希望ナンバー「991」を選ぶポルシェ911のオーナーは、何か勘違いしているのでしょうか。
ほんとうは「911」としたかったところを、間違えて「991」と申請してしまったのでしょうか。
いえ、あれはミスではありません。
991という数字は、ポルシェが独自に与えているポルシェ911のコードネームです。
コードネームに使われる数字はフルモデルチェンジとともに変更され、
- 初代:901
- 2代目:930
- 3代目:964
- 4代目:993
- 5代目:996
- 6代目:997
- 7代目:991
- 8代目:992
過去このように遷移しています。
ちょうど、MAZDAロードスターに与えられたNA〜NDのアルファベットのようなものです(初代がNAで以降モデルチェンジごとにNB……)。
したがって、「991」のナンバーを付けていたポルシェ911は、991系すなわち7代目のポルシェ911だったといえるでしょう。
ちなみにポルシェ911の991系は、2011年から2019年まで製造・販売されていたモデルです。
ポルシェ911のナンバーが「911」なら多くの人が車名だと理解できますが、コードネームを選んだ場合、一部のマニアにしかわかりません。
早い話が、ポルシェ好きにだけ意味が伝わる数字だ、ということです。
ポルシェを知っている人間は911を見て「911だ」とすぐわかります。
わざわざナンバーで「911です。ケイマンじゃないよ」と知らせてもらう必要がありません。
だからオーナーは車名の代わりに、「991系です」とコードネーム(詳細な情報)をナンバーに選んだのでしょう。
スーパーでたとえるなら、「きのこです」と表示する代わりに、舞茸、しめじ、エリンギ等の細かい種類を表示しているようなものです。
人々が知っているであろう情報を省いて、エノキです、991系です、ってなもんです。
あるいは、「このポルシェ911は最新の991系だぜ」と自慢したかったのかもしれません。
というのも、ポルシェ911は新しいモデルから古いモデルまで多くが現役で走っているからです。
ただし、先述のとおり991系は2019年で終了し、代わって新しく992系がデビューしています。
だから991系は現在「最新型」ではありません。
街には、「992」のナンバーをつけたピカピカのポルシェ911も走っているはずです。
911の車名が知らない間に991に変わったわけでも、オーナーがうっかり数字を選び間違えたわけでもなく、ポルシェ911にはコードネームが存在している……それが991ナンバーの真相です。
以上、ナンバーが991のポルシェ911を見かける理由でした。
【結論】911は車名で991はコードネーム。車名をナンバーにするオーナーもいれば、コードネームをナンバーに選ぶオーナーもいる。あなたが見かけた911は、おそらく2011〜2019年に製造されていた991系のポルシェ911。「紛らわしい数字だな……」はたぶん全員思ってる。
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