ミニクーパーのディーゼルエンジンモデルを検討しているなら、契約書にサインをする前にかならず試乗しましょう。
もし中古車ショップで買う予定なら、その前にMINIのディーラーを訪れて試乗しましょう。
というのも、ガソリンではなくディーゼルを選んだことを後悔するかもしれないからです。
「ディーゼルは軽油だから燃料代が安く済むし、トルクがあって加速が気持ち良いし……」
そう考えている方がいるはずです。
ただ、MINIのディーゼルエンジンには、これらのメリットを打ち消すほどのデメリットがあることを知っておいてください。
具体的には……エンジンの賑やかな音と振動に嫌気が差すかもしれません。
もしこれらの欠点を許容できそうになければ、ディーゼルは断念し、代わりにガソリンモデルを買うことをおすすめします。
間違っても、試乗せずにMINIのディーゼルを買うべきではありません。
この記事では、
- 街乗りメインでディーゼルは最悪
- 燃料代は安いが乗り心地が悪い
- 快適さを重視するならガソリンモデル
など、「MINI COOPERのディーゼルを買って後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
MINI COOPERのディーゼルを買って後悔するリスク
ミニクーパーのディーゼルエンジンには、
- 音が大きい
- 振動が大きい
これらの欠点があります。
とくに顕著なのが街乗り時です。
低速で走行している際、ディーゼルエンジンの音や振動をストレスに感じるかもしれません。
それから、アイドリングストップ状態からのエンジン再始動が荒々しくてガサツです。
少しでも快適に乗りたいなら、アイドリングストップは切っておいたほうが良いでしょう。
「でも燃料消費を節約できるからアイドリングストップは使いたいけど……」
という方がいるかもしれません。
アイドリングストップをONにした場合、ストップアンドゴーの度に大きな音と振動が生じて、ただ不快な思いをするだけです。
それも、「ガソリン代を節約できる喜び」を打ち消して余りあるほどの不快感です。
ぜひ試乗でお確かめください。
街乗りメインならガソリン推奨
ディーゼルエンジンが真価を発揮するのは、高速道路を飛ばしているときです。
ディーゼルは低回転でも太いトルクを発生するため、アクセルペダルを踏み込むことなく、軽いタッチで高速走行ができます。
つまり、MINIのディーゼルモデルは高速道路を走ってナンボだ、ということです。
ちょうど長靴が、晴れの日ではなく雨の日に活躍するようなものです。
よく晴れた日に長靴を履いて出かけたところで、ただ歩きにくくて鬱陶しいだけでしょう。
長靴と晴天はミスマッチです。
MINIのディーゼルエンジンもおなじで、街乗りとの相性がよろしくありません。
ストップアンドゴーが多い市街地では、ディーゼルエンジンの音と振動、すなわち欠点ばかりが目につきます。
したがって、
- ほとんど遠出をしない
- 旅行が好きなわけではない
- 高速道路を走る機会が少ない
こんな方は、ディーゼルではなく、ガソリンモデルを選んだほうが満足できることでしょう。
「でも、燃費が良いのはディーゼルだし、軽油は安いから燃料代を節約できるし……」
と、ディーゼルを諦めきれない方がいるかもしれません。
であれば、ミニクーパーが積むディーゼルエンジンの音と振動を許容できるかどうか、ぜひMINIのディーラーで試乗車を運転してみてください。
百聞は一見に如かず、というやつです。
自ら体感すれば、MINIのディーゼルが「アリかナシか」を迷わず判断できるでしょう。
もし結論が「ナシ」であれば、ディーゼルではなく、ガソリンモデルを買うまでです。
なぜ音と振動が大きいのか?
ところで、なぜミニクーパーのディーゼルエンジンは音と振動が大きいのでしょう。
原因は2つあります。
- ディーゼルだから
- 直列3気筒だから
まず、ディーゼルエンジン自体の特性として「音と振動のデカさ」が挙げられます。
トラックから聞こえてくるガラガラガラガラという騒音、あれがまさにディーゼルエンジンの"やかましさ"の象徴です。
とはいえ、最近の乗用車に用いられているディーゼルエンジンは静粛性が高まっており、ガラガラ音はほとんど聞こえません。
たとえば、BMWやMAZDAのクリーンディーゼルは、ガソリンエンジンと区別がつかないほど静かです。
ただし、もしBMWやMAZDAのディーゼルエンジンを想像しているとしたら、そのイメージはいったん消したほうが良いかもしれません。
どうしてかというと、(MINIもBMWのブランドだが)ミニクーパーのディーゼルには、"トラック寄りの賑やかさ"が依然として残っているからです。
そもそもミニクーパーのディーゼルエンジンは3気筒です。
それにたいし、BMWやMAZDAの車は4〜6気筒のディーゼルエンジンを搭載しています。
一般的にエンジンは気筒数が多いほど滑らかで、静粛性が高いとされています。
ですので、4〜6気筒のBMWやMAZDAのディーゼル車にくらべて、3気筒のMINIのディーゼルが"ガサツ"に感じられるのは仕方ありません。
「だったらMINIも3気筒なんかやめて、シリンダーを4気筒に増やせば良いのに……」
そう疑問に思う方がいるかもしれません。
気筒数が多くなると、エンジンそのものが大型化するため重量が増えます。
くわえて部品点数が多くなることから、コストアップにもつながります。
したがって、重量とコストを考えた結果、ミニクーパーのエンジンは4気筒ではなく3気筒にする道を選んだのでしょう。
やたらと気筒数を増やせば良いわけではない、ということです。
ちょうど、採用により重量とコストがアップする「テレスコピック機構」とおなじです。
このあたりの事情も踏まえつつ、ディーゼルエンジンにするか、それともガソリンにするのかを検討してみてください。
まとめ
ミニクーパーのディーゼルエンジンは、BMWやMAZDAのそれとは別物です。
音と振動が大きく、良くも悪くも"ザ・ディーゼルエンジン"な仕上がりになっています。
ですので、カタログやネット上の情報だけを頼りに「パワフルだし燃料代を節約できるからディーゼルにしよう」と決めてしまうと、後悔するかもしれません。
街乗りでこんなにストレスが溜まるならガソリンにしておけば良かった……という具合です。
もしミニクーパーに乗って渋滞している道を毎日通勤するとしたら、会社にたどり着くだけで精神的に疲れてしまいかねません。
ただし、音や振動の感じ方には個人差があります。
そこでひとまずMINIのディーラーに足を運び、ディーゼルモデルの試乗車を運転してみてください。
実際に体感すれば「ディーゼルを買って大丈夫かなぁ……」なんて悩みは消し飛びます。
アリかナシか迷わず判断できることでしょう。
もし家族を乗せるMINIに機会が多いなら、家族同伴でディーラーへ行き、いっしょに試乗することをおすすめします。
なかにはミニクーパーを中古で購入予定の方がいるかもしれませんが、中古車ショップは試乗不可(エンジンをかけるだけならOK)としているケースがほとんどです。
正規ディーラーで試乗だけ済ませましょう。
ちょうど、コンビニで買い物をせずにトイレだけ借りるようなものです。
"冷やかしの試乗"に少しばかり罪悪感を覚えるかもしれませんが、クルマ選びに失敗したら数百万円を損するわけで、背に腹はかえられません。
中古で買うとしても、ディーラーでMINIに試乗することをおすすめします。
ちなみに、MINIのWebサイトにアクセスすれば試乗予約が行えます。
歯医者や美容院とおなじように、前もってスマートフォンやパソコンから予約を済ませておきましょう。
ネット予約が可能ですので、ディーラーに電話をかける必要はありません。
いきなりディーラーを訪問して「試乗させてくれ」とスタッフに交渉するよりも、予約を入れた上で訪れたほうが、話がスムーズに進みます(おまけに冷やかしではないと判断されて丁寧に対応してもらえる嬉しい特典も)。
ぜひMINIの公式サイトから試乗予約をしてみてください。
そして、ディーゼルの音と振動が許容範囲かどうか、ご自身の肌感覚で確かめて来てください。
以上、MINI COOPERのディーゼルモデルを買って後悔するリスクでした。
【結論】直列3気筒のディーゼルエンジンは音と振動が大きい。低速で走る街乗りでは不快に感じる恐れがある。アイドリングストップ後の再始動はとくにストレスフル。同乗者がいれば不満やクレーム必至。契約書にサインする前に、ディーラーでディーゼルモデルの試乗車を運転しよう。ディーゼルをやめてガソリン車を買いたくなるかも。
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