布団で寝ながら、ソファでダラダラしながら、学校を休んでしまったことに罪悪感を覚えていませんか?
たとえば、
- いまごろ4時限目か……
- 数学のテストだったのに……
- もう元気になっちゃった……
- みんな勉強してるのに自分は……
- 友達にズル休みって思われてそう……
といった具合です。
これでは、カラダは休まっても心が休まりません。
なかには、罪悪感を覚えるくらいだったら学校にいったほうがマシだった、なんて後悔している人がいるかもしれません。
がしかし、罪悪感は不要です。
腹痛、頭痛、吐き気、サボり……どんな理由であれ、休むと決めて自宅にいるなら、正々堂々と休みましょう。
この記事では、
- 途中から元気になった場合
- ちょっとした不調で休んだ場合
- 嫌なことがあってサボった場合
など、「学校を休んだ日の罪悪感への対処法」をわかりやすく解説します。
沈んだ気持ちを切り替えるため、ぜひ参考にしてみてください。
学校を休んだ日の罪悪感への対処法
学校を1日や2日休んだくらいで、「大犯罪を犯してしまった……」みたいな顔をして深刻になることはありません。
どんな理由で休んだとしても、です。
学生には聞き馴染みがないかもしれませんが、会社員には「有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)」というものがあります。
有給休暇とは、給料が減ることなく会社を堂々と休める権利を意味します。
土日の休みにくわえて、平日の好きなタイミングで1日休みが取れる"魔法の権利"、それが有給休暇です。
会社を休む理由はなんでもOKで、
- アイドルのライブを観に行くから
- 恋人とデートをするから
- 家でずっと寝てたいから
- YouTubeが見たいから
- 漫画を読みたいから
- ゲームがしたいから
- お尻が痛いから
- 面倒だから
- 雨だから
など、どこで何をして過ごしても問題ありません。
何がいいたいかというと、真面目に見えるオジサン・オバサンたちも割と仕事を休んでいる、ということです。
学生の世界だけしか知らないと「休むのは悪だ」みたいな偏った思考に陥りがちですが、社会人にとって休むのは「普通のこと」であり、けっして"イケナイこと"ではありません。
良い歳した大人が、仕事を休んで遊びに出かけているのです……家でおとなしく休養しているあなたが「罪悪感」に苛まれる必要などどこにもないといえるでしょう。
電気のように「罪悪感を消すスイッチ」はありませんし、「罪悪感専用の消しゴム」も売っていません。
心にはびこる罪悪感を消すには、思考を切り替えること、です。
では、具体的な思考の切り替え方を見ていきましょう。
大したことない不調で休んだ場合
「朝はちょっとダルかったけど、今はすっかり元気になってしまった。大袈裟に具合が悪いフリをして休んだ自分に罪悪感を覚える……」
と悩んでいる方がいるかもしれません。
体調不良で休んだにも関わらず、お昼過ぎにすっかり元気になっていたら、イケナイことをしている気分にもなります。
「学校に行けれるのに、自分は何をしているんだ……」ってなもんです。
友達から病状を心配するLINEが送られてきたら、なおさら申し訳ない気持ちになることでしょう。
少なくとも、夜になっても38度台の熱が下がらないのに「罪悪感が……」なんて頭を抱える人はいません。
罪悪感が芽生えるのは、症状がさほど深刻でないからです。
症状は私たちにコントロールできないので、自分を責める代わりに、考え方を変えましょう。
たとえば、
- 朝の不調は本物だった
- 休んだから元気になれた
- 登校していたら悪化していた
- 回復したのだから喜ぼう
- 余りある時間を有効活用しよう
といった具合です。
早い話が、自分を正当化する、ということです。
弁護士になったつもりで、自分を弁護してあげてください。
もしムリして学校に行っていたら、体調が悪化し、廊下にゲロをぶちまけ、大勢の友達に見られ、保健室のお世話になり、親を仕事から早退させ、学校まで迎えに来てもらっていたかもしれません。
端的にいって、最悪です。
いろいろな人に迷惑や心配をかけるくらいなら、最初から休んだほうが正解じゃないか、自分は正しかったんだ、そう考えてみてください。
それでも罪悪感が消えないなら、親の手伝いをするのも良いでしょう。
- 夕飯作り
- 洗濯物
- 風呂場の掃除
- 部屋の掃除
- 庭の草むしり
などの家事をして、「時間を有効に使えた」と思えたら、罪悪感はスーッと消えてなくなるはずです。
というのも、"ズル休みした大袈裟なヤツ"という自己認識から、「しっかり休んで回復して親の手伝いまでしちゃった良い子」へとセルフイメージを書き換えられるからです。
では、体調不良ではなく、健康なのに学校をサボった場合はどうでしょうか。
大丈夫です、罪悪感を消す方法はあります。
学校をサボった場合
学校をサボった理由は人それぞれでしょう。
- 面倒だから
- 彼氏/彼女にフラれたから
- 宿題が終わってないから
- 予習が終わってないから
- 発表が嫌で仕方ないから
- 嫌なイベントや行事があるから
このような理由から、仮病を使って学校をサボったとします。
先ほどの体調不良と違って、言い訳する余地がありません。
だったら、サボったことを認めてしまいましょう。
認めた上で、学校をサボった自分を正当化していきます。
まず、罪悪感を覚えているということは、良心の呵責を感じているということです。
ほんとうにダメダメなどうしようもない不良だったら、学校をサボったところでなんとも思いません。
好きなだけゲームやスマホができてパラダイスやん、と喜びはしても、罪悪感に苛まれたりはしないでしょう。
だから、罪悪感を覚えている律儀な自分を褒めます。
「お前は真面目な良いヤツだ……サボったらどんな気持ちになるのか、今回の件で学んだな……つまり成長したな……」
こんな感じで、自分の心境の変化に目を向けてみてください。
- 今朝のあなた:サボる気満々
- 現在のあなた:もうサボらないと誓う
ご覧のとおり、今朝のあなたと現在のあなたは"別人"といって良いほど変化しているはずです。
現在のあなたは「もう二度とサボらないと決意を新たにした立派な人間」です。
たとえるなら、服役を終えて刑務所から出てきた元囚人のようなものです。
彼/彼女らは犯罪を犯し、何年も刑務所で過ごしてやっと「更生」するわけですが、それをあなたはたった数時間で成し遂げてしまいました。
気づき、反省し、成長する……ここまでおよそ半日、驚くべきスピードです。
今後はもう、今日のように学校をサボることはないでしょう。
というのも、このイヤな「罪悪感」を知ったからです。
ちょうど、虫歯治療のドリルの痛みを味わった子どもが、以降きちんと歯磨きするようになるのとおなじです。
学校をズル休みしない、サボらない自分へとバージョンアップできた……そう考えたら、今回の休みにも意味があったと思えるはずです。
明日以降はこれまで通り登校しますか?
答えが「イエス」なら、今日の自分を許してあげてください。
そして、もう学校をサボらないようにしましょう。
自分を嫌いにならないためにも、です。
サボる気満々だった朝のあなたなら「責められても仕方ない」といえますが、成長した立派な今のあなたを責める権利は、誰にもありません(すっかり別人になった元服役囚をしつこく責めたりしないはず)。
罪悪感はゴミ箱に捨てましょう。
まとめ
罪悪感を覚えたのは、「休むほどの事情じゃない」と本心で思っているからです。
朝から晩まで高熱がつづいて生死の境をさまよっていたら、休むのは当然で、自分自身でも「学校に行けれるハズがない」と思っているので、罪悪感に苛まれたりはしません。
つまり、「それってどうなの? ズル休みじゃないの?」という本心からの指摘に心がモヤモヤしている、ということです。
だったら、罪悪感を消すために自分自身を説得しましょう。
今日の欠席を正当化し、仕方なかったんだ、と思えるように気持ちを切り替えましょう。
たとえるなら、ダイエット中の女性が「今日は仕事を頑張ったから」と食後のスイーツを正当化するようなものです。
あるいは、友達の顔をぶん殴った男子生徒が、「あいつが先に殴ってきたから」と自身の暴力を正当化するようなものです。
学校を休んだ自分を正当化する方法は、上でご紹介したとおりです。
それでも心のなかに罪悪感が残ってしまう場合には、あれこれ悩んでも仕方ありません、サッサと寝てしまいましょう。
明日、もしくは月曜日に普段どおり登校すれば、罪悪感など消えてなくなるはずです。
「先月、学校休んじゃったなぁ……行こうと思えば行けれる程度の体調不良だったのになぁ……」
などと罪悪感がいつまでも尾を引くことなど、ありえません。
期末テスト、部活、恋愛、遊び、お小遣い、好きな漫画の発売日など、関心事はいくらでもあります。
以上、学校を休んだ日の罪悪感への対処法でした。
【結論】罪悪感は、本心が「お前それアウトちゃうん?」と指摘するせいで生じる。だから自分自身を説得し、正当化するのが大事。サボったからこそ学べたことがある、無理に登校していたら学校でゲロをぶちまけていた、等。言い訳の達人になろう。そうすれば他のあらゆる罪悪感に対処できるようになる。これは"言い訳のトレーニング初級編"だ。自分を説得できたら、好きなことして遊んで過ごそう。ね、せっかくの休みなんだし。
学校を休んだ日の嬉しい出来事について、当サイトにはこんな記事があります。
LINEで心配してくれるあの人は脈ありでしょうか。