駅のホームや図書館と違い、自宅では、裸で過ごしても問題ありません。
スッポンポンでも日本の法に触れない、ということです。
全裸で生活するメリットとしては、
- 衣服の締め付けから解放される
- 洗濯物の量や頻度が減るのでラク
- 開放的な気分になれる
これらが挙げられます。
どの長所も良さげですが、ほんとうに素っ裸で過ごしている人は、現実社会にごくわずかしかいません。
たいていの人は、自宅で衣類を身につけて生活しています。
なぜなら、家で服を着ない生活には、メリットだけでなく、裸ゆえの苦労や厄介ごとが存在しているからです。
この記事では、
- 光熱費がかかる
- ヤケドや怪我を負うリスクが高まる
など、「全裸で過ごす3つのデメリット」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
全裸で生活するデメリット3つ
衣服を着ない生活には、
- コスト面
- メンタル面
- 安全面
これら3つの側面に、それぞれデメリットやリスクが潜んでいます。
全裸の暮らしを一言でいうなら、お金がかかって緊張感が高まって危ない生活、です。
考えているほどステキな日々ではないかもしれません。
1. 光熱費がかかる【コスト面】
まず、洋服や下着をすべて脱ぐと、寒さに襲われます。
なぜなら、体温が空気中に放熱され、カラダから熱が逃げていってしまうからです。
たとえるなら、湯船のフタです。
湯船のフタは、張ったお湯が冷めるのを防ぐためにあります。
もしフタをしなかったら、浴槽に張ったお湯はどんどん冷めてしまい、つぎに入った人が追い焚きするハメになるでしょう。
お湯を沸かしなおすと電気代や灯油代がかかるので、不経済だといえます。
裸の生活も、お風呂とまったくおなじです。
(フタの役割を果たす)服を着ずに寒さや冷えから身体を守るためには、
- エアコン
- 石油ストーブ
- ハロゲンヒーター
といった暖房器具を使うほかなく、そのぶん光熱費がかかります。
服を着ていれば暖房なしで過ごせる室温でも、全裸だと肌寒く、エアコンのスイッチを入れることになりかねません。
このように裸の生活は、余計なお金が出ていく、いわば贅沢なのです。
「寒い、寒い」といって春先に暖房を使っていたら、「だったらハダカでいないで服を着ろ。暖房代がもったいない」と同居している家族から責められることでしょう。
たとえば芸能界には、「自宅ではいつも全裸で過ごしている」と公言しているタレントがいます。
某タレントが年中素っ裸で暮らせるのは、数多くのレギュラー番組を持ち、経済的余裕があるからこそです。
四季がある日本において、服を着ない生活は、リッチなライフスタイルなのです。
ルイ・ヴィトンやグッチといったハイブランドの洋服を着るためには経済力が必要ですが、家でいっさい服を着ない生活もまた、じつはお金が必要だったりします。
2. 見られないように気を遣う【メンタル面】
裸の生活でもっとも気をつけるべきは、裸体を他人に見られないようにすることです。
他人というのは具体的に、
- 通行人
- 配達員
といった人たちを指します。
たとえばもし、カーテンやサンシェードを開け放ち、窓の前で朝日を浴びつつ全裸姿で突っ立っていたら、近所迷惑になりかねません。
露出趣味を持つ、ただの変態です。
家の外から裸が見えないように、
- 障子
- カーテン
- サンシェード
これらを開ける際には気を遣います。
事実、裸で過ごすなら、上のような目隠しは24時間ずっと閉めっぱなしにしておくのがセオリーでしょう。
というのも、よほど山奥に住んでいるのでもない限り、かならず周囲の目があるからです。
配慮すべきは、通行人や近隣住民の目だけではありません。
- Amazonで注文した荷物
- Ubereatsで頼んだ料理
- 書留で届いた郵便物
こうしたモノを玄関で受け取る際には、配達員と対面します。
もちろん、素っ裸で対応するのはNGです。
犯罪行為だといって良いでしょう。
ですので、荷物を受け取ろうと思ったら、衣服を着たり、ガウンを羽織ったりするなど、ひと手間かかります。
- うっかり裸で対応するリスク
- 服を脱ぎ着する手間
これら「裸ならではの煩わしさ」が生じるのも、現実です。
服を着て生活していたら、
- おっと、カーテンを開けるのはマズい
- 危ない、裸で玄関を開けるところだった
といった緊張感を味わったり、気を遣ったりせずに済みます。
衣服を脱いで肉体的に開放されても、むしろ精神的に拘束されてしまうのが、裸生活のデメリットだといえるでしょう。
3. 怪我を負うリスク上昇【安全面】
私たちが自宅で服を着ている理由は、人に裸を見られるのが恥ずかしいから、だけではありません。
服を着ていれば、
- 寒さ
- 怪我
から身を守れます。
想像してみてください。
もし素っ裸でキッチンに立って天ぷらを揚げたら、いったいどうなるでしょうか。
180度近い高温の油が跳ねて、皮膚にヤケドを負う危険があります。
なぜなら、服というガードがない、無防備な状態だからです。
廊下でつまずいて転んだとき、全裸だと、擦り傷ができるかもしれません。
室内にハチが入ってきたとき、全裸だったら、ハチにとってわれわれの全身が「刺せる標的」と化します。
焼肉の食べ放題みたいなもので、ハチにとっては、どこでも狙い放題、刺し放題です。
淹れたてのコーヒーを太ももの上にひっくり返したとき、素っ裸であれば、まず火傷を負うでしょう。
裸で生活するのは、たとえるなら、甲冑を身につけず戦(いくさ)をするようなもので、リスキーです。
防具をつけていなかったら、敵陣から飛んできた矢が、体に突き刺さりかねません。
生身に斬撃を受けたら一発アウトです。
それでも裸で暮らす場合は、
- 火傷
- 擦り傷
- 切り傷
これらに気をつけてください。
裸で過ごしていて怪我を負わないためには、危機管理能力が必要だといえます。
おっちょこちょいな人間には向かないライフスタイルです。
アンテナを張り、日常に潜む小さなリスクにも敏感になる生活、頭をつかう生活、それが全裸の生活です。
まとめ
全裸で暮らす3つのデメリットをお伝えしてきました。
- 余計な光熱費がかかる
- 周囲の目や荷物受け取り時に気を遣う
- 火傷やケガを負う危険性が高まる
これらネガティブな側面を受け入れた先に、裸の生活が待っています。
ちょうど、スカイダイビングのようなものだといえるでしょう。
リスクを引き受ける代わりに、
- 快感
- 開放感
- 気持ち良さ
といったメリットを享受できます。
もし「衣類の締めつけが嫌だ」と考えているなら、下着を身につけず、裸の上からガウンを羽織って生活する手もあります。
ネット通販サイトAmazonでは、こちらのガウンがよく売れています。
身体の保温・保湿・保護機能を果たしてくれるガウンは、裸生活の折衷案、現実的な落としどころだといえるでしょう。
以上、全裸で過ごす3つのデメリットでした。
結論。裸生活の動機が「締め付けからの解放」であれば、素っ裸の上にガウンを羽織れば解決する。全裸で過ごす必要はない。他の理由があるなら、裸生活のデメリットを受け入れられるかどうか。南国のリゾート地ならともかく、四季がある日本において、年中裸で過ごすのはハードルが高い。
裸の生活に関して、当サイトにはこんな記事もあります。