ロト、ナンバーズ、ジャンボ宝くじ、どんな種類のクジであっても、事前に当選番号を知ることはできない仕組みになっています。
たとえ関係者や、統計学のスペシャリストであっても、です。
なぜかというと、宝くじの抽選は、結果が完全にランダムとなる方法で行われるからです。
ところが世の中には、「事前に当選番号を教える」という詐欺に引っかかり、"情報料"として300万円、500万円、1,000万円を騙しとられてしまう人がいます。
「もしかしたら」という希望や期待は捨てましょう。
宝くじの当選番号を事前に知ることなど、誰にもできません。
この記事では、
- 統計学で傾向を分析できるのか
- 抽選結果をコントロールする人がいる?
など、「宝くじの当選番号を事前に教えます、が詐欺だといえる理由」をわかりやすく解説します。
大切な財産を守るため、ぜひ参考にしてみてください。
「宝くじの当選番号を事前に教える」は無理。よって詐欺
ちょうどサイコロのように、宝くじの抽選結果も完全なランダムです。
サイコロを振って「つぎにどの目が出るか」をピタッと言い当てられる人間はいません。
1の目が出ても、6の目が出ても、それは偶然だといえます。
つまり、ランダムです。
宝くじもサイコロとおなじで、どんな当選番号になるのかは、誰にも予見できません。
問1. 超能力者なら事前にわかる?
仮に、人智を超えたエスパー人間がこの世に存在するとします。
鳥取県でも島根県でも、住まいはどこでも構いません。
まるで宇宙人のような超能力を持っていれば、ロト7の当選番号くらいはチョチョイと予見できるのかもしれません。
ツチノコやイエティ、UFOとおなじで、 超能力者についても「絶対に存在しない」と断言するのは不可能です(悪魔の証明というやつ)。
ただ、ここからが重要です。
もし当選番号を予見できるのであれば、ほかでもない本人が、その数字を選んでロトを買えば良いだけの話です。
わざわざ他人に電話をかけて、「200万円で教えます」などというまどろっこしい相談を持ちかける必要はありません。
ロトで高額当選を果たして、2〜3億円をチャチャっと手に入れたほうが楽です。
だから、「当選番号教えます」は詐欺だといえます。
話が論理的ではないからです。
仮にこのエスパーさんが「みんなに幸せになって欲しいんだ」と望む博愛主義者だと仮定しても、やはり無理があります。
というのも、みんなにお金を手にして欲しいなら、自分がロト7に当選し、その当選金額を配れば良いからです。
そうしない理由があるとすれば、詐欺だから、これしかないでしょう。
したがって、「スピリチュアルな、超常的なパワーで宝くじの当選番号を事前に知れる」と豪語する人間に出くわしたら、ソイツを詐欺師だと決めつけて問題ありません。
"情報量"を請求してこない場合は、たんなる虚言癖の持ち主です。
いずれにしても、相手にしないのが賢明です。
問2. 統計のデータで傾向がわかる?
では、胡散臭い「超能力」ではなく、統計学はどうでしょう。
統計学は立派な学問です。
もし統計学を用いてロトやナンバーズの「これまでの抽選結果」をすべて分析したら、なにか当選の手がかりが得られるのでしょうか。
答えは、ノーです。
過去の膨大なデータを分析すれば、宝くじの「これまで」について詳しくなれます。
がしかし、未来のこと、たとえば「次回の抽選でどの数字が選ばれるか」は予測できません。
どうしてかというと、宝くじの抽選は完全なランダムだからです。
サイコロを振って3回続けて6が出たからといって、「つぎも6が出る」と考えるのは誤りです。
「6がもっとも出やすい」と判断するのも間違っています。
サイコロは1〜6まですべておなじ確率、6分の1で出るものだからです。
つまり、6が3回連続で出たのは「偶然」に過ぎません。
216分の1の確率で起こる現象です。
ロトやナンバーズもおなじで、過去を分析したところで、なんの規則性も法則性も見出せません。
まるで森のなかで「クジラ」を探しているような、ムダな努力です。
そして先述のとおり、もし統計学を駆使して「当選番号」を予測できるプログラムを誰かが作り上げたならば、その誰かさんが自分でクジを買えば済む話です。
研究結果をタダで教えるというなら、聞いてあげても良いでしょう。
ただし、情報が有料だというなら、サッサと断りましょう。
なぜなら、120%の確率で詐欺だからです。
問3. ICチップで出玉を操作できる?
ところで、ロト6やロト7の抽選方法をご存知でしょうか。
ロト7の場合、1〜37までの数字が記された37個の玉を機械に入れ、グルグルと攪拌し、1つずつ取り出していきます。
抽選に興味があれば、インターネットで動画検索をかけてみてください。
ロトの抽選結果が、イカサマする余地のない、完全なるランダムだとわかるはずです。
がしかし、世の中には「出玉にICチップ(集積回路)を埋め込んだから、結果を好きなようにコントロールできる」と騙る人間がいます。
これは詐欺です。
ロトの抽選結果を思い通りに操作することはできません。
たとえるなら、「明日の天気」を誰にも支配できないのとおなじです。
「おれは天気を自由自在に操れるんだ。好きな場所に雷だって落とせるのさ」
こう主張する人がいたら、ヘビーな変人だと思って距離をおくのではないでしょうか。
「ロト7の抽選結果をICチップでコントロールできるんだ」と話す人間も、まったくおなじです。
じゅうぶん警戒してください。
まとめ
宝くじの当選番号は、抽選が終わるまで、誰にもわかりません。
事前に知ることなど不可能です。
いたって当たり前の話ですが、それでも詐欺師に騙されてしまう人がいるのは、いったいなぜでしょう。
「当選番号教えます」の詐欺被害者で多いのは、インターネットに疎い高齢者です。
自宅に電話がかかってきて、「私はロト6の当選番号を事前に知れる」と告げられます。
もちろん、信用できません。
すると電話の主は、「メモを取るように」と前置きしてから、6つの数字を口にします。
そして翌日、新聞の「宝くじ抽選結果欄」を開いてびっくり、なんと伝えられた6つのナンバーがたしかに載っているのです。
ピタリ的中、です。
これですっかり信用して、300万円やら1,000万円やらを"情報料"として相手の銀行口座に振り込みます。
手口のカラクリは単純で、ロトの抽選結果は当日のうちにすぐインターネットで公開されます。
新聞に載るのは翌日です。
この「タイムラグ」を利用して、ネットに疎い(ネットに公開されているとは知らない)人間、おもに高齢者を騙しているに過ぎません。
ウマい話には気をつけましょう。
5億円の価値がある情報を、見ず知らずの人間にたった500万円で教えてくれる"お人好し"など、この世に存在しません。
以上、「宝くじの当選番号を事前に教えます」が詐欺だといえる理由でした。
【結論】事前にわかるなら、自分でクジを買って億万長者になればいい。みんなにお金持ちになって欲しいなら、まず当選金を手にして、つぎに配ればいい。占い、統計学、ICチップ、馴染みのないワードを持ち出して丸めこむのがお決まりの手口。どんな手段を用いても、当選番号は事前にわからない。わかりゃ苦労しない。
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