それまで何とも思っていなかったのに、夢に出てきた途端あの人を意識するようになった……そんな経験はありませんか?
おなじ学校の生徒だったり、職場の同僚だったり、お相手はさまざまです。
その人物と夢でデートをした人もいれば、(そんな近い距離感ではなく)ただ夢のなかに出てきただけ、という人もいるでしょう。
いずれにせよ、夢に出てきた「あの人」が気になってしまう理由とは何なのでしょうか。
もしかして、この「意識してしまう・考えてしまう状態」は恋の始まりなのでしょうか。
この記事では、
- なぜ夢にあの人が出現した?
- 夢に出てきたただけで好きになる?
など、「夢に出てきた人物を意識するようになる心理」についてわかりやすく解説します。
気持ちをスッキリさせるため、ぜひ参考にしてみてください。
夢に出てきたあの人を意識し始める心理とは?
クラスメイトやおなじサークルの知り合い、会社の同僚など、好きでもなんでもない男子/女子が突然夢に出てくることがあります。
それだけでなく、「夢に出てきた」ことがきっかけでその人物に好意を抱くこともあります。
もちろん夢は夢であって、実際に2人で仲良くしゃべったわけでもデートをしたわけでもありません。
それなのに、ただ夢に登場しただけでどうしてお相手に親近感を覚えてしまうのでしょうか。
それは私たちが、「夢に出てくるからには何か理由があるはずだ」と考えるからです。
理由もなく夢に出てくるハズがない……というわけです。
ちょうどお腹が痛くなったときに、食当たりか、冷えたか……などと不調の原因を探るようなものです。
なぜ夢に出てきたのか
特に意識したこともなかったあの人が夢に出てきた理由は……たまたまかもしれません。
たとえば、寝る前にネットニュースやテレビ等でパンダの画像を見た人の夢には、パンダが出てくることがあります。
というのも、私たちが見る夢とはそもそも「起きている間に見聞きした情報」をもとに作られているからです。
たとえるなら、ニンジンやじゃがいも、玉ねぎといった食材を使ってカレーができているようなものです。
だから、パンダを見れば夢にパンダが出てきたり、東京タワーを見たら夢で東京タワーの展望台に登っていたりするわけです。
つまり、ただ起きている間に見聞きしたというだけで深い理由はない、ということです。
したがって、何とも思っていなかった男子/女子が突然夢に現れたのも、たまたまだといって良いでしょう。
前日に学校や職場で見かけたとか、その程度の理由ではないでしょうか。
「いや、たとえ夢に出てきたのが偶然だとしても、好きになっている……これはなぜ?」
そう疑問に思う方がいるかもしれません。
私たち人間の脳は「物語」が好きなので、納得できるストーリーを作り出します。
それこそが「本当はあの人の好きだから夢に出てきたに違いない……」という物語です。
たとえばわれわれには、「助けた人を好きになる心理」があるとされています。
- 勉強を教えてほしい
- 仕事を手伝ってほしい
- マンガを貸してほしい
- 消しゴムを貸してほしい
こうした依頼に協力したとき、私たちは「助けてあげた理由」を求めます。
なぜなら、理由もなく相手の力になるのは気持ちが悪いからです。
そして私たちは「そうか、助けてあげたのは、この人のことが好きだからだ」と考えて納得します。
腑に落ちる理由が見つかったわけです。
夢にもこれとおなじことがいえるのではないでしょうか。
つまり、納得できる後づけの理由(ほんとうは好き)を考え出してそれを信じている、ということです。
ちなみに、上の「助けてあげた人を好きになる心理」が働くことを狙って、あえて好きな人に頼み事をする手もあります。
夢に出てきた気になるあの人に「小さなお願い」をしてみてはいかがでしょう。
相手に好感を抱いてもらえるかもしれません。
恋を成就させるためのファーストステップです。
それに、「お返しをする」という名目で食事デートに誘うこともできます。
夢には願望が現れる?
精神科医で心理学者のフロイトは「夢とは願望の充足である」と定義しました。
わかりやすくいえば、無意識に潜んでいる願望が夢にあらわれる、ということです。
ですのでフロイトの考えに従うなら、私たちは「夢に出てきたその人物になんらかの感情を抱いている」といえるのかもしれません。
たとえば、ただのクラスメイトだと思っていた男子/女子といっしょに映画館を訪れる夢を見たとします。
とするとこの夢は、「その人物と親しい関係になりたい」という願望をあらわしている、と解釈できます。
そこで、ひとまず夢の内容を思い出してみてください。
たとえば、
- いつ
- どこで
- 誰と(他にも人がいたか)
- 何をしていたか
- 2人はどんな距離感だったか
このあたりのシチュエーションはどうだったでしょうか。
もし「ほとんど恋人同士のような関係性だった」というなら、無意識(心の奥底)では相手とのお付き合いを望んでいるのかもしれません。
- 前から好意を抱いていた
- でも好意を自覚していなかった
- デートする夢を見た
- 自らの本心に気づいた
- 恋心を意識するようになった
このような流れです。
ぜひ夢が発したメッセージを無視せず、「この気持ちはまやかしだ……何かの勘違いだ」などと忘れようとせず、芽生えつつある恋心に素直になってみてはいかがでしょう。
- 一目惚れ
- 告白された
- 優しくされた
- ボディタッチされた
- ギャップが垣間見えた
そして夢に出てきた……きっかけは何であれ、こうして恋愛感情を抱いていることは紛れもない事実です。
これ以上夢の内容についてあれこれ考えるよりも、「どうしたらあの人と仲良くなれるか」に頭を使ったほうが建設的ではないでしょうか。
まとめ
夢に出てきたことで特別感や親近感を覚え、あるいは本心に気づき、その人物を好きになる(意識し出す)ことはあります。
たとえば、「夢に出てくるからには意味があるに違いない」と考えて、後付けで「恋愛感情」を拵えるケースです。
もしくは、もともと無意識のうちに抱いていた好意が夢にあらわれるケースもあります。
ただし、
「自分の場合はどっちなんだろう……」
と深く考える必要はありません。
どうしてかというと、「好き」という事実には変わりないからです。
だったら夢についてあれこれ分析するのではなく、これからどうすれば仲良くなれるかを考えたほうが良いでしょう。
ただ好きになったきっかけが夢だった……それだけの話です。
(夢に出てきた)好きな人の連絡先を知っているなら、LINEなどでメッセージを送ってみてはいかがでしょう。
会話のネタが思い浮かばなければ、「夢に出てきたんだよ。こんな夢でさ……」と伝えてしまうのも一つの手です。
もし連絡先を知らない、ほとんど話したこともないような場合には、まずは会話からスタートです。
会ったときに挨拶をしてみる、知り合いを介して連絡先を入手するなど、恋を成就させるための一歩を踏み出してみてください。
以上、夢に出てきた人物を意識するようになる心理でした。
【結論】夢に出てくるからには好意があるのだろう、と納得できる理由を後付けして、恋心が芽生えるパターン。無意識のうちにもともと抱いていた恋愛感情が夢にあらわれたパターン。どちらにしても「夢がきっかけで好きになった」という事実には変わりない。大事なのは、今後のアプローチ。
好きな人との会話について、当サイトにはこんな記事があります。
LINEでやりとりする会話のネタに関して、当サイトにはこんな記事があります。
ネット通販サイトAmazonでは、恋愛に関するこちらの書籍が売れています。
あの人の心理……見抜いてみませんか?