HONDA新型ステップワゴンの燃費は悪い?【ライバル車と燃費を比較】

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2022年5月に登場した新型ステップワゴン(6代目)は、乗車定員7〜8名のミニバンです。

 

ステップワゴンにたいしては「燃費が悪い」とする意見がありますが、実際のところどうなのでしょう。

コンパクトカーほどの低燃費でないにしても、「ミニバンの割には燃費が良い」といえるのでしょうか。

 

この記事では、

  • AIRとSPADAの燃費差
  • ハイブリッドとガソリンの燃費差
  • ノア/ヴォクシーやフリードとの比較

など、「HONDA新型ステップワゴンは燃費が悪いのか」をわかりやすく解説します。

ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。

 

 

HONDA新型ステップワゴンは燃費が悪いのか

たとえば身長180cmの男性は、一般的な男性にくらべて「高身長」ですが、バレーボール選手にしては「小さい」といえます。

 

新型ステップワゴンの燃費もおなじです。

燃費の良し悪しは、どのクルマとくらべるか、すなわち比較対象しだいだといえるでしょう。

 

リッター5kmのスーパーカーにくらべれば"低燃費"ですが、リッター30kmのエコカーにくらべたら"燃費が悪い"と一転するように、良し悪しは相対的な評価に過ぎません。

 

ではまず、ステップワゴンのカタログ燃費(WLTCモード)を見てみましょう。

  • AIR e:HEV:20.0km/L
  • SPADA e:HEV:19.6km/L
  • AIR ガソリン:13.9km/L
  • SPADA ガソリン:13.7km/L

数値はすべてFF車のものです。

4WDは車重が重くなるため、上の数値より燃費が悪くなります。

 

実燃費は、ハイブリッドなら16.0km/L前後、ガソリンなら10.0km前後といったところでしょう。

 

AIRとSPADAで燃費が違うのはなぜ?

と疑問に思った方がいるかもしれません。

 

SPADAが燃費で劣っているのは、SPADAのほうがAIRよりも車重が重たいからです(全長が30mm長い)。

 

ちなみに、AIRは標準仕様、SPADAはスポーティ指向という特徴の違いがあります。

新型ステップワゴンの燃費の良し悪しを判断するため、ライバル車であるトヨタ・ノア/ヴォクシーと比較してみましょう。

 

トヨタ・ノア/ヴォクシーと燃費を比較

ステップワゴンの燃費(WLTCモード)は以下のとおりでした。

  • AIR e:HEV:20.0km/L
  • SPADA e:HEV:19.6km/L
  • AIR ガソリン:13.9km/L
  • SPADA ガソリン:13.7km/L

すべてFF車の数値です。

 

それにたいして、ステップワゴンの最大のライバルであるトヨタ・ノア/ヴォクシーの燃費はつぎのとおりです。

  • ハイブリッド:23.0km/L
  • ガソリン:15.0km/L

下位グレードならハイブリッド23.4km/L、ガソリン15.1km/Lをマークします。

 

燃費だけで優劣をつけるなら、ノア/ヴォクシーのほうがステップワゴンよりも優秀だといえるでしょう。

 

ちなみにそれぞれのパワートレーンはご覧のとおりです。

  • ステップワゴン:2L+モーター、1.5ターボ
  • ノア/ヴォクシー:1.8L+モーター、2L自然吸気

 

「燃費がイマイチだからステップワゴンはやめてノアにしようかな……」

と思った方がいるかもしれませんが、燃費で劣るぶん、動力性能ではステップワゴンがノア/ヴォクシーを上回っています

 

つまり新型ステップワゴンは、ノア/ヴォクシーに燃費で負けても走りでは勝っている、ということです。

 

パワフルな走りやスムーズな加速を求めるなら、ノア/ヴォクシーではなく、ステップワゴンを買うのが良いでしょう。

たとえば、高速道路を利用する機会が多い方、坂道が多い地域に住んでいる方などにステップワゴンはおすすめです。

 

それにたいして「走りは二の次。ガソリン代に直結する燃費こそ大事」だという方は、燃費性能に優れたノア/ヴォクシーを買ったほうが良さそうです。

 

 

ホンダ・フリードと比較

コンパクトカーサイズの小型ミニバン、それがフリードです。

 

乗車定員は6〜7名で、最大8名まで乗れるステップワゴンには及びません。

が、8名そろって移動する機会がなければフリードでも問題ないでしょう。

 

フリード(FF)の燃費は以下のとおりです。

  • ハイブリッド:20.9km/L
  • ガソリン:17.0km/L

ハイブリッド、ガソリン車ともに新型ステップワゴンより低燃費であることがわかります。

 

なぜフリードのほうが燃費が良いのか、それはフリードのほうがボディが小さく軽量だからです。

一般的にボディが重たいほど燃費は悪くなります(フリードにたいしてステップワゴンの車重はおよそ+400kg)。

 

ただしフリードは燃費が良い代わりに、加速などの動力性能はステップワゴンに劣っています

たとえるなら、電気代は安いが風量が弱いドライヤーのようなものだとお考えください。

 

それはイライラしそうだ……と思った方は、わずかな燃費の差を気にすることなく、ステップワゴンを買うのが良いでしょう。

 

とにかく燃費が良くて3列シートの車を探している」という方は、ホンダ・フリードも検討してみてください。

 

まとめ

トヨタのミニバン・アルファードは、ハイブリッドの燃費が14.8km/L、ガソリン車が10.2km/Lです。

ガソリン車を買ったとして、実燃費がリッター10kmを下回ることは間違いありません。

 

アルファードにくらべたら、ステップワゴンは「低燃費でエコなミニバン」です。

コンパクトカーや軽自動車のようにリッター20km後半に達することはありませんが、3列シートのこれだけ大きなクルマがリッター20km近く走るなら、じゅうぶんではないでしょうか。

 

スポーティ指向のSPADAはAIRよりも燃費が劣るため、月々のガソリン代を少しでも節約したい方には標準仕様のAIRをおすすめします

スポーティ指向といっても見た目だけの話で、動力性能はSPADA/AIRともにおなじです。

 

ここまでステップワゴンの燃費を見てきましたが、燃費はクルマの一要素でしかありません。

たとえるなら、テレビの「消費電力」だけに注目しているようなものです。

 

ぜひホンダやトヨタのディーラーに足を運び、ステップワゴン、ノア/ヴォクシーの試乗車を運転してみてください

 

「ちょっとくらい燃費で負けててもステップワゴンのほうが走りが気持ち良い」だったり、「走行性能はたいして変わらないけど内装はノアのほうが好き」だったり、何らかの気づきが得られることでしょう。

 

ホンダのディーラー全店にステップワゴンの試乗車が置いてあるとは限らないため(ハイブリッドに乗りたいのにガソリン車しかない場合も)、あらかじめWebサイトで試乗車・展示車の情報をチェックしておきましょう。

 

近所のディーラーに希望するタイプのステップワゴンがあれば、そのままWeb上で試乗予約が行えます

歯医者や美容院とおなじように予約を入れてから向かいましょう。

そうすれば、店舗でダラダラ待たされたり、試乗車をほかのお客に貸し出されていたりするムダや非効率を避けられます。

 

燃費について納得できた方は、次のステップ(試乗)に進んでみませんか?

 

以上、HONDA新型ステップワゴンの燃費についてでした。

【結論】ミニバンであることを考えれば燃費はけっして悪くない。ライバルであるトヨタ・ノア/ヴォクシーには若干劣るが、動力性能では上回っている。走りを優先するならステップワゴンが、経済性を優先するならノア/ヴォクシーがおすすめ。3列シートかつ低燃費のミニバンを探しているならホンダ・フリードも要検討(自動車税も安い)。

 

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ステップワゴンの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。