お金は使ったぶんだけ減るのがふつうですよね。
が、世の中には「使ってもお金が減らないルール」が存在するのだとか。
この記事では黒木陽斗著『使っても減らない5つのお金のルール』を読んだ感想を書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
『使っても減らない5つのお金のルール』の感想
お金の使い方には、生き金と死に金の2種類がある。
生き金を使っていればお金が減ることはない、というのが著者の主張です。
生き金というのは「使った額以上にお金が増えること」なんだとか。
つまり、生き金を使っていれば支払ったぶんよりもたくさん入ってくるので、けっしてお金が減ることはない、というわけです。
生き金ってなに?
著者は生き金の使い方として以下の5つを挙げていました。
- 時間を買う
- ノウハウを買う
- 人脈を買う
- 希少性を買う
- お金を生む資産を買う
これを守るだけでお金持ちになれるそうです。
私が好きな「柿の種」はどれもに該当していないので、死に金ですね。
こういう使い方をしているからお金持ちになれないのか……。
お金を増やすことに特化
本書に書いてあることは正しいと思います。
この通りにすればお金が増えていくでしょう(理論上は)。
ですが、楽しくありません。
すべてを「値下がりしないかどうか」で選べというのです。
車を買うときは、売却時の値段が下がらないものを選ぶ(ポルシェがおすすめらしい)。
腕時計を買うときもそう。住居もそう。買い物はすべて「損をしないかどうか」で決めろ、と。
幸福になれるか?
そうした基準で選べば損をすることはないでしょうが、幸せかどうかでいえば、個人的には微妙です。
すべて「手放すときのこと」を考えて買い物をしていたら、本当に好きなものは手に入りません。
柿の種なんて、超死に金です。徹底的に死んでます。
著者は「お金は使わなければ意味がない」といいますが、私は「幸福になるために使わなければ意味がない」と感じました。
お金は手段なので、お金そのものを目的にしても仕方ないように思います。
ビジネスエリートの思考
ちなみに本書は、シリコンバレーに集まるビジネスエリートたちの考え方をまとめたものです。
外資系企業に勤めていた著者が、彼らと接するなかで学んだ「お金の増やし方」が書かれています。
ビジネスエリートというのは、まぁ、仕事がめちゃくちゃできる奴ってなもんでしょう。
仕事がめちゃくちゃできる奴は、趣味や娯楽にお金を使うことがないのか、疑問に思いました(そのあたりには触れられていません)。
本書はとにかく「お金を増やすこと」だけにフォーカスしているため、とにかくお金を増やしたい人には最適です。
もちろん私だって「とにかくお金を増やしたい」気持ちはありますが、「とにかく柿の種を噛み砕きたい」欲求が抑えられないので。
お金は使うためにある
著者は「お金は貯めるためではなく使うためにある」と述べていました。
この考えには賛成です。
貯金はそもそも使ってすらいないので、生き金、死に金以前の問題です。
増えも減りもしないため、「無」というところでしょうか。
お金を使わないとわからないことや見えない景色がありますし、 そうした経験をしなければ、自分自身の成長にも繋がっていきません。
貯金をするのは「お金をたくさん持っていたい」という心理からなので、だからこそ、生き金を使って増やせば良いと思うのですが。
まとめ
柿の種購入を否定されたのは気に入りませんが、お金を増やすという点においてはまさにその通りだと感じました。
ビジネスエリートのように徹底的に「生き金」を意識して使っていれば大きなリターンが得られそうです。
「世の中カネだぜ!」という人はぜひ読んでみてください。
「柿の種は亀田だぜ!」という人もぜひ読んでみてください。
シリコンバレーのビジネスエリートたちが実践する使っても減らない5つのお金のルール
- 作者: 黒木陽斗
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/01/30
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以上、『使っても減らない5つのお金のルール』を読んだ感想でした。