2代目となる新型プジョー208は、2020年7月に日本での販売がスタートしています。
ライオンの爪をモチーフにしたLEDヘッドライトなど、センス溢れる内外装が魅力的です。
これで燃費も良ければ文句なしですが、WLTCモードで17.9km/Lという値は、ボチボチといったところです。
けっして低燃費ではありません。
ちなみに、使用燃料はもっとも高価なハイオクです。
新型プジョー208を所有したら生じる月々のガソリン代は、"お洒落のコスト"なのだと割り切って考えるべきなのかもしれません。
ファッションも、家具も、それから自動車も、お洒落をするにはそれなりのお金がかかります。
この記事では、
- 他のコンパクトカーと比較
- レギュラー、ハイオク、軽油の価格差
など、「新型プジョー208の燃費とガソリン代」をわかりやすく解説します。
購入後の維持費をイメージするため、ぜひ参考にしてみてください。
新型プジョー208の燃費とガソリン代
新型プジョー208ガソリンモデルには、3つのグレードがあります(EVには2つ)。
- 208 Style
- 208 Allure
- 208 GT
すべておなじ1.2L直列3気筒ターボエンジンを搭載しています。
動力性能に違いはありません。
プジョー208の燃費は、全グレードWLTCモードで「17.9km/L」という数値です。
では参考までに、他社のコンパクトカーと燃費を比較してみましょう。
トヨタのコンパクトカーと比較
トヨタのヤリスZ(1.5L・2WD)は、WLTCモードで21.6km/Lという燃費をマークしています。
使用燃料はレギュラーガソリンなので、ハイオク仕様のプジョー208よりもランニングコストが安く済みます。
人間でたとえるなら、
- うな重大盛りを食べるAさん(208)
- きつねうどん小を食べるBさん(ヤリス)
こんなイメージです。
プジョー208は、単価が高いハイオクガソリンをガブガブ飲みます。
したがってヤリスのほうが経済的だといえるでしょう。
ハイブリッドモデルはさらに低燃費で、たとえばヤリスHYBRID Xの燃費は36.0km/Lです。
家計への優しさたるや、プジョー208(17.9km/Lしかもハイオク)の比ではありません。
マツダのコンパクトカーと比較
続いて、マツダのコンパクトカーMAZDA2と比較してみましょう。
1.5L直列4気筒エンジンを搭載した15Sというモデルの燃費は、WLTCモードで19.0km/Lとなっています。
燃費自体はプジョー208と大きな差がありませんが、MAZDA2はハイオクではなくレギュラー仕様なので、燃料の単価は低く抑えられます。
お酒でたとえると、
- ハイオク:ビール
- レギュラー:発泡酒
といったところでしょうか。
おおよそのイメージとして、レギュラーガソリンにプラス10円した数字が、ハイオク1Lあたりの単価になります。
たとえば、1回30Lの給油で、レギュラーとハイオクでは300円近い差が生じる計算です。
それからMAZDA2にはクリーンディーゼルモデルも存在していて、XD(1.5L直列4気筒ターボ)の燃費は、21.6km/Lです。
ディーゼル車の使用燃料である「軽油」はもっとも単価が安く、1Lにつきレギュラーガソリンより20〜30円、ハイオクよりも30〜40円ほどリーズナブルです。
おまけに車両価格はMAZDA2 XDのほうが100万円近く安く、エンジン性能でもMAZDA2 XDのほうが上ですので、コストパフォーマンスで考えるならプジョーではなくマツダで決まりです。
ただしご存知の通りプジョー208はコスパで売っていませんので、ルイ・ヴィトンのバッグのように、デザイン性に惚れた人が指名買いする自動車だといえます。
じつは新型プジョー208にもディーゼルモデルが存在していますが、日本未発売となっています。
本国フランスでは売っています。
今のところ、日本市場にディーゼルの208が導入される予定はありません。
まとめ
新型プジョー208は、いわば「贅沢な車」です。
人と違う自動車に乗りたいユーザー向けの嗜好性が高いクルマだといえるでしょう。
というのも、車両価格は253〜303万円、使用燃料はハイオクと、けっして"お手頃なコンパクトカー"ではないからです。
車両価格の安さを求めるなら日産マーチが、低燃費を求めるならヤリスハイブリッドやアクアがあります。
プジョー208は燃費計を気にしてケチケチしながら乗る自動車ではありません。
プジョー208には少なからずステータス性があるので、これをマイカーとするのは、ルイ・ヴィトンのバッグを買うようなものです。
- 車両価格が高い
- ガソリン代が高い
- (修理やメンテナンス費用が高い)
といった所有ハードルの高さが、希少性、つまり「人と被らない気持ち良さ」に結びついています。
庶民にはおいそれと手が出せないルイ・ヴィトンの価格に満足するように、これら高コストをむしろ喜んで受け入れる高級志向ユーザーのための車、それがプジョー208です。
イマイチな燃費は「他人と被るのを防いでくれて有り難い」とポジティブに捉えましょう。
以上、新型プジョー208の燃費とガソリン代でした。
【結論】ルイ・ヴィトンとおなじで、安さやコスパで選ぶ自動車ではない。スタイリング、デザイン性、質感に真価がある。燃費を気にする人は国産ハイブリッドカーに乗ればいい。美を重んじる人が、208に乗ればいい。
ネット通販サイトAmazonでは、208に特化したムック本が売っています。
燃費を知って諦めるのはもったいないくらい秀逸なデザインです。
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