1988年に公開された映画『チャイルド・プレイ』について、「その殺害方法はおかしいだろ」と思うシーンが多々ありましたので、ツッコんでいきます。
誰がどうやってチャッキーに殺されるかを記したネタバレ記事です。
まだ『チャイルド・プレイ』を観たことのない方は、まず映画をご覧ください。
チャッキーのおかしな殺害方法
それでは殺人人形チャッキーの悪行を見ていきましょう。
1人目:マギー
まずチャッキーが命を奪ったのは、主人公アンディの母(カレン)の親友であるマギーでした。
急な仕事を押しつけられたカレンは、マギーにアンディの子守を依頼します。ところがマギーはその夜、チャッキーに襲われてしまいます。
チャッキーに顔をハンマーで殴られたマギーは、よろけた勢いで窓を突き破り十数メートル落下。そのまま死亡してしまうんですね。
つまり、転落死ということになります。
転落まで計算済み?
ここで気になるのが、チャッキーはマギーが窓から転落することまで見越していたのか、という点です。
ハンマーで殴った位置から窓までは数メートルの距離がありました。
場合によっては、その場に倒れることだってあったでしょう。
そうなれば、さすがにハンマーで顔を殴られただけでは死にませんから、「さぁそこからどうするの?チャッキー?」という話になります。
殺すために包丁を選ぶならわかりますが、なぜ凶器としてハンマーをチョイスしたのかが謎です。
マギーが窓から落下したのは偶然にしか見えませんし。
運に助けられたね、チャッキー。といいたいですね。
(リアクション芸人かよマギー、ともいいたい)
2人目:エディ
チャッキーには殺人犯チャールズ・レイの魂が入っています。
そんなチャッキーが2人目の殺害相手に選んだのが、裏切り者のエディでした。
エディの隠れ家に忍びこんだチャッキーは、キッチンにガスを充満させます。怪しい物音を聞いたエディは、銃を手に様子を伺いに行く。
そしてキッチンで発砲してしまい、大爆発というわけです。これでエディもお陀仏となりました。
なぜ撃った?
「エディよ、なぜ撃った?」といいたいですね。
この一言に尽きます。
キッチンにチャッキーがいたわけでもありませんし(もしいたら爆発で木っ端微塵になっています)、銃を発砲する理由がどこにもありません。
強いていえば「そうしないとエディが死なないから(つまり大人の事情)」ということになるでしょうが、プロットとしてはどうも不自然で、納得できません。
ガスの臭いに驚いて思わず銃を撃っちゃった。あは。
エディがそんなお茶目なヤツだったと信じるほかないのでしょうか……。
3人目:ジョン
続いてターゲットになったのはチャールズ・レイに秘術を教えていたジョンです。
チャッキーはジョン本人の呪術人形の腕を折る、脚を折るなどの拷問をしたうえで、ナイフで人形の胸を突き刺してジョンを殺してしまいます(ジョンは呪術人形に連動しています)。
人形が人形を襲う、というシュールなシーンでした。
なぜ隠し場所を教えた?
ジョンにとってなんとしても隠しておきたい呪術人形のありかを、なぜチャッキーが知っていたのでしょう。
それは「かつてジョンが自ら言っちゃった」から。そうチャッキーが証言していました。
エディに引き続きジョンもお茶目です。
ふつうは生徒にたいして呪術人形のかくし場所など教えません。教えるメリットがないからです。
人形の腕を折れば自分の腕も折れる……いや、ふつう教えますか?
しかも、金庫のなかに厳重に保管してあるならともかく、しれっとチャッキーが持って現れました。
「どこに置いてあったん?」と思いました。
ソファの上に転がしておくようなものではないと思いますが、チャッキーが簡単に入手できたということは、それに近い状態で保管してあったのでしょう。
危機管理能力の甘さが見て取れます。
ジョン、甘い。
4人目:アードモア博士
最後の被害者となったのは、アンディが収容されていた精神病院の先生です。
病院から逃げ出そうとしたアンディを追いかけている最中にチャッキーに捕まり、頭に機械を取りつけられ、電気ショックにより殺害されます。
彼がもっともグロい死に方でしたね。「うわぁ〜」と思いました。
電気ショック強くない?
電気ショックが強すぎます。
あの装置が本来どういった目的で使用するものかは不明ですが、あくまでも精神病院ですので、電気椅子レベルの出力を発揮できるのはおかしいと思うのです。
博士……電気ショックで丸焦げになってましたよね。
見方によっては、アードモア博士がヤバい装置でヤバい実験を行なっていたマッドサイエンティストにも見えてきます(であればチャッキーはファインプレー?)。
そしてなにより、「博士、その装置を自分の手で外したらどうですか?」とも思いましたね。
素直に3回も4回も電気ショックを受けちゃって……。博士、天然?
まとめ
1988年に公開された『チャイルド・プレイ』は最高のコメディ映画でした。
いえ、ホラー映画でした。