もし高級ホテルの客室にあるソファやテーブルがしょぼかったら、ガッカリします。
支払った宿泊料のうち20%でも良いから返してほしい気分になります。
ところで高級SUVであるレクサスUXの内装は、ウワサに聞くほどしょぼい、ないし安っぽいのでしょうか。
答えはノーです。
400万円オーバーの車両価格にふさわしい、品のある作りになっています。
UXのインテリアは、ヤリスクロスのコストカット然とした内装とは別格です。
もちろん、レクサスの上級SUVであるNXやRXにくらべたらUXの内装は安っぽいのかもしれませんが、そもそも価格が違うわけで、この比較はフェアではありません。
まるで飛行機のファーストクラスを引き合いに出してきて、エコノミークラスを「しょぼい」と非難しているようなものです。
では、UXのライバルである同価格帯のプレミアムコンパクトSUVとくらべたとき、その内装はどう評価できるのでしょうか。
この記事では、
- 欧州プレミアムブランドとの比較
- UXを脅かす存在とは?
など、「レクサスUXの内装は安っぽいのか」をライバル車と比較しながらわかりやすく解説します。
相対的に評価するため、ぜひ参考にしてみてください。
レクサスUXの内装はしょぼくて安っぽいのか
レクサスUXはボディサイズがコンパクトな高級SUVです。
ライバルは国産車というより、ボルボやアウディといった欧州のプレミアムブランドの自動車だといえます。
たとえばレクサスUXと同クラスのSUVとして、ボルボXC40が挙げられます。
XC40のボディサイズはUXとほとんどおなじで、価格帯も重なっています。
レクサスUXは車両価格397万円から、ボルボXC40は409万円からの販売です。
ボルボXC40との比較【勝ち】
ボルボXC40の内装にくらべてレクサスUXのそれがしょぼかったり、安っぽかったり、センスに欠けていたりするのかといえば、そんなことはありません。
ボルボXC40のほうが(北欧のメーカーらしく)シンプルなデザインだ、といった違いこそあるものの、シートやインパネの質感に大きな差はないといえます。
むしろ、控えめなサイズのセンターディスプレイを採用しているレクサスUXにたいして、ボルボXC40は、中央にiPad(タブレット端末)のような大画面をつけています。
人によってはこの"デカすぎるディスプレイ"をダサいと感じたり、抵抗を覚えたりすることでしょう。
小ぶりなセンターディスプレイのすぐ横に、これまた小さなアナログ時計を設けているレクサスUXのほうが大人っぽく、知的で、上品です。
ところでボルボはスウェーデンの自動車メーカーで、北欧家具はよく「シンプルで温かみがある」と形容されますが、XC40の真ん中でピカピカ光る無機質な液晶画面には「冷たさ」しかありません。
どれもたいして代わり映えしないスマートフォンとおなじで、もしオーナーになったとしても、XC40の没個性的なセンターディスプレイに心底惚れることはないでしょう。
それから内装ではなくステータス性に関していえば、ボルボが高級車メーカーだと認識している日本人はさほど多くありません。
たいていの人は、ボルボを"フォルクスワーゲンのような大衆車を作っている会社"だと思っています。
それにたいしてレクサスのブランド力は、誰もが認めるところです。
LEXUSとSUZUKIを同価格帯だと思っている人はいません。
したがってボルボXCよりも、レクサスUXのほうが運転していて"威張り"がきくのは間違いないでしょう。
BMW X2との比較【欠場】
レクサスUXと同サイズのプレミアムSUVとしては、BMWのX2も存在しています。
ただしX2は比較対象になりません。
どうしてかというと、UXよりも車両価格が100万円近く上だからです。
397万円からラインナップされているUXにたいし、BMW X2の価格帯は496〜705万円となっています。
これをファッションでたとえるなら、ヴィヴィアン・ウエストウッドとGUCCIの質感をくらべるようなものです。
値段が違っていれば内装のクオリティに差がつくのは当然なので、より高価なX2とくらべるのはアンフェアだといえるでしょう。
「BWM X2のほうが内装に高級感がある」
「UXより100万円も高いんだから当たり前だ」
という話です。
アウディQ2との比較【強敵】
ボルボXC40、BMW X2についてはすでにお伝えしたとおりで、 UXの内装はけっして劣っていません。
つまり、しょぼくも安っぽくもありません。
ただし上の2台よりも手強いのが、ドイツのプレミアムブランドであるアウディのQ2というSUVです。
これはレクサスUXと同サイズ、同価格帯で、いわば正真正銘のライバルです。
Q2の車両価格は394〜430万円で、レクサスUXとほとんどおなじです。
内装はあくまでも好みの問題ですが、水平基調で粛然としたアウディQ2のほうが、
- 洗練されている
- かっこいい
- 上品だ
このように感じる人もいるはずです。
さらに輸入車であることも考えればQ2の価格はリーズナブルで、UXにとってかなり強力なライバルだといえます。
馬力やトルクといった走りのスペックにも大差ありません。
もしレクサスUXの内装を確かめてみてイマイチだと感じたら、妥協せず、アウディのディーラーでQ2のインテリアもチェックしてみるのが良いでしょう。
シートやインパネに使われている素材の質感や、インテリア全体の統一感などは、実車に触れてこそ確かめられます。
スマホやタブレットの画面で眺めているだけでは、(ソファの座り心地とおなじで)よくわかりません。
レクサス、アウディ(興味があればボルボ)のディーラーを訪れて、展示車に乗り込み、五感で判断するのが一番です。
ちなみにアウディQ2のエクステリアは「ポリゴン(たくさんのエッジの意)」をテーマにしていて、アウディ車のなかでもとりわけシャープな外観に仕上がっています。
そんなQ2のターゲット層は「都会に住む進歩的な考えの30〜40代」だそうで、これもレクサスUXと被っています。
レクサスUXに興味を抱いたなら、アウディQ2も気にいるかもしれない、ということです。
以上、レクサスUXの内装は安っぽいのか、でした。
【結論】レクサスの上級車種に比べたら劣るが、それは当然。レクサス内で比較しても意味がない。ファーストクラスとビジネスクラスを比べているようなものだから。そうでなく、ANAとJALのように、他社と比較すべき。UXのライバルはXC40、Q2あたり。いずれも良い勝負で、けっしてUXだけがしょぼい、安っぽいということはない。
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