2021年7月にフルモデルチェンジを行い、トヨタのアクアは新型(2代目)へと移行しました。
新型アクアのパワートレーンは、ハイブリッドのみです。
グレードは4つ用意されていて、車両価格が安いほうから順に、
- B
- X
- G
- Z
このようになっています。
では4タイプのうち、もっともお買い得なグレードはどれなのでしょう。
グレード間にそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、
- 燃費性能で選ぶ
- 内外装の高級感で選ぶ
など、「新型アクアのおすすめグレードはどれなのか」をわかりやすく解説します。
グレードごとの差を把握するため、ぜひ参考にしてみてください。
新型アクアのおすすめグレードはどれか
アクアのパワートレーンにガソリンエンジンは設定されておらず、ハイブリッド仕様のみとなっています。
グレードはB〜Zまで4種類がラインナップされていて、
- B:198万円
- X:209万円
- G:223万円
- Z:240万円
2DWの車両価格(税込)はこのようになっています。
「どのグレードがおすすめか」という問いの答えは、「なにを重視するのか」によって変わってきます。
たとえば、新型アクアのウリである燃費性能はグレードによって数値が異なります。
では、もっとも低燃費でエコなモデルはいったいどれなのでしょう?
低燃費を重視するなら
新型アクアの燃費性能は、グレードごとに違っています。
もっとも燃費が良いのは、一番安いグレード、つまりエントリーモデルの「B」です。
というのも、Bは4グレード中もっとも車両重量が軽いからです。
グレードごとの車両総重量は以下のとおりです。
- Z・G:1,405kg
- X:1,395kg
- B:1,355kg
装備が簡素(シンプル)なぶん、Bは車重が抑えられています。
私たち自身で考えれば、重たいリュックを背負うより、中身の少ない軽いリュックのほうが遠くまで長く歩けるようなものです。
それぞれのカタログ燃費(WLTCモード)は、
- Z・G:33.6km/L
- X:34.6km/L
- B:35.8km/L
このようになっていて、ZおよびGとBとではリッターあたり2.2kmの差が生じています。
陸上競技場のトラック(1周400m)に当てはめてみると、Bのほうが、1リットルのガソリンで5周半よけいにトラックを走れる計算になります。
新型アクアの燃料タンク容量は全グレード共通で36リットルなので、2.2km×36L=79.2kmの差が生じます。
つまり、ZとBが燃料を満タンにしてヨーイドンで走り出した場合、Zがガス欠で停止してから、Bのほうがさらに79.2km先まで進める、ということです。
79.2kmというと、だいたい東京から静岡県御殿場市あたりまでの距離に相当します。
もし自宅から職場まで片道10kmの車通勤をしているなら、4往復ぶんの差です。
けっして小さな違いではありません。
したがって、新型アクアの低燃費をとことん堪能したいなら、エントリーモデルのBがおすすめです。
高級感や上質さにこだわるなら
もっとも燃費が良いのはグレードBですが、エントリーモデルなだけあって装備はそれなりです。
たとえば、Bのホイールはアルミではなく、スチール製です。
オプションでもアルミホイールは選べません。
それから、Bのドアハンドル(外側)はボディと同色ではありません。
新型アクアでどのボディカラーを選択しても、Bであればドアハンドルは自動的にブラックとなります。
黒いドアハンドルは、日産のコンパクトカー・マーチのエントリーモデルでも見られる、いわば"廉価グレードの象徴"みたいなものです。
外観上の大きな違い、いってみれば「安っぽさ」が感じられるのは、
- スチールホイール
- 黒のドアハンドル
Bの標準装備であるこのあたりでしょう。
他にもシートに使われているファブリックの素材であったりだとか、こまごまとした違いはいくつもあります。
松竹梅でいう「梅っぽさ」を避けたい場合には、廉価グレードBではなく、中間グレードのGもしくはXを選ぶのが良いでしょう。
ただし、最上級グレードのZを除いて、アルミホールは標準装備されていません。
もしGやXでアルミホイールにしたいのであれば、標準がスチールなので、追加料金を支払ってオプションで選ぶことになります。
もちろん、車選びに妥協したくない、自分より上位のグレードに乗っている人がいるなんて我慢ならないという場合には、ハイエンドモデルのZを選ぶのが良いでしょう。
そうした上級志向ユーザーのために、Zは用意されています。
まとめ
エントリーモデルのB含め、ヘッドライトはすべてLED仕様となっています。
視界を明るく照らしてくれるので、夜間の運転時も安心です。
それから予防安全機能も新型アクアの全グレードで標準装備されています。
予防安全機能というのはたとえば、
- プリクラッシュセーフティ
- レーダークルーズコントロール
- レーンとレーシングアシスト
こうしたシステムのことをいいます。
ですので、機能面の差というよりは、
- 燃費の違い
- 装備(高級感)の違い
といった点で選んでしまって構いません。
とはいえ、数値化できる燃費はともかく、内装の質感やファブリックの違いに関しては、トヨタのディーラーで展示車を確認するのがもっとも確実です。
こればかりは、雑誌やインターネットでは判断できません。
たとえば、エントリーモデルのBでは内装がチープで耐えられないのか、けっして悪くないのか、新型アクアの実車に触れてみれば直感的にジャッジできます。
燃費性能の違いだけ頭に入れておいて、あとはディーラーで「感性」を使って購入グレードを絞ってみてください。
要は、どれだけ贅沢がしたいか、ということです。
以上、新型アクアのおすすめグレードはどれなのかでした。
【結論】アクアのウリである燃費性能で選ぶならB。だがBはエントリーモデルゆえ、ホイールはスチール製で、ドアノブはブラック。他のグレードにくらべて見劣りするのは事実。だけど予防安全機能、LEDヘッドライトなど、安全性に関する部分はケチっていない。だから結局、どれくらい贅沢な内外装にしたいのか、がポイントになる。新型アクアを選ぶ基準はここに集約される。
新型アクアの燃費について、当サイトにはこんな記事があります。
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