
- 床の冷えが体に伝わりにくい
- 床から離れていて埃を吸いにくい
などが挙げられます。
敷布団よりも、ベッドで寝たほうが快眠できることは間違いないでしょう。
4. 調理器具:1万円
モノにこだわらなければ、たいていの調理器具は100円ショップで買えます。
- 箸
- お皿
- おたま
- まな板
- 計量カップ
- 計量スプーン
- ピーラー(皮剥き)
などは一通り100円ショップで揃えられて、品質もじゅうぶんです。
たった100円の調理器具とはいえ、3回目の利用でぶっ壊れるほどヤワではありません。
包丁や鍋、フライパンにしても、Amazonやニトリなどで探せば1,000〜2,000円で購入できます。
調理に必要なグッズをもろもろ買い集めたとしても、その大部分は100均で買えるので、予算は1万円もあればじゅうぶんです。
まとめ
カップルの同棲にかかる初期費用をお伝えしてきました。
もし片方が彼氏や彼女のアパートに住むとしたら、業者へ支払う仲介手数料は生じませんし、家電やキッチン用品をひと通り買いそろえる必要もありません。
結果、コストは安く済みます。
上でご紹介したのは、同棲生活に欠かせないものをイチからすべて買った場合の金額です。
同棲のリアルなイニシャルコスト(初期費用)だといえます。
これら費用は、彼氏と彼女とでなるべく折半したほうが良いでしょう。
なぜなら、もし別れて同棲を解消することになったとき、片方が多く負担しているとお金のことで揉めやすいからです。
たとえば、「破局に至った原因はそっちにある。だから、こっちが最初に負担した50万円のうち、半分にあたる25万円を払って欲しい」といった具合です。
縁起でもない話ですが、破局のリスクはあります。
というのも、同棲のエンディングは、
- 結婚
- 破局
これら2パターンしか存在しないからです。
万が一お別れすることになっても面倒な事態にならないよう、できる限り、彼氏と彼女とで半分ずつ費用を負担しておくと良いでしょう。
以上、カップルの同棲にかかる初期費用についてでした。
結論。目安はおよそ40万円。2人の居住地や状況によって、金額は変わる。業者へ支払うアパート契約の仲介手数料はなかなかの額なので、計画段階で忘れないよう注意が必要。