カスタムパーツ「モデリスタ」を装着したヤリスクロスは、
- ダサい
- 無意味
- カッコ悪い
などと物笑いのタネにされる恐れがあります。
なぜなら、ヤリスクロスは(スポーツカーでなく)SUVであり、SUVにエアロパーツは不要だからです。
たとえるなら伊達メガネのようなもので、モデリスタのカスタムパーツは、"ただのカッコつけ"でしかありません。
「かっこいいと思って……」と視力2.0なのに伊達メガネをかけている友人がいたら、どう思いますか?
100人中99人は「ダサい」もしくは「ナルシストでウザい」と感じることでしょう。
必要ないエアロパーツを装着したヤリスクロスもおなじです。
満足しているのはオーナーだけ、褒めてくれるのはディーラースタッフだけで、周囲から嘲笑されていることに気づかない……そんな"裸の王様"にならないようご注意ください。
モデリスタを装着したヤリスクロスは、カッコ良くなるどころか、「悪趣味なダサい車」へとランクダウンする恐れがあります。
この記事では、
- カスタムしてダサくなる
- ヤリスクロスでサーキットを走るのか
- 見た目が変わっても内装はチープなまま
など、「ヤリスクロスのモデリスタ仕様がダサいと評価される理由」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
ヤリスクロスのモデリスタ仕様がダサいと評価される理由
モデリスタのエアロパーツを装着したからといって、標準のヤリスクロスよりも速くなったりはしません。
むしろパーツが増えたぶん重量が増すため、走りにマイナスの影響を及ぼす恐れがあります。
そもそもエアロパーツというのは、
- 空気抵抗の軽減
- ダウンフォースの増大
上の効果によって走行性能を高めるための部品であり、F1マシンをはじめとしたレーシングカーに装着するのが一般的です。
ちなみにエアロパーツはかなり重要で、(接触事故等で)1つでも欠けるとマシンが真っ直ぐ走れなかったり、スピンを起こしたりするほど、レース走行に深く関わっています。
そんなエアロパーツが、一般道を40〜60km/時で走るヤリスクロスに必要でしょうか。
答えはノーです。
時速300km/時で激走する競技用車両ならともかく、サーキットを走らないヤリスクロスにエアロパーツを付けるのは、「豚に真珠」も同然で滑稽です。
なんの意味もありません(そもそもSUVは空気抵抗が大きく空力うんぬんとは無縁)。
たとえるなら、ワンルームのアパート暮らしに家政婦が必要ないようなものです。
モデリスタ仕様のヤリスクロスは、クルマに詳しくない人から「なんかゴツくてカッコいいね」と評価されても、クルマ好きからは「ダサい」と一蹴されることでしょう。
あるいは「あの人……だったらどうしてスポーツカーに乗らないのかしら?」と不思議がられるかもしれません。
エアロパーツでドレスアップ?
2021年度の販売台数においてSUV部門でナンバーワンに輝くほど、ヤリスクロスは人気のあるクルマです。
したがって、「他人と被りたくない」といった動機から、差別化するためにモデリスタのカスタムパーツに手を出すオーナーもいることでしょう。
プラス20万円ほどのオプション料金を払って、自分だけの個性的なヤリスクロスに仕上げよう、というわけです。
がしかし、この差別化はおすすめしません。
なぜかというと、まるで軽トラにエアロパーツを装着して「おれの軽トラはみんなと違う」と悦に入るようなものだからです。
エアロパーツを付けた軽トラが「珍しい」のは間違いありませんが、人々から羨望の眼差しを向けられるかといえば、そんなことはありません。
むしろ「ダサい」や「センスが悪い」などと揶揄されるだけです。
ヤリスクロスにモデリスタのエアロパーツを取り付けるのは、軽トラに空力パーツを装着するも同然です。
「そんなバカな……」と思うかもしれませんが、第三者から見れば、
- フルエアロの軽トラ
- フルエアロのヤリスクロス
両者は大差ありません。
ナンセンスかつ悪趣味なのはどちらもおなじです。
ランボルギーニに乗って「人と違う喜び」を味わうならまだしも、ヤリスクロスをダサい方向にカスタムして「人と違う喜び」を味わうのは、おすすめしません。
なぜならランボルギーニに乗れば財力を誇示できますが、エアロ付きのヤリスクロスに乗ったところで、「センスのなさ」が露呈するだけだからです。
ロクなことがありません。
そこ(モデリスタ仕様のヤリスクロス)に誰もいないのは、みんながカスタム代を払えないほど貧乏だからではなく、ダサいからです。
20〜30万円のモデリスタエアロパーツセット(ホイールも含めるとさらにプラス30万円超)にお金を投じるくらいなら、その予算で、高級腕時計やハイブランドのTシャツを買ったほうがよほど自慢できるのではないでしょうか。
インテリアは安っぽいまま
ところで、もうヤリスクロスの内装は確認しましたか?
ヤリスクロスのインテリアは「安っぽい」と評判です。
貧相なインテリアは、モデリスタ仕様のヤリスクロスでも変わりません。
というのも、エクステリアを派手にドレスアップするだけで、内装にはノータッチだからです。
まるで外観は立派なのに中身はチープな家のようなもので、モデリスタ仕様のヤリスクロスには、他人に知られたくない切ないギャップがあります。
たとえば恋人を助手席に乗せた際、モデリスタ仕様のヤリスクロスだったら「やたらカスタムしてるけど内装はずいぶん寂しいのね……」とガッカリされるかもしれません。
安っぽい車にお金をかけてカスタムするくらいなら、いっそC-HRやカローラクロス、RAV4、ハリアーなどを選ぶのも悪くないでしょう。
大切なのは、エクステリアとインテリアのバランスです。
モデリスタ仕様のヤリスクロスは、9:1の比率でエクステリアに偏っており(外観だけ頑張っていて)、内外装のバランスが取れていません。
まるで国語の成績が90点、数学の成績が10点の生徒みたいなもので、アンバランスです。
インテリアには興味がありませんか?
それとも、内外装ともにカッコいい車をお探しですか?
後者であれば、後悔するリスクがあるため、ヤリスクロスにモデリスタのエアロパーツを付けるのはやめたほうが良いかもしれません。
代わりに標準のヤリスクロスにするか、(エアロパーツが好きならGR86などの)スポーツカーに乗るか、です。
まとめ
エアロパーツがゴテゴテ付いた軽自動車を見たら、どう思いますか?
どこか見下すような気持ちで「ダサいな、頑張ってるな、高いクルマに乗るお金がないからカスタムして痩せ我慢してるのかな」などと感じるのではないでしょうか。
「いや、俺はそんなに性格悪くない」
と思うかもしれませんが、あなたが善人なだけで、上のように侮辱する人は世の中にいます。
彼/彼女らにとっては、モデリスタ仕様のヤリスクロスも「非難する格好のターゲット」です。
というのも、伊達メガネをかけて気取るナルシストとおなじで、なんら意味のない空力パーツをつけて自慢げに走るヤリスクロスは、(とりわけ一部のクルマ好きから)反感を買いやすいからです。
Googleの検索窓に「ヤリスクロス モデリスタ」と打ち込むと予測変換に「ダサい」と出てくることからもわかるとおり、巷にネガティブな評価が存在するのは事実です。
みんな口には出さないだけで、内心ではバカにしているのです。
オプション費用を払って他人に笑われたら、良い気はしないでしょう。
だったらモデリスタのエアロなんか付けなきゃ良かった、という話です。
もちろんモデリスタがダサいのではなく、
- SUVとエアロパーツ
- ミニバンとエアロパーツ
これらの「組み合わせがダサい」だけです。
したがって、SUVを買うならエアロパーツは装着しない、エアロを付けたいならスポーツカーに乗る、いずれかを選ぶのが良いでしょう。
SUVを買ってエアロパーツを付ける、は唯一の"不正解"です。
以上、ヤリスクロスのモデリスタ仕様がダサいと評価される理由でした。
【結論】無意味だからダサい。"ナルシストなヤリスクロス"と化してダサい。エクステリアだけ頑張っていてダサい。こんなマイナス評価に晒されて「思ってたのと違う。高かったのに」と後悔するリスクがある。エアロは断念するか、スポーツカーを買って装着するのが無難。
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ヤリスクロスの後部座席に関して、当サイトにはこんな記事があります。
ヤリスクロスの購入が後悔に変わるリスクについて、当サイトにはこんな記事があります。