レクサスとBMWはいずれもプレミアムブランドですが、「国産車か輸入車か」という点で大きく異なります。
具体的には、パーツ代や修理費などの維持費に差があります。
ランニングコストを抑えたいなら、国産車であるレクサスを選んだほうが良いでしょう。
ただし、運転する楽しさに関してはBMWのほうが上です。
ステータス性についても、BMWがレクサスを上回っているかもしれません(認識は人それぞれ)。
では結局のところ、レクサスとBMWどっちの車を買ったほうが満足できるのでしょうか。
重要なのは、あなたの価値観に合ったメーカーを選ぶこと、です。
レクサスとBMWどちらが適しているか判断するため、各メーカーの特徴や違いをチェックしてみましょう。
この記事では、
- 維持費が安いのはレクサス
- 新車で買うならBMWでも安心
- 運転が好きならBMW
- ステータス性はどちらも高いが……
など、「レクサスとBMWどっちを買うべきなのか」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
LEXUSとBMWを3つの観点から比較
レクサスとBMWを、以下3つの観点で比較します。
- 維持費
- 運転する楽しさ
- ステータス性
なかには「BMWは輸入車だからメンテナンス費用がかかりそうだ……」と躊躇している方がいるかもしれません。
いえ、ガイシャの維持費は高いらしい、と懸念している方は少なくないはずです。
そこで、まずはレクサスとBMWそれぞれの維持費からチェックしていきましょう。
1. 維持費が安いのはLEXUS
レクサスとBMW、維持費が安いのはレクサスです。
ディーラーに持ちこむのか町の自動車整備工場に持ちこむのかによって変わりますが、BMWのパーツ代や消耗品代は、同クラス国産車の1.5〜2倍ほどかかるとお考えください。
パーツの単価が高いだけでなく、BMWの消耗品は国産車にくらべて「劣化が激しい」とされているため、そのぶん交換頻度が高まります。
したがって、トータルのコストはレクサスの2〜3倍近くかかる可能性があります。
そもそもレクサス(トヨタ)の故障率の低さは世界トップクラスです。
けっしてBMWが故障しやすいわけではありませんが、それでもレクサスとくらべたら「トラブルや修理が多い」と感じるかもしれません。
ただし、BMWは「3年間の新車保証」を全モデルにつけています。
これは「新車で購入してから3年以内に生じた修理や特定消耗品の交換」を無償で行ってもらえるサービスです。
全モデルに新車保証が標準付帯されているため、BMWを新車で買うなら、故障やトラブルを心配することはないでしょう。
さらに追加で費用を払えば、
- 新車保証を2年間延長
- 新車保証をさらに20ヶ月再延長
ご覧のように保証期間を延ばすことができ、購入してから最長7年目まで「新車保証」をつけておくことができます。
これは新車ならではの特権ですので、中古でBMWを買う方はご注意ください。
事実、維持費が高すぎて、格安で手に入れた中古のBMWを手放すオーナーも存在します。
上のような失敗を避けるには、仮に中古で買うとしても、新車保証が継承されている個体(新古車)を探すのがおすすめです。
ちなみに、使用燃料はレクサス、BMWともにハイオクが基本ですが、BMWの場合は多くの車種でディーゼルエンジンを選択できます。
BMWのディーゼルモデルに乗るなら、ガソリン代は「レクサスよりBMWのほうが安い」といえるでしょう(低燃費かつ軽油のため)。
なお、レクサスにもディーゼル搭載車はあります。
V6/3.3Lディーゼルエンジンを積んだLX500dがそれですが、これは海外向けのモデルで、日本へは導入されていません。
ゆえに、国内で買えるレクサスのディーゼルモデルはありません。
では、維持費についての総括です。
維持費の安さに関しては、レクサスに軍配が上がります。
ただし新車で買うならBMWでも3年間は安心して乗れますし、有償の延長プランに加入すれば、7年目までは「故障時の修理や特定消耗品の交換」を無償で受けることができます。
したがって、「ガイシャは一発の故障でウン十万円が吹っ飛ぶから……」とBMWを敬遠する必要はありません。
繰りかえしますが、新車(ないし新車保証が継承された新古車)のBMWを購入するなら、の話です。
5年落ち200〜300万円程度の個体を中古で購入するなら、断然レクサスがおすすめです。
2. 運転が楽しいのはBMW
レクサスとBMW、運転していて楽しいのはBMWです。
具体的には、「走る、曲がる、止まる」といった動作のレベルが段違いです。
これは、各ブランドが目指す方向性の違いでしょう。
レクサスとBMWのスローガンはそれぞれ以下のとおりです。
- レクサス:AMAZING IN MOTION
- BMW:駆けぬける歓び
レクサスの「AMAZING IN MOTION」は日本語に訳すと「いくつもの、想像を超える感動を」となります。
レクサスは走りに特化しているわけではなく、むしろ内外装の品質に細部までこだわる「ラグジュアリーさ」をウリにしているといえます。
それにたいして、「駆けぬける歓び」を標榜するBMWは、スポーティな走りにトコトンこだわっています。
靴でたとえるなら、レクサスは革靴、BMWはランニングシューズといったところでしょう。
とりわけ素晴らしいのがBMW製のエンジンで、「BMWのストレート6(直列6気筒エンジン)こそ世界最高のエンジンだ」と絶賛するモータージャーナリストは少なくありません。
ただし、直列6気筒モデルはかなり高額です。
たとえば2シリーズクーペの場合、車両価格はつぎのとおりです。
- 4気筒モデル:5,080,000円
- 6気筒モデル:7,580,000円
ストレート6にはおいそれと手を出せませんが、直列4気筒モデルでも「BMWのエンジンの素晴らしさ」をじゅうぶん味わうことができるでしょう。
運転が好きな方、走りにこだわりたい方にはBMWの購入をおすすめします。
ぜひBMWに試乗して「オン・ザ・レール」な走りを体感してみてください。
速度無制限のアウトバーン走行を想定して作られているBMWの走りは、(とりわけ高速域において)別格です。
違いがわかる方なら、クリープ現象でクルマが動き出した瞬間から感動するかもしれません。
ファン・トゥ・ドライブに優れているのは、「駆けぬける歓び」を標榜するBMWです。
3. ステータス性はややBMW
レクサスもBMWもけっして安いクルマではなく、むしろ高級車の部類に入ります。
では高級車として、よりステータス性に長けている(社会的地位が高い)のはどちらでしょう。
「人によって認識は異なるのでは?」
と思うかもしれません。
たしかに、「序列が上なのはレクサスかBMWか」は人によって答えがバラバラですし、車種によっても変わります。
たとえば、レクサスUXとBMW 8シリーズでは後者のほうがステータスが高い、レクサスLCとBMW 1シリーズでは前者のほうがステータスが高い、という具合です。
だから単純な比較はできませんが、それでも"BMWのほうが威張れる"かもしれません。
なぜなら、多くの日本人には「舶来品信仰」があるからです。
舶来品信仰とはたとえば、イタリア製の家具、フランス製のバッグ、ドイツ製のキッチンなどを"国産品より優れたモノ"としてありがたがる姿勢をいいます。
BMWであれVWであれプジョーであれ「ガイシャに乗っている」だけで「すごい」と周りに思われるのは、まさに舶来品信仰があるからでしょう。
国産車と輸入車とにクルマを二分したとき、輸入車に分がある、ということです。
くわえて、「トヨタにLのマークをつけただけ」や「トヨタ車のマークを変えて価格を100万円高く設定しただけ」といってレクサスを揶揄する人も、世の中には存在します。
腕時計でたとえるなら、「オシアナスが高級だっていうけど、結局はG-SHOCKとおなじカシオ製でしょ?」と軽く見るようなものです。
レクサスへの批判を「妬み嫉み」や「いいがかり」として片付けることもできますが、BMWに同様の批判がないことを考えれば、気分良く乗れるのはBMWかもしれません。
ただし、「レクサスは知ってるけど、外車はベンツくらいしか知らない」という人も存在するため、完全にBMWが優勢なわけでもありません。
結局のところ、どちらのメーカーの車に乗っているかよりも、どの車種に乗っているか、がステータスを左右するといえそうです(UXなのかLXなのか、X1なのかX7なのか)。
ブランドの序列には人ぞれぞれの考えがあるものの、
- 舶来品信仰
- レクサスにたいする否定的な一部の意見
これらを踏まえると「BMWのほうが"クルマじゃんけん"に勝ちやすい」可能性があります。
すなわち、価格帯がおなじISと3シリーズなら、3シリーズのほうが合流時に道を譲ってもらいやすい(だろう)、ということです。
ステータス(社会的地位)に関しては、BMWのほうが若干優位だといって良いでしょう。
まとめ
レクサスとBMWを比較すると、つぎのとおりです。
- 維持費を抑えたいならレクサス
- 運転を楽しみたいならBMW
- ステータス性が高いのはわずかにBMW
新車で買うなら、上の要素やデザイン等含めて好きなほうを選べば良いでしょう。
ただし中古で買うとしたら、レクサスを選んだほうが良いかもしれません。
なぜなら、新車保証がつかない中古のBMWを購入すると、修理や部品交換にかかるコストに嫌気が差す恐れがあるからです。
たとえばカーエアコンが故障して全交換が必要となった場合、国産車なら5〜10万円程度で済みますが、BMWの場合には20万円以上かかったりもします。
新車保証に入っていればともかく、保証ナシの中古で買ったために修理費用を全額負担するとなると、なかなかの痛手になるでしょう。
中古のBMWを買い、トラブルに見舞われ、後悔しないようご注意ください。
ここまでの内容から「BMWは面倒くさそうだからレクサスにしようかな……」と気持ちが傾いている方がいるかもしれません。
が、運転が好きであれば、レンタカーやディーラーの試乗でBMWの走りを体感してから判断しても遅くはないはずです。
「駆けぬける歓び」の魅力に骨抜きにされるかもしれません。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
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カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
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ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
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- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、レクサスとBMWどっちを買うべきなのか、でした。
【結論】中古で買うならレクサス。維持費を抑えたい場合もレクサス。運転が好きならBMW。"クルマじゃんけん"に勝ちたいならBMW(というよりメーカー問わず上位モデル)。
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