古着というのは、中古の服のことをいいます。
ブックオフで売っている古本とおなじで、誰かが使用し、手放したものです。
もし衣類に「清潔さ」を求めるのであれば、古着ではなく、新品の服を買ったほうが良いでしょう。
なぜなら古着(使用済みの洋服)には、
- 襟の黄ばみ
- 虫食いの穴
- 染みついた他人のニオイ
といった"いらないオマケ"がしばしばついているからです。
そんな古着を買うメリットといえば、安いこと、ただそれだけです。
とはいえ衣類への出費を抑えたいならGUやGAP、ZARA、ユニクロで買い物をすれば良いわけで、わざわざ古着屋で古着を買うことはありません。
ニオイを我慢してまで「誰かが捨てた服」を着ることはない、ということです。
この記事では、
- 古着は汚いのか
- 古着はおしゃれなのか
など、「古着とは何なのか」をわかりやすく解説します。
古着を正しく知るため、ぜひ参考にしてみてください。
【中古の服とは違う?】古着とは何か
中古の服、それが古着です。
中古の自動車を縮めて「中古車」と呼んでいるようなもので、
- 古着
- 中古の服
どちらも指している対象はおなじです。
兄がかつて着ていたトレーナーを3歳の弟がお下がりとして着るように、古着というのは、誰かが着ていた洋服をお下がりとして譲り受けているに過ぎません。
どこかの誰かが着ていて、ワキ汗をかいたり、焼肉を食べたり、ポテチをつかんだ手を拭いたりしたような"怪しい服"なので、古着に抵抗を覚える人がいるのも当然でしょう。
- 汚い
- 不潔
- 気持ち悪い
こうしたネガティブな意見があるのは事実です。
もっと具体的に書くなら、
- 誰かの汗や体臭を吸収していそうな汚さ
- 誰が着ていたのかわからない気持ち悪さ
- 洗ってあるのかどうかわからない不潔さ
こんな負のイメージが汗やニオイとともに古着に染みついている、といったところでしょう。
発展途上国送りにならず値札をぶら下げている使用済みの衣類、それが古着です。
古着は一点モノ?
「古着は一点モノだから着ていても他人と被らない。そこが良い」
このように主張する人が世の中にはいます。
がしかし、古着は一点モノではありません。
つまりこの意見は誤りです。
たとえば、GAPで買った赤いパーカーを古着屋に売ったとします。
このパーカーがいきなり一点モノになるわけがありません。
GAPへ行けばおなじ商品が売っていますし、もし生産が終了していたとしても、おなじパーカーを買った人はゴマンと存在しています。
古着は一点モノ、これは幻想です。
もし人とおなじ洋服を着るのがイヤなら、
- DIOR
- FENDI
- GUCCI
- Burberry
- LOUIS VUITTON
といったハイブランドの商品を買うべきです。
Tシャツ1枚に10万円を支払えば、ユニクロで買ったTシャツほど人と被らずに済みます。
生産量も流通量も少ないため、ハイブランドの洋服を着ていれば「人とおなじは嫌だ」というポリシーを貫けます(古着を着なくとも)。
あるいは、自分でササッと描いたイラストやロゴマーク、撮影した写真をTシャツ、トレーナーにプリントできるサービスもあります。
こうしたサービスを使って自分だけの洋服を作れば、間違いなく誰とも被りません。
古着よりも確かな一点モノを手に入れられます。
古着を一点モノだと言い張るのは、ブックオフの古本を一点モノだとのたまうようなもので、とんだ勘違いです。
古着はおしゃれ?
古着はたんなる中古の服です。
それ自体におしゃれもダサいもありません。
すべてはコーディネート次第でしょう。
世の中には古着を着ているだけで「お洒落」だと思い込んでいる人がいますが、ただの気のせいです。
賞味期限切れの牛乳をがぶ飲みしても健康になれないのとおなじで、使用済みの服を着たところで、ハイセンスな人にはなれません。
そもそも古着というのは、どこかの誰かが「もういらない」と判断して手放した服です。
そのまま持ち主がゴミ袋へ突っこんでいれば、今ごろはゴミステーションで焼却処分されていた服(つまりゴミ)です。
もし「捨てるのはもったいない」といって街に設置されたリサイクルBOXに投げこんでいたら、今ごろは発展途上国へ送られていた服(つまり支援物資)です。
たまたまその人物が金銭的にセコい人間で、"たとえ10円でもカネになるなら"といって古着屋へ持ちこんだに過ぎません。
こうしたゴミもどき、支援物資もどきの布きれがイケてるのかどうかは疑問です。
当然ながら、ほんとうに気に入っている洋服は誰も手放したりしません。
古着屋に並んでいる服たちは、すべてどこかの誰かに見限られた(ショボいとジャッジされた)わけで、おしゃれの対極に位置します。
ですので、使用済みの洋服がオシャレだなどということはありません。
ブックオフに並んでいる古本がけっしてお洒落ではないのとおなじです。
まとめ
古着屋というビジネスは、人がいらなくなった服を買い取り、利益を上乗せして販売することで、儲けを出しています。
だからこそ、
- 不潔
- 汚い
- 臭い
- 気持ち悪い
古着にこんな負のイメージがつくと困ります。
商品(古着)が売れなくなってしまうからです。
そこで古着のイメージアップを図るため、
- 一点モノ
- こなれている
- 色落ちは味だ
- 中古というかヴィンテージ
古着屋オーナーたちはこうした「古着のポジティブ解釈」に精を出しています。
がしかし、どの捉え方にも無理があります。
なぜなら、まるでブックオフで売っている古本の破れを"こなれている"と褒め、日焼けを"ヴィンテージ"だと絶賛し、ニオイを"味がある"と言い張っているようなものだからです。
おめでたい解釈です。
古着はusedの服なので、実際には臭いが染みついていたり、襟が黄ばんでいたり、虫に食われて数ミリの穴が空いていたりといった"ハズレ"も混ざっています。
新品の洋服にこのような心配はありません。
だから私たちは、新品の服を買って気持ちよく着ましょう。
「古着ならラルフローレンのポロシャツも安く買える」などと古着のおトクさをアピールする人もいますが、アウトレットへ行けば、ラルフローレンのポロシャツ(新品)が値引きされたお手頃価格で買えます。
小汚い中古の服で妥協することはありません。
新品で買い、いずれ飽きていらなくなった折には、古着市場へ流してあげましょう。
以上、古着とは何なのかでした。
【結論】過大評価されているが、その実態はただの使用済みの衣類。なんだかんだで「安さ」以外の長所はない。たまたま燃えるゴミにも支援物資にもならなかった衣服を、古着古着といって有り難がる物好きがいるだけ。もし元の持ち主の顔がわかったら(たとえば顔写真がついてたりして)、誰も買わない。中古車ばかり買っていると貧乏くさいヤツだと思われるが、古着好きは思われない。むしろお洒落なんだって。謎。
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