寝る前の歯磨きをたった1回サボったくらいで、虫歯になったりはしません。
ですが、学校や会社を1回でもズル休みすると2回目からは抵抗が薄れるのとおなじで、就寝前の歯磨きもまた、磨かずに寝ると"サボり"がクセになる恐れがあります。
虫歯や歯周病にならないためというよりは、ブラッシングのサボり癖をつけないために、毎晩欠かさず歯を磨いたほうが良いでしょう。
歯を磨かずに寝るのは、大便をしてお尻を拭かずに過ごすようなもので、不潔です。
この記事では、
- 食べカスをつけたまま寝るデメリット
- 就寝中に虫歯が進行するワケ
など、「歯磨きをしないまま寝ると虫歯になるのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
歯磨きをしないまま寝ると虫歯になるのか
1年ぶりに食べたポテチのせいで太ることはありませんが、ポテトチップスまるまる1袋を毎日欠かさず食べていたら、高確率で太ります。
就寝前の歯磨きもおなじで、歯を磨かずに寝るのが年に1回程度ならともかく、週に何度もサボるようなら、いずれ虫歯や歯周病になってもおかしくありません。
つまりポテチの爆食いも、歯を磨かずに寝る妥協も、習慣にしたらマズい、ということです。
大切なのは、歯を磨かないまま寝る習慣を身につけないこと、(そのためには)1回もサボらないこと、です。
歯を磨かないのは大便してお尻を拭かないのと同じ
食後に歯を磨かず過ごすのは、たとえるなら、トイレで大便をした後にお尻を拭かないようなもので、不潔です。
食事をとった後、私たちの口内でなにが起こっているかご存知でしょうか。
肉や魚、米、パンなどを咀嚼した歯には、食べカスがついたり、挟まったりしています。
私たちが歯を磨かなかった場合、この食べカスをエサにして、口内で細菌が増えます。
虫歯菌は「不溶性グルガン」というのり状のベタベタした物質をつくり、われわれの歯にベットリとくっつくので、ちょっとやそっとでは離れません。
この「不溶性グルガン」のなかには、ちょうど明太子のように、たくさんの虫歯菌がぎっしり詰まっています。
これらの俗称は「歯くそ」です。
では、 ちょっと想像してみてください。
お尻についたクソはトイレットペーパーで必ず拭いているにも関わらず、歯にこびりついたクソは、そのまま放置していて良いのでしょうか。
歯を磨かずに寝るのは、大便をしてお尻を拭かないまま寝るのといっしょです。
つまり、かなり汚い行為だ、ということです。
どれだけトイレットペーパーで拭くのが面倒くさくても、排泄物をお尻につけたままトイレを出る人はいません。
歯もおなじで、どれだけ眠たくても、必ず歯ブラシで磨いてから寝たほうが良いでしょう。
歯を磨かずに眠るリスク
歯を磨かずに寝るデメリットは、寝ている間に口内で細菌が増殖してしまうことです。
イメージとしては、虫かごのなかに10匹の虫を入れておき、翌朝になって見てみたら、虫が1,000匹に増えているようなものです。
端的にいって、ものすごく気持ち悪いのではないでしょうか。
歯磨きをしないで寝ると、口内がこの「ものすごく気持ち悪い状況」に陥ります。
とくに就寝中は唾液の分泌量がって、口のなかが乾きやすくなる(細菌が繁殖しやすくなる)ので、 寝る前「こそ」歯を磨くべきなのです。
歯磨きをサボって寝ると、
- 虫歯
- 歯周病
これらの発症リスクが高まります。
歯周病について知っておくべきは、私たちが歯を失う原因の第1位が「歯周病」だという事実です。
虫歯をおさえ、歯周病は堂々の1位に輝いています。
しかも歯周病は、われわれから歯を奪うだけではありません。
- 肺炎
- 心内膜炎
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 認知症
といった深刻な病気のリスクを高めるとも指摘されています。
もしも歯を磨いたときに歯茎から出血があるなら、すでに歯周病が進行している可能性があります。
一度、歯医者へ行って診てもらったほうが良いかもしれません。
まとめ
歯を磨かずに寝たらどうなるのか、をお伝えしてきました。
就寝前のブラッシングをサボると、
- 歯磨きをサボって寝る
- サボり癖がつく
- 虫歯や歯周病になる
このような負の階段を降りていくことになるでしょう。
最後に待っているのは、歯医者での治療(時間とお金を失い、痛みを味わう)や、歯周病が招く深刻な病(心筋梗塞など)です。
- 歯を磨いて寝る
- 歯を磨かずに寝る
どちらのを選ぶのが賢明か、こんなに簡単な2択はありません。
もっといえば、歯ブラシだけでなく、就寝前にはデンタルフロス(糸)を使って歯を手入れしたいところです。
理由はシンプルで、歯磨きだけでは、歯についた食べカスや歯垢の40〜50%しか取り除けていないからです。
いわば、まだお尻に大便が50%残っている(拭き切れていない)も同然なのです。
残り50%のクソを除去するために、デンタルフロスを活用しましょう。
歯ブラシだけでは、歯と歯の隙間をキレイにできません。
スキマに溜まったクソを掻き出してくれるのは、デンタルフロスだけです。
以上、歯磨きをしないまま寝ると虫歯になるのか、でした。
結論。歯を磨かずに寝るのは避けたい。不潔だし、虫歯や歯周病のリスクが高まるから。就寝前に歯を磨くだけでは50点で、デンタスフロスも使って90点、マウスウォッシュで仕上げたら100点。これで、ドブみたいな寝起きの口臭も防げる。
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ただ片手で本体を持っているだけで、電動歯ブラシはシャカシャカとわれわれの歯を磨いてくれます。