トヨタ・ハリアー(80系・2020年〜)は、5人乗りのミドルサイズSUVです。
希望するオーナーは「モデリスタの専用エアロパーツ」をハリアーにオプション装着できますが、やめておいたほうが良いでしょう。
理由はシンプルで、価格が高いのにダサいから、です。
たとえるなら、高いのにマズいラーメンのようなもので、お金を出すメリットがありません。
「俺はダサいと思わない。むしろモデリスタ仕様のハリアーはカッコいい」
と感じる方もいるでしょうが、みんなが惚れ惚れするわけではなく、むしろ世間からは「ダサい」だとか「違和感がある」だとか「意味がわからない」だとかの低い評価を受ける可能性があります。
あるいは、「ハリアーを選んだセンスは良いのに、エアロパーツを付けたセンスは理解できない」と周囲に嗤われるかもしれません。
どうせ30万円ほどのお金を使うなら、"蛇足な部品"ではなく、腕時計やハイブランドの商品に使ったほうがよほど自慢になるでしょう。
ハリアーの美しいデザインに"余計なトッピング"を加えないようご注意ください。
この記事では、
- SUVにエアロパーツは必要ない
- ボディとエアロの繋ぎ目がダサい
- 目の錯覚みたいなデザインが奇妙
など、「モデリスタ仕様のハリアー」についてわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びやカスタムの参考にしてみてください。
ハリアーのモデリスタは高いのにダサい
ハリアーの純正エアロは2種類あります。
- モデリスタGRAN BLAZE STYLE
- モデリスタAVANT EMOTIONAL STYLE
それぞれの名称を日本語に訳すと、前者は「すごい炎の姿」で、後者は「前衛的かつ感情的な姿」といったところでしょうか。
どっちのスタイルにしようか迷っている人がいるかもしれませんが、どっちもどっちです。
後者のほうが少し安いだけで、ナンセンスである点はどちらも変わりません。
ちなみにエアロパーツセット(フロント、リア、サイド)の価格は以下のとおりです。
- GRAN BLAZE STYLE:31万円
- AVANT EMOTIONAL STYLE:25万円
30万円あったら家族や恋人とホテルのスイートルームに宿泊できますし、ポルシェなどの高級輸入車を4〜5日レンタルすることもできます。
GUCCIの財布とバッグだって買えます。
お金が有り余っているならともかく、そうでないなら、限られた資金をモデリスタに投入して良いのかどうか考えてみてください。
1.5ヶ月分の給料がすべてモデリスタに消える、「ドレスアップ用樹脂パーツ」のために1.5ヶ月仕事をする……そんなイメージでしょうか。
SUVにエアロパーツは不要
エアロパーツとは、主にレーシングカーが走行性能を高めるために用いる空力部品です。
- 空気抵抗の軽減
- ダウンフォースの増大
これらがエアロパーツの効果です。
F1マシンにはリアウイングが欠かせませんが、ハリアーに乗ってサーキットを時速300kmで爆走するようなことはないでしょう。
せいぜい高速道路を100kmそこそこで走るくらいです。
したがって、ハリアーにエアロパーツは必要ありません(そもそもSUVは空気抵抗が大きく空力的に不利)。
たとえるなら、視力2.0の人間が伊達メガネをかけるようなもので、ハリアーのモデリスタはただのファッションです。
「どうしても愛車にエアロパーツをつけたい」
という方は、SUVではなく、スポーツカーに乗ることをおすすめします。
なぜなら、おなじドレスアップだとしても、スポーツカーのほうがサマになるからです。
フルエアロのハリアーに乗っていたら、
- 無駄
- ダサい
- 悪趣味
- 意味がない
- センスがない
- わかってない
- ないほうが良い
- ただの目立ちたがり屋
などと周りから酷評されるかもしれません。
バカにされたくてハリアーに乗る人はいないはずです。
だったら、センスを疑われる"余計なトッピング"は控えておきましょう。
まるでマグロの寿司にマヨネーズをかけるようなもので、ハリアーにエアロパーツを付けるのはナンセンスです。
ちなみに世の中には、ハリアーにたいして「金持ちだと思われたい20代の若者が背伸びして買うクルマ」だというイメージを抱いている人がいます。
そのハリアーにエアロをゴテゴテ付けていたら、「マウントが取りたくて脚が攣るほど背伸びしてるヤツ(キングオブ背伸び)」だと思われるだけです。
損することはあっても、得することはありません。
エアロパーツの装着は見送るのが無難です。
錯覚みたいなデザインと繋ぎ目
「エアロパーツは本来レーシングカーに装着するものだから」
そんな理屈っぽい意見はさておき、機能面を抜きにしてビジュアルだけに注目しても、モデリスタ仕様のハリアーはいただけません。
まず、エアロパーツとボディの繋ぎ目が目立っていて、不自然です。
まるで「関節の繋ぎ目が丸出しの安っぽいフィギュア」みたいなもので、お世辞にも高級感があるとはいえません(30万円かけてチープに)。
迫力のあるクルマが好きなら、ハリアーをドレスアップするのではなく、最初から迫力のあるクルマを選んだほうが良いでしょう。
そのほうが違和感がないからです。
たとえば、
- BMW X3
- Audi Q3
- メルセデス・ベンツ GLC
これらの輸入SUVなら、エアロパーツで装飾せずとも迫力や威圧感があります。
新車はハリアーよりも高価ですが、中古車だったらハリアーと同等の予算で狙えます。
想像してみてください。
あなたはBWM X3のステアリングを握り、高速道路の追越車線を飛ばしています。
前を走る国産コンパクトカーがサッと道を譲ってくれました。
なぜなら、ドライバーが高級車(X3)の威圧感に怖気づいたからです。
つづいて、あなたはモデリスタ仕様のハリアーで高速道路を飛ばしています。
前を走る国産コンパクトカーがサッと道を譲ってくれました。
ただし今回は、高級感に怖気づいたわけではなく、「関わると面倒くさそうなヤツが来た」と感じたからです。
まるで、X3はライオンで、モデリスタ仕様のハリアーは酔っ払いのオジサンです(警戒する理由がまったく異なる)。
いわゆるDQNだと周囲に思われたくない方は、ハリアーにゴチャゴチャしたエアロパーツをつけないほうが良いでしょう。
「ここに接着剤でくっつけました」といわんばかりの繋ぎ目は、看過できません。
それから、目の錯覚みたいな、トリックアートみたいなモデリスタのエアロパーツ自体も不自然です。
まるでバンパーが細胞分裂しているかのようです。
「どこが不自然なんだかまったくわからない。超カッコいい」
という方は、ネガティブな声など気にせずエアロを装着しましょう。
他人の意見に流されると後悔するかもしれません。
それにたいして「確かに違和感があるかも……」と感じた方は、「なんかリアが胴長に見えるな……」と感じた方は、エアロなしを選ぶのが賢明です。
まとめ
ダサい/ダサくないに唯一の正解はありません。
ただし、Google検索で「ハリアー モデリスタ」と打ち込むと、予測変換に「ダサい」と出てくるのは事実です。
つまり、「ハリアー モデリスタ ダサい」で検索している人がいる、ということです。
あなたもその一人かもしれません。
ハリアーにエアロパーツを付けるのは個人の自由ですが、周囲からは「お金とセンスがあるセレブ」ではなく、「マウントを取りたくて背伸びする目立ちたがりな若者」だと認識される恐れがあります。
尊敬されるどころか嘲笑されるだなんて、支払った金額を考えたら割に合いません。
むしろ損です。
SUVにエアロパーツを装着するのは、寿司にマヨネーズをかけるようなもので、ナンセンスだといえます。
もし回転寿司でマグロにマヨネーズをかけて食べる客を目撃したら、わかってない、もったいない、だったらお好み焼きでも食べたら良いのに……と思いませんか?
ハリアーのモデリスタもおなじです。
わかってない、もったいない、だったらスポーツカーに乗れば良いのに……と周りから思われるのが関の山です。
美しい流線型のボディをエアロパーツで"台無し"にしないようご注意ください。
シンプルな引き算のデザインにエアロパーツをごちゃごちゃ足し算するのは、まるで無印良品の商品を買ってデコレーションするようなもので、ナンセンスです。
以上、モデリスタ仕様のハリアーについてでした。
【結論】寿司にかけるマヨネーズとおなじ。無用の長物。YouTubeの広告みたいに、むしろお金を払って「エアロ無し」にしても良いくらい。だが実際のところ、エアロの装着には30万円近い費用がかかる。まるでお金を払って動画広告をONにしているようなもの。ヨーグルトとおなじで、クルマも結局プレーンが一番。余計なことをすると物笑いのタネになるだけ。
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ハリアーのボディサイズに関して、当サイトにはこんな記事があります。
ハリアーの後部座席について、当サイトにはこんな記事があります。
ハリアーの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。