トヨトミの対流形石油ストーブ(RB-25M)をAmazonで購入しました。
暖房目安はコンクリートなら9畳、木造なら7畳です。
冬の暖房器具として「トヨトミの対流形石油ストーブ」を選んだ理由はつぎのとおりです。
- 対流式だから(部屋全体が暖まる)
- 価格が手頃だから
- 移動させられる重量だから
- 燃費が良さそうに思えたから
端的にいって、満足しています。
これまでエアコンとハロゲンヒーターで暖をとり、長野県の極寒の冬(最高気温マイナス3度とか)を乗り越えていましたが、石油ストーブに替えて正解でした。
なぜなら、より快適に過ごせるようになったからです。
詳しい理由は後述します。
この記事では、
- トヨトミを選んだ理由
- 石油ストーブの燃費と灯油代
- エアコンとどっちがお得なのか
- デメリットや気になる点
など、「トヨトミの石油ストーブ(RB-25M)を買った感想」をわかりやすく解説します。
ぜひ暖房器具選びの参考にしてみてください。
トヨトミの石油ストーブ(RB-25M)を買った感想
そもそも石油ストーブを買おうと思った理由は、エアコンによる空気の乾燥が酷いから、電気料金の高騰により暖房代が嵩むから、です。
つまり、エアコンによる暖房は「乾燥して不快な割にコストがかかる」ということです。
私にとっては、まるで「マズい料理に高いお金を払っている」も同然でした。
電気料金が上がりつづけるなか、高い電気代を払って"不快なエアコン"で暖をとるのもバカバカしいと思い、石油ストーブへの切り替えを決めました。
- エアコン1台
- 加湿器2台
- サーキュレーター1台
これまで上の4台が担っていた仕事を、現在は石油ストーブ1台が肩代わりしています。
おかげで電気の使用量が減っただけでなく、加湿器とサーキュレーターが不要になり、部屋がスッキリしました。
「空気が乾燥しない暖房器具」である石油ストーブは、肌の乾燥が気になる方、ドライアイの方などにおすすめです。
お湯を入れたやかんや鍋をストーブの上に置けば、暖房とセットで加湿もできます。
が、部屋の湿度が下がらないので、いまのところ必要性は感じていません。
ちなみに、トヨトミの石油ストーブは消去法で選びました。
アラジンの石油ストーブは高級品(クルマでたとえるならメルセデス・ベンツ)なので除外し、コロナの石油ストーブは、反射式がメイン(対流式は大型だけ)なので除外しました。
「トヨトミの石油ストーブがほしかった」わけではありませんが、結果として、老舗メーカー・トヨトミを選んだことに満足しています。
燃費について
私が買ったトヨトミの対流形石油ストーブ(RB-25M)は、タンク容量4.9L、燃焼継続時間は20時間です。
したがって、タンクが満タンの状態から空になるまで、およそ20時間使えます。
火力は50〜100%の間で調整することができ、私はいつも「弱め」に設定して使っています。
おそらく20時間以上、1回の給油で25〜30時間ほど使用できているはずです。
「でも、火力を弱めたら部屋が暖まらないのでは?」
と疑問に思う方がいるかもしれませんが、約5畳の書斎(鉄筋コンクリート)で使うぶんには、「弱」でもむしろ暑いくらいです。
弱い火力でもじゅうぶん部屋が暖まるため、灯油の消費量を抑えることができ、低燃費を実現できています。
「灯油の残量メーターがみるみる減っていく……」なんてことはありません。
ただし、火を弱めすぎるとニオイや一酸化炭素が多く出る恐れがあります。
したがって、過度な節約にはご注意ください(詳しいことは商品説明書に記載)。
もちろん大型の、暖房範囲がより広い石油ストーブ(木造17畳クラス)のほうが高性能ですが、そのぶん灯油を多く消費します。
たとえるなら、スーパーカーはパワーがあるぶん燃費が悪い、みたいなことです。
- 火力をとれば灯油代が嵩む
- 灯油代を節約すれば部屋が暖まりにくい
両者はシーソーのような関係にあり、トレードオフは避けられません。
暖房性能を優先する方はキャパが大きい商品を、燃費を優先する方はキャパが小さい商品を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、RB-25Mの使用目安はコンクリート9畳以下ですが、コンクリート12畳のリビングでもじゅうぶん機能しています。
部屋が暖まるまで時間はかかるものの、「目安以上に広い空間」でも使えることは使えます。
イメージとしては、水道からチョロチョロ出した水でも、時間をかければバケツをいっぱいにできるのとおなじです。
暖かい石油ストーブの近くで過ごしていれば、いつの間にか部屋全体が暖まっていることでしょう。
部屋の広さが石油ストーブの「暖房目安」を超えているからといって、購入を見送ることはありません(デカいストーブは燃費が悪い)。
灯油代と電気代について
気になる「石油ストーブにかかる灯油代」を計算してみましょう。
なお、石油ストーブは電源を使わないため、電気料金はいっさいかかりません。
私の場合、タンク満タン4.9Lの灯油を、だいたい3〜4日に1回のペースで給油しています。
ゆえに、容量18Lの灯油ポリタンクが2週間ほど持ちます。
灯油価格を100円/Lとすると、2週間で1,800円、1ヶ月あたり3,600円の燃料代がかかる計算です。
これまで私はエアコンとサーキュレーター、それから2台の加湿器を稼働して、冬の寒さと乾燥を凌いでいました。
これを石油ストーブに替えたことで、
- エアコン1台
- 加湿器2台
- サーキュレーター1台
- ときどきハロゲンヒーター1台
上記すべての電気代を節約できています。
「暖房にかかる電気料金」だけを算出するのは難しいものの、
- 過去の冬場の電気代
- 電気代の高騰
これらを鑑みれば、肌感覚として石油ストーブのほうが「安い」といえそうです。
ただしエアコンやハロゲンヒーターと違い、石油ストーブの使用には手間がかかります。
具体的にはつぎのとおりです。
- 灯油を買う
- ストーブに給油する
- 保管時に灯油を抜く(使い切る)
ラクだけどお金がかかる"外食"みたいなエアコンか、手間がかかるけど安く済む"自炊"みたいな石油ストーブか、ご自身に合ったほうを選んでみてください。
まとめ【匂いや持ち運び】
ここまで燃費と灯油代をメインにお伝えしたので、ほかの情報を以下に記します。
まずトヨトミの対流式石油ストーブ(RB-25M)には、「ニオイセーブ消火」なる機能が備わっています。
ゆえに、無臭ではありませんが、消火時のイヤな匂いは(一般的な石油ストーブにくらべて)さほど感じません。
買った石油ストーブをダンボール箱から取り出した後は、
- 包装材を外す
- 台座を取り付ける
- 乾電池(別売)を入れる
- 給油する
ご覧の作業を行うだけで使用できます。
着火に必要な単2形の乾電池4本は別売なので、事前に買っておくと良いでしょう。
私が買った石油ストーブは、ガラス外筒に細工が施してあるため炎が7色に見えます。
なんら実用性はない"ただストーブをメルヘンチックにする"だけの仕様ですが、それでもほかの暖房器具には真似できない、火を使う石油ストーブならではの演出です。
ちなみに石油ストーブ(RB-25M)の重量は空の状態で6.2kg、灯油を満タンに入れても11kg程度なので、一人で持ち運びが可能です。
事実、我が家の石油ストーブは、1Fのリビングと2Fの書斎を行ったり来たりしています。
エアコンと違い空気が乾燥しないだけでなく、エアコンと違い好きな部屋に移動させられる点も「石油ストーブの強み」だといえるでしょう。
あえて残念な点を挙げるとすれば、石油ストーブ本体ではなく、給油ポンプかもしれません。
ホームセンターで1,000円以上する電動ポンプを横目に、税込130円のちゃちな手動ポンプを買いましたが、これはイマイチでした。
というのも、自動停止機能がないため灯油が溢れないようコントロールする必要があったり、サイフォンの原理(液体を汲み上げる働き)がうまく働かず給油が滞ったりするからです。
「(熱帯魚の)水槽掃除で手動ポンプの扱いには慣れてるからね、ヘヘン」と自分を買い被ったものの、おとなしく電動ポンプを買うのが正解でした。
水と違い灯油が床にこぼれたり衣服についたりすると面倒ですし、灯油を溢れさせないように給油するのは、無駄に緊張します。
まだポンプを買っていない方は、(手動ポンプの安さを無視して)電動ポンプを選ぶと良いでしょう。
最後に、「反射形」と「対流形」の違いをご紹介します。
- 反射形:正面を集中的に暖められる
- 対流形:部屋全体を暖められる
基本的には部屋の隅々まで暖められる対流形をおすすめしますが、勉強机や食卓、脱衣所などをピンポイントで暖めたい方は、反射形でも良いかもしれません。
なお、火力が弱いぶん反射形のほうが低燃費です(ただし部屋全体を暖めるのは難しい)。
ぜひ石油ストーブ選びの参考にしてみてください。
ご紹介したトヨトミ 対流形石油ストーブRB-25M(W)は、ネット通販サイトAmazonで購入できます。
Amazonでほかの石油ストーブを見たい方はこちらです。
以上、トヨトミの石油ストーブ(RB-25M)を買った感想でした。
【結論】空気が乾燥しないから快適。燃費が良くて低コスト。電気を使わないので世間が騒いでいる「電気代高騰」もどこ吹く風。灯油を買ったり入れたりする手間はかかるものの、なんだかんだ「火の温もりがイチバン」だと再確認。いまのところ手動ポンプだけがストレッサーなので、電動ポンプへの買い替えを検討中。「手頃な対流形石油ストーブ」を探しているならトヨトミがおすすめ。アラジンは高いしコロナは反射形だから。
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