もし5枚持っているクレジットカードを店ごとに使い分けるとしたら、5台のスマホをシーンごとに使い分けるようなもので、手間がかかります。
私たちがスマートフォンを5台も持つ必要がないのとおなじで、クレジットカードも、そんなに必要ありません。
とはいえ、クレジットカードを1枚だけに絞ってしまうと、そのカードのブランドが使えないときに困ります。
たとえば、「JCBは使えないんです」と店側に断られてしまった場合などです。
クレジットカードは、
- メイン
- サブ
これら計2枚を持つのがベストだといえます。
この記事では、
- メイン使いのカードを決める利点
- 2枚目として持つカードの条件と選び方
など、「クレジットカードは何枚持つのがおすすめか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードは何枚持っているのがベストか
結婚相手はだれか1人だけに決める必要がありますが、クレジットカードの場合、無理やり1枚に絞りこむ必要はありません。
カードを3枚持っていても、5枚持っていても、10枚持っていてもOKです。
ただし、複数枚をすべて使いこなせるかどうかは別問題で、たいていカードを持て余します。
ちょうど、スニーカーを5足持っていても、5足すべてを満遍なく履きこなすのが難しいのとおなじです。
ゆえにもっとも賢い選択は、
- メイン
- サブ
これら2枚のクレジットカードを持つことだといえるでしょう。
メインのカードを1枚に絞る
複数のクレジットカードをちょこちょこと使い分けるのではなく、どんな買い物も、おなじ1枚のカードで決済するのが賢明です。
その理由は、カード会社から還元されるポイントにあります。
ほとんどのクレジットカードは、年間の利用額が増えるほどステージ(ランク)が上がり、同時にポイント還元率もアップするようになっています。
つまり、クレジットカードで年間10万円の買い物をするお客より、年間200万円ぶん決済するお客のほうがカード会社に厚遇される、ということです。
ですので、
- Aカード:20万円
- Bカード:20万円
- Cカード:20万円
- Dカード:20万円
- Eカード:20万円
このように分散して使うのではなく、「Aカードだけで100万円」に集約したほうが、結果として多くのポイント獲得につながります。
それだけではありません。
カード会社が実施している「5万円につき1口応募」といったキャンペーンに参加する場合でも、1つのクレジットカードでまとめて買い物していたほうが、たくさん応募できて当選率アップに結びつきます。
たとえば、
- 7万円:1口応募
- 21万円:4口応募
このような差(当選率に4倍の違い)が生まれる、ということです。
プレミアムカードの利点
プレミアムカードとは、年会費が生じるクレジットカードのことをいいます(たとえばゴールドカードなど)。
年会費はさまざまで、カードによって1,000円だったり、3万円だったりします。
ほとんどすべてのショッピングで決済に使うメインカードは、このプレミアムカードを使うと良いでしょう。
まずプレミアムカードは、無料の一般カードにくらべ、ポイントが還元率が高く設定されています。
たくさんの買い物で利用するのであれば、ポイント還元率は0.1%でも高いほうが良いはずです。
無料カードでは得られない、プレミアムカードだけの「特別な還元率」でショッピングできるのが、年会費有料のカードを使うメリットです。
年会費を支払っている顧客はカード会社から優遇されるので、たとえばプレゼントキャンペーンの当選確率が、無料カード会員よりも高かったりします。
これは「そういう噂がある」といった話ではなく、プレミアムカードの説明文に明記されています。
利用限度額の高さ
それから無料カードとの違いとして、それぞれの利用限度額が挙げられます。
年会費が生じない無料カードよりも、プレミアムカードのほうがショッピング利用限度額を高く設定できます。
あらゆる支払いを1枚のカードに集約するのであれば、限度額に達して使えなくなってしまわないよう、上限が高い(500万円など)プレミアムカードを使うのが無難です。
ただし、年会費がかかるプレミアムカードは、誰もが持てるわけではありません。
無料カードの発行時よりも入会審査が厳しいため、場合によっては、カード会社の審査に落ちることもあります。
決済時にサッと差し出したゴールドカードは、「私は社会的な信用度が高い人間です」というステータスにもなるのです。
なぜならゴールドカード(プレミアムカード)は、厳しい審査をクリアしなければ所有できないからです。
ステータスシンボルとして、メルセデス・ベンツやロレックスにも引けを取りません。
2枚目の「サブ」に選ぶべきカードの条件
2枚目として持つカードは、いわば予備、非常用だといえます。
メインで使っているクレジットカードが使えない場合の決済手段として持っておくのが、2枚目のカードです。
というのも、カードのブランドごとに加盟店が異なるため、「会計にVISAは使えるけど、JCBは使えない」といった状況なったとき、1枚しかカードがないと困るからです。
ですので、サブとして持つ2枚目のクレジットカードは、
- メインとは別のブランドであること
- 年会費が無料であること
これら2つの条件さえ満たしていれば、どのカードでも構いません。
ちなみに日本国内で加盟店が多いのは、
- JCB
- VISA
- Mastercard
これら3つのブランドです。
もしメインとして使うカードがJCBなら、サブのカードは、VIZAかMastercardいずれかにしておくのが無難です。
2枚のブランドが被らないようにしておけば、「JCBは使えません」と店側に拒否されたとき、「じゃあ、VIZAカードで」といった対応ができます。
とはいえ、サブのクレジットカードはあくまでも「非常用」であって、消火器とおなじでほとんど出番はありません。
ですので、予備として持つ2枚目のカードは、年会費が生じない無料のクレジットカードにしておきましょう。
不毛な出費を抑えられます。
まとめ
クレジットカードの所有枚数と使い分けについてお伝えしてきました。
たくさんのクレジットカードを持っていると、なんだか「イケてる」気分になりますが、メリットはそれだけです。
イケてる気分になれる以上の実利は、ありません。
まるでFacebookの友達を増やして悦に入っているようなもので、これといった利点はないといえます。
クレジットカードを賢く使うなら、
- メイン
- サブ
これら2枚だけに絞り、あらゆるショッピングをメインのカード(できれば有料のプレミアムカード)で決済するべきです。
上のスタイルなら、5枚のカードを使い分けるのと違って「支出額」をすぐ把握できますし、1枚だけに絞るのと違って、「VIZAは使えません」といった状況にも対応できます。
クレジットカードを賢く使い、ポイントをたんまり獲得しましょう。
以上、クレジットカードは何枚持っているのがベストなのか、でした。
結論。メインとサブの2枚。クレジットカードでも「選択と集中」が大事。特定のカードに絞って使っていれば、ポイント還元率が上がったり、キャンペーン当選率が上がったり、良いことづくめ。あちこち浮気すべきではない。
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