欲しいものを次から次へと買っていたら、お金がいくらあっても足りません。
たとえ年収が3,000万円だとしても、
- GUCCIのサンダル:5万円
- ルイ・ヴィトンの腕時計:95万円
- 高級ワイン:200万円
- ポルシェ911:2,000万円
- レクサスのヨット(LY650):4.5億円
- 純金製のトイレ:5億円
- バスキアの絵画:123億円
これらすべてを手に入れようと思ったら、貯金など夢のまた夢でしょう。
だからこそ私たちは、ちょうどスマホの音量のように、物欲の強弱をコントロールしなければなりません。
欲しいものをガマンするために役立つのは、理性です。
とはいえ、歯を食いしばって気合いと根性で欲求を押さえつけていたら、ストレスが溜まって、いずれ衝動買いに走るリスクがあります。
無理なダイエットの後でリバウンドするのとおなじで、これでは意味がありません。
だからこそ、精神的ストレスをできるだけ受けないようにしながら、買い物をセーブしませんか?
「そんな都合の良いことができるのか」と思うかもしれません。
ちょっとしたコツを押さえれば、可能です。
この記事では、
- 諦めるのではなく先送りする
- ネガティブ方向に想像力を働かせる
など、「欲しいものを我慢する3つの方法」をわかりやすく解説します。
お金の使いすぎを防ぐため、あるいは貯金のため、ぜひ参考にしてみてください。
欲しいものを我慢する方法3選
タイトルには「我慢」と書いていますが、実際のところ、何ごともガマンするのは良くありません。
どうしてかというと、精神的ストレスが溜まるからです。
すなわち、しんどいからです。
たとえばムダ使いを防ぐ方法として、
「財布には2,000円しか入れておかないこと。そうすればお金を使いたくても使えないから」
とアドバイスする人がいます。
これはナンセンスです。
ATMへ行けば誰だって銀行口座からお金を引き出せるわけで、結局のところ、「ATMへ行くのを我慢」するハメになるからです。
- 買い物をガマン
- ATMへ行くのをガマン
やっていることはほとんど変わりません。
どちらも気合いで耐えているだけです。
こんなふうに買いたい気持ちを抑圧する代わりに、「ストレスを溜めずに支出を減らす方法」を試してみてください。
- 未来の自分に任せる
- マイナス方向に想像力を働かせる
- ナルシストを極める
どのやり方を選んでも効果が得られるはずです。
1. 未来の自分に任せる
欲しいものがあるとき、自分を説得して諦めるのではなく、購入時期を先送りしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、高級ブランド・サンローランのダンベルが欲しいとします。
ダンベルは大理石でできていて、お値段は22万円です。
ここで買いたい気持ちをグッと押し殺すのではなく、「もっと稼いでいる未来の自分に買ってもらおう」と考えます。
こうすればその場でサンローランのダンベルを買わなくても、さほどストレスは溜まりません。
なぜなら、ただ購入のタイミングを延期しただけで、けっして断念したわけではないからです。
むしろ「楽しみをとっておけれる」という利点すらあります。
それから未来のショッピングのため、私たちは、いま現在を頑張れるようになります。
もし本業の収入で「欲しいもの」が買えそうにないなら、副業をスタートして稼ぐのも手です。
「どうしても欲しいもの」が強力なモチベーションとなり、副業にも、全力でバリバリ取り組めるに違いありません。
たとえば、
- ブログ
- 動画投稿
- クラウドソーシング
といったネット系のビジネスなら、ほとんど初期費用がかかりません。
スマホが1台あれば始められます。
もし上手くいかなくても経済的ダメージが少ない、つまりリスクの低さが特徴です。
初期投資が大きいキッチンカー(フードトラック) で失敗したら、そうはいきません。
2. マイナス方向に想像力を働かせる
私たちはたいてい、「これがあればもっと幸せだろうな……」といった具合に、都合の良い未来だけを考えます。
- あのクルマを買えば
- このバッグさえあれば
- あの腕時計をつけていたら
この後にはきまって「もっと人生が楽しくなるのに」と続きます。
ですが、こうした未来予測は誤りです。
どうしてかというと、実際には、買ったことを後悔するリスクがあるからです。
そして物欲の暴走を抑えるためには、この「後悔するリスク」が役に立ちます。
たとえば、中古のメルセデス・ベンツCクラスを買いたいとします。
総支払額は500万円です。
ここであえて、ベンツを買いたい気持ちを削ぐような、アンラッキーな未来を思い描いてみます。
- 追突事故を起こして廃車になる
- 窃盗グループに目をつけられ盗まれる
- 豪雨で水に浸かってしまいお陀仏と相なる
- 隕石がクリティカルヒットして木っ端微塵
こうしたバッドエンドを、細部までとことんリアルに想像してみてください。
どれも最悪で、もしこんなアクシデントがほんとうに起こったら、ベンツを買ったことを悔やむに違いありません。
想像力のスイッチをネガティブモードに入れておけば、「買うのはやめておこう」と気持ちをクールダウンさせられるはずです。
最悪な結末はいったい?
もちろん自動車に限らず、どんなモノでも「最悪な結末」は思い描けます。
もしも新型のスマホが欲しくなったら、すぐ落として画面を割っちゃうかもしれない、と考えれば買う気が失せます。
高級ブランドのシャツが欲しい気持ちは、クローゼットで虫に食われて穴が開くかも、これで打ち砕けます。
VRゴーグルに心を惹かれたとしたら、装着して楽しんでいる最中に自宅が火事になるところ、を想像すれば良いでしょう。
いずれも効果てきめんです。
私たちはただ「優秀な脚本家」になりきって、次々とバッドエンドを描くまでです。
そうすれば「あれもこれも買っても無駄だ」と冷静になれます。
感情をコントロールできます。
買い物三昧の日々を終わりにして、貯金をスタートできるに違いありません。
ぜひバッドエンドに特化した脚本家になってみませんか?
脚本家としての報酬は、節約できたお金、です。
- 月々5万円の節約
- 月々5万円の収入アップ
両者に違いはありません。
ただし難易度が低いのは、前者です。
3. ナルシストを極める
ところで、自分のことは好きですか?
好きな人ランキングを作ったとき、自分自身は何位にランクインしますか?
どんどん湧いてくる物欲を抑えるなら、目指すべきは1位です。
自分に惚れて、自分を愛しましょう。
ナルシストを極めましょう。
自分の価値を最大級に見ておけば、ほとんどすべてのモノが無価値に思えてきます。
というのも、世界でもっとも価値が高いのは、他でもない自分自身だからです。
自己愛をとことんまで高めると、どんなクルマも、腕時計も、スニーカーも、最新家電も、ガラクタに見えます。
たとえ高級ブランドの洋服を目の前にしても、惹かれたりはしません。
こんな布切れで自分の価値は表せない、むしろ布切れによって価値を貶められるから恥ずかしい、 こんな傲慢っぷりを発揮できるようになります。
ナルシストを極めた暁にはモノへの執着や関心を失い、その代わり、意識の矢印は寝ても覚めても自分自身へと向くようになります。
- 読書
- 映画
- 運動
- 食事
- 睡眠
このような「自分をもっと高められる・成長させられる行為」に、私たちは関心を寄せるようになります。
ショッピング漬けの日々とさよならするため、いっそナルシスト路線を突き進んでみてはいかがでしょう。
自分自身を愛して、敬って、崇めていれば、買い物がだんだん"ゴミ集め"に思えてくるはずです。
まとめ
欲しいものを我慢する方法を3パターンお伝えしてきました。
正確にいえば、欲しい気持ちを弱める方法、です。
ちょうど、エアコンの風量設定を強から弱に変えるようなイメージです。
精神的ストレスを生む原因となるので、ガマンはおすすめしません。
とはいえ、欲望のままに散財していたら家計は破綻します。
そこで目指したのは、
- 物欲にブレーキをかける
- だけどストレスを溜めない
こんな方法です。
- 未来の自分に任せる
- マイナス方向に想像力を働かせる
- ナルシストを極める
どれか1つでも有効ですが、おでんの具材とおなじで、1つよりは2つ、2つよりは3つのほうが良いかもしれません。
すべてノーリスクです。
ぜひ試してみてください。
以上、欲しいものを我慢する3つの方法でした。
【結論】もっとビッグでリッチな未来の自分に任せる。バッドエンド専門の脚本家になる。好きな人ランキング第1位に自分を据える。つまり、考え方しだい。
お金の管理について、当サイトにはこんな記事があります。
節約するために家計簿をつけるのは、まるでハエを退治するために金属バットを振り回すようなもので、非効率です。