2020年12月に販売がスタートしたNISSAN新型ノートは、内装が安っぽいとユーザーから不評を買っています。
それもそのはずで、日産はそもそも新型ノートを「高級感あふれる贅沢なコンパクトカーにしよう」とは考えていません。
なぜなら、遅れて登場するオーラ(2021年8月発売)が、新型ノートのプレミアムver.として存在しているからです。
ちょうど焼肉に贅沢さを求める人がカルビではなく上カルビを注文するように、高級感のあるコンパクトカーに乗りたいユーザーは、新型ノートよりも上級でリッチなオーラを買ってくれ、ということでしょう。
だから通常のカルビがそこそこの美味しさであるように、新型ノートの内装もまた、ぼちぼちです。
もしノートのインテリアに不満があれば、オーラを検討してみてください。
この記事では、
- オーラとは何なのか?
- ノートとオーラはどう違う?
など、「NISSAN新型ノートの内装が安っぽいワケ」をわかりやすく解説します。
クルマ選びで妥協しないため、ぜひ参考にしてみてください。
NISSAN新型ノートの内装が安っぽい理由
2020年12月に発売された新型ノートの車両価格は、203万円からの設定となっています。
それにたいして、新型ノートの"プレミアム版"として2021年8月に登場した日産オーラの車両価格は、261万円から、です。
これは、焼肉店で私たちがハラミか上ハラミ好きなほうを選べるのとおなじで、"予算と相談しつつ気に入ったほうを選んでくれ"という日産からのメッセージだといって良いでしょう。
ですので、もし内装にこだわるのであれば、クルマ選びで妥協したくないのであれば、ノートよりも上質かつ贅沢なオーラを買うのが無難です。
オーラは新型ノートとどう違う?
オーラと新型ノートのエクステリアは瓜二つですが、じつは、ボディサイズが異なります。
オーラのほうが若干ワイドに設計されていて、全幅はそれぞれ、
- 新型ノート:1695mm
- オーラ:1735mm
このようになっています。
オーラのほうが40mm(4cm)ワイドで、5ナンバーの新型ノートにたいし、オーラは3ナンバー車両です。
そしてボディが大きいぶん、オーラのほうがパワーがあります。
ただ内装がゴージャスなだけでなく、走りでもノートを上回っている、ということです。
では肝心のインテリアはどうかというと、
- レザー仕立て
- シートの質感(座面が分厚く疲れにい)
- 遮音ガラス(車内の静粛性が向上)
- ヘッドレストにBOSEスピーカー搭載
など、あらゆる点でオーラは、新型ノートを凌駕しています。
たとえば遮音ガラスの性能は、実際にクルマを走らせてみなければ違いがわかりません。
オーラに採用されているゼログラビティシートは、上級セダン・フーガにも劣らないクッション厚で、これも座った人だけが体感できます。
カタログを眺めていても、視覚情報として「良さ」は伝わってきません。
このような「目に見える上質さ」以外のところ、すなわち快適さに直結する部分でも、オーラは新型ノートと一線を画しているのです。
"新型ノートの内装をレザーにしただけの見栄っ張り向けのクルマ"ではない、ということです。
- 新型ノート:203万円〜
- オーラ:261万円〜
60万円近い価格差に見合う、相応な装備の違いだといえるでしょう。
ちなみにノートの最上級グレードAUTECHは車両価格が250万円で、261万円のオーラとほとんど変わりません。
だったらオーラを買ったほうが……どう思いますか?
もちろん、軽トラのようにシートが硬く、室内がやかましいわけではないので、新型ノートでもじゅうぶんです。
ノートのインテリアでは満足できない(美意識が高い)一部ユーザーのために、オーラは用意されています。
だからノートの内装はショボい
飛行機でエコノミークラスを選んでおいて、やれスペースが狭いだの、やれシートが硬くてダメだの、やれ機内食がケチくさいだのと不満を垂れる人はいません。
エコノミークラスに文句があるなら、余分にお金を払って、ビジネスクラスかファーストクラスに乗れば済む話だからです。
そこまで金銭的余裕がなければ、エコノミークラスで我慢するしかありません。
おなじことは新型ノートにもいえます。
もし新型ノートのインテリアを「いただけない」と感じるのであれば、
- 安っぽい
- チープだ
- 高級感のカケラもない
と騒ぎ立てるのではなく、代わりにオーラを注文するのがスマートでしょう。
事実、私たちが直面する問題のほとんどは、お金で解決できます。
新型ノートの安っぽい内装然り、です。
たとえば、ハンバーガーショップで商品を注文する際、ただのハンバーガーでは物足りなく感じたとします。
そんなとき、ハンバーガーの料金にいくらか上乗せして、チーズバーガーを頼むのではないでしょうか。
チーズがトッピングされているぶん濃厚かつボリューミーで、よりいっそうの満足感が得られるからです。
もしチーズバーガーの代金をケチっておいてハンバーガーの文句をいうヤツがいたら、そいつは、ナンセンスです。
新型ノートも同様で、オーラとの価格差をケチってノートを選び、内装のショボさ安っぽさ物足りなさを嘆くのは、お門違いも甚だしいというものでしょう。
まとめ
コンパクトカーが欲しいけど、国産車はどれもイマイチ……こんなとき、たいていの人は輸入車へと目を向けます。
高級感のあるプレミアムコンパクトカーとして、
- メルセデス・ベンツ Aクラス
- ミニ クーパー
- アウディ A1
- プジョー 208
といった輸入車が選ばれがちです。
こんな風潮に「待った」をかけたのが、日産のオーラです。
オーラは輸入車に対抗する、数少ない和製プレミアムコンパクトだといえるでしょう。
ですので、もし新型ノートの内装に安っぽさを感じるのであれば、アウディやベンツへ目を向けるその前に、ひとまず日産オーラを検討してみてください。
オーラのインテリアも決め手にかけると思ったら、ようやく欧州車を検討するステージです。
シートの快適性やガラスの遮音性を肌で感じるため、日産のディーラーへ足を運び、オーラの試乗車を運転してみることをおすすめします。
あわせて新型ノートと乗り比べてみれば、その違いを(こうして文章で読むよりも)感覚的にはっきり理解できるはずです。
以上、NISSAN新型ノートの内装が安っぽい理由でした。
【結論】上質さや高級感はオーラのテリトリーなので、新型ノートはさほどこだわっていない。むしろ割り切って、コストダウンを実現している。これが安っぽさの原因。新型ノートのデザイン、e-POWARに惚れたなら(そして内装をどうにかしたいなら)、オーラを買うのがベスト。
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ノートオーラについて詳しく知りたい方はこちらです。
日産ノートのボディサイズに関して、当サイトにはこんな記事があります。
日産ノートの後部座席について、当サイトにはこんな記事があります。