140馬力のスズキ「スイフトスポーツ」は遅いのか?

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

f:id:MORIKO:20210702141549p:plain

スズキが販売するスイフトスポーツは速いのでしょうか。

それとも、遅い自動車なのでしょうか。

 

その答えを出すには、まずなにと比較するのかを明確にする必要があります。

 

たとえば、リュックサックを想像してみてください。

どこのブランドでも構いません。

 

キャリーケースに比べれば「小さい」といえますが、ボディバッグに比べれば、リュックサックは「大きい」といえます。

 

f:id:MORIKO:20210702142239p:plain

自動車の速さもおなじです。

 

ベースとなっているスイフトと比較すれば、スイフトスポーツは速いといえるでしょう。

ただし、トヨタ86やスバルBRZに比べれば、スイフトスポーツの評価は「遅い」となります。

 

そこでこの記事では、

  • 通常のスイフトとの比較
  • スポーツカーTOYOTA86と比べたら

など、「スズキ・スイフトスポーツは遅い自動車なのか」をわかりやすく解説します。

その相対的な速さを理解するため、ぜひ参考にしてみてください。 

 

 

スズキ・スイフトスポーツは遅い自動車なのか

f:id:MORIKO:20210702140531p:plain

どの車と比べるかによって、スイフトスポーツの評価はガラッと変わります。 

 

もしフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーと比較したら、スイフトスポーツは"亀のように遅い車"です。

しかし、トラクター(農耕車)に比べたら"光のように速い車"だといえます。

 

f:id:MORIKO:20210702142513p:plain

つまり重要なのは、スイフトスポーツをどの車と比較するのか、という点です。

 

もしも世界でもっとも速い自動車が欲しいとしたら、ブガッティ・シロン(1,500馬力)を買うほかありません。

シロンの車両価格は、3億円ちょっとです。

 

標準のスイフトよりは速い

f:id:MORIKO:20210702143151p:plain

ひとまず、スイフトスポーツのベース車両となっている通常のスイフトと比べてみましょう。 

 

スイフトは全グレードにおいて排気量1,242ccの自然吸気エンジンを搭載しています。

  • 最高出力:91馬力
  • 最大トルク:12.0kg・m

スペックはご覧の通りです。

 

たいするスイフトスポーツは排気量1,371ccの直列4気筒ターボエンジンを積んでいて、

  • 最高出力:140馬力
  • 最大トルク:23.4kg・m

このようなスペックとなっています。

パワーの差は一目瞭然です。 

 

スイフトスポーツのほうが速いのはいうまでもありません。

 

f:id:MORIKO:20210702143507p:plain

スズキ・スイフトに限った話ではなく、

  • トヨタ・ヤリス
  • ホンダ・フィット
  • 日産・マーチ

といった他社のコンパクトカーに比べても、速さではスイフトスポーツが上です。

 

したがって、軽自動車やコンパクトカー(コンパクトSUV含む)といった街中を走っている大半の自動車よりも、スイフトスポーツのほうが速いといえます。

 

 

トヨタ86に比べると遅い

では、コンパクトカーではなく、本格的なスポーツカーと比較するとどうでしょうか。

 

f:id:MORIKO:20210702143924p:plain

スポーツカーのなかでも値段が手頃なトヨタ86とくらべてみます。

 

TOYOTA86(MT)のスペックは、

  • 1,998cc水平対抗4気筒エンジン(自然吸気)
  • 最高出力:207馬力
  • 最大トルク:21.6kgf・m

このようになっています。

ちなみにATのほうが7馬力低く、最高出力は200馬力です。

 

たいしてスズキ・スイフトスポーツは、

  • 1,371cc直列4気筒ターボエンジン
  • 最高出力:140馬力
  • 最大トルク:23.4kg・m

すでにお伝えした通りご覧のスペックでした。

 

トルク(加速力)はスイフトスポーツのほうが上ですが、絶対的なパワー(馬力)は86が優位です。

したがって、峠道や高速道路など力を要するシチュエーションでは、86のほうが速く走れるといえます。

 

くわえてボディ形状の違いも、走りの速さに影響してきます。

ハッチバックのスイフトスポーツにたいし、86はスポーツカーらしいクーペスタイルを採用しています。

 

f:id:MORIKO:20210702144313p:plain

86のほうが車高が低く、重心も低いため、コーナリングスピードに大きな差が生まれます。

スイフトスポーツでは横転しそうになる速度でも、(地面に張りつくようなスタイルの)86なら難なく曲がれる、ということです。

 

それだけではありません。

この2台は駆動方式も違っていて、FFのスイフトスポーツにたいし、86はFRです。

後輪駆動(FR)のほうがコーナリング性能が高いため、こうした点でも86のほうが速い、クイックに素早く走れるといえるでしょう。

 

ただし、日本の道路を法定速度以下で走るだけなら(サーキットへ持ち込んだりしないなら)、スイフトスポーツでもじゅうぶんです。

スイフトスポーツはけっして遅くありません。

 

もし公道で86のパワーを炸裂させたら、スピード違反で警察に取り締まられるのがオチです。

オービスが光るか、警官に止められるか、白バイ/覆面パトカーに追いかけられます。

そして運転免許を失います

 

f:id:MORIKO:20210702144748p:plain

ここが日本ではなくドイツで、法定速度がないアウトバーンのような地帯があったなら、よりパワフルな車のほうが楽しめたでしょう。

ポルシェ911ターボSを買って、時速250kmでぶっ飛ばしたいところです。

 

がしかし、ここはドイツではなく日本で、公道にはすべて制限速度が設けられています。

この「枠」のなかでドライビングを楽しむなら、スイフトスポーツでもなんら問題ない、ということです。

 

まとめ

f:id:MORIKO:20210702144918p:plain

スイフトスポーツの魅力は、一にも二にもそのお手頃な価格にあります。

新車の車両価格は201万円からです。

 

200万円を超える軽自動車は珍しくありませんし、たいていのコンパクトカーもおなじような価格帯です。

 

がしかし、スイフトスポーツの「運転する楽しさ」は、群を抜いています。

そこらの自動車の比ではありません。

 

これがスイフトスポーツが支持されている理由です。

つまり、経済的負担を抑えつつドライビングの楽しさが味わえる、ということです。

 

トヨタ86のエントリーモデルは267万円で、売れ筋のGTグレードは300万円オーバーです。

差額を考えたら、スイフトスポーツを買い、運転しながらあちこち旅するのも悪くないのではないでしょうか。

 

f:id:MORIKO:20210702145340p:plain

ぜひスズキのディーラーで展示車を見たり、試乗車を運転したりしてみてください。

 

それでも本格的なスポーツカーである86に惹かれる場合には、新車ではなく、中古で86を買う手もあります

興味があれば、カーセンサー等の中古車情報サイトで調べてみてはいかがでしょう。

 

以上、スズキ・スイフトスポーツは遅い自動車なのかでした。

【結論】比較相手による。軽自動車やコンパクトカー(通常のスイフト)に比べれば速い。峠道や高速道路で負けない。ただし、86に比べると遅い。日産フェアレディZやGT-R、スバルWRXと比べても同様。日本の公道をおとなしく走るだけなら、スイスポでじゅうぶん。近所へピクニックへ行くのに、キャリーケースが必要ないのとおなじ。キャリーケースも、ガチのスポーツカーも過剰。

 

スイフトスポーツに関して、Amazonではこちらのムック本が売っています。 

もし紙媒体が品切れの場合は、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。

 

www.shortshortshort.jp

スイフトスポーツの燃費とガソリン代に関して、当サイトにはこんな記事があります。

 

www.shortshortshort.jp

オートマのスイフトスポーツについて、当サイトにはこんな記事があります。