20代のうちからコツコツと貯金を始めるべきなのでしょうか。
答えは、ダイエットとおなじです。
すなわち、すべきかどうかは人によって異なる、ということです。
たとえば、ガリガリに痩せ細った人間がダイエットに励む必要はありません。
同様に、これといった目的のない20代が、せっせと貯金に精を出す必要もありません。
貯金に関してもっとも大事なのは、
- いつ
- なんのために
- いくらお金が必要なのか
これらを考えて、期限や金額を明らかにしておくことです。
この記事では、
- 20代のうちに1000万円貯める無意味さ
- 20代でいくら貯金があれば十分か
など、「20代に貯金はいくら必要なのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
20代に貯金はいくら必要なのか
世の中には、わざわざ貯金をしなくても良い20代男女が存在しています。
たとえば、
- 親が不動産オーナー
- 親から毎月30万円の小遣いを貰っている
こんな状況で暮らしている20代にとって、貯金は不要です。
なぜなら、もしお金が必要になったら、親におねだりすれば良いからです。
自分の銀行口座にせっせとお金を貯めて、「何かあったとき」に備えておく必要はないといえます。
このように、
- 家庭環境
- 収入
- 月々の固定支出
などは人それぞれ異なるので、20歳から29歳までの人間を「20代」と一括りにして、「貯金すべきかどうか」を論じるのは無理があるといえるでしょう。
20代で貯金1000万円を目指す無意味さ
世の中には、20代のうちに貯金1000万円達成を目指している人がいます。
20歳から毎年100万円ずつお金を貯めていけば、貯金をスタートしてちょうど10年目、29歳で1000万円貯まる計算です。
とはいえ、これといった明確な使い道がないとしたら、銀行口座に眠っている1000万円は無駄金で、なんの価値もありません。
たとえば、
- 起業したい
- 高級車を買いたい
- マイホーム購入の頭金にしたい
といった目的がなければ、1000万円貯める必要はないといえます。
ちょうど、ゴルフをやらない人間が、ゴルフバッグを買ってもムダなのとおなじです。
もちろん、なんら欲求を我慢することなく、ただ暮らしているだけで年間100万円が貯まっていくとしたら、結果的に20代で1000万円貯まっても問題ありません。
がしかし、
- 食費
- 家賃
- 洋服代
- 電気代
- 水道代
- 娯楽費
などを切り詰めて節約し、「何かあったときのために」と貯金に励んでいるなら、心配性にもほどがあります。
もし病気や怪我、不運に見舞われ、20代で働けなくない時期があったとしても、
- 保険金
- 傷病手当金
- 失業保険
- 生活保護
など、ニッポンにはさまざまなセーフティネットが存在しているので、食べるものがなくなって餓死したりはしません。
社会福祉に頼ればどうにかなります。
ですので、漠然とした不安にかられて、あらゆる欲を抑えつけてまで、"万が一"に備えることはないといえるでしょう。
お金だけでなく、精神的ストレスも溜まってしまうからです。
50〜100万円あれば十分。老後資金は不要
世の中には、「老後が心配だ」といって、コツコツと老後資金を貯めている20代の社会人が存在しています。
年金が信用できないのはともかくとして、「働かない」という老後のプランは、不思議です。
老後資金は、仕事をつづけて老後に賄えば良いのではないでしょうか。
20代のうちから老後資金を貯め始めるのは、まるで半年先の夕飯の献立を考えているようなもので、時期尚早だといえます。
そもそも、30代でこの世を去る可能性だってあります。
- ガン
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 交通事故
- 落雷に打たれる
など、人生はなにが起こるかわかりません。
老後の生活をとことんネガティブに考えつつ、なぜか長生きすることだけは信じているだなんて、滑稽です。
ネガティブとポジティブの同居、矛盾に気づくべきだといえます。
高齢になるまで健康で生きられると信じているなら、そのポジティブさを転用して、「老後のお金もどうにかなるさ」くらいに考えられるはずです。
ゆえに老後資金は無視して考えたとき、20代の貯金額としては、50〜100万円あたりが妥当です。
もし銀行の預金残高が50〜100万円あれば、
- 仕事が嫌になった
- 自分でビジネスをしたくなった
- 独立に向けて勉強したくなった
こうした状況に面したとき、貯金を使ってどうにかできます。
向こう3〜6ヶ月分の生活費を貯金として持っていれば、金銭面を気にせず行動ができる、ということです。
もし貯金がゼロだったら、自分でビジネスを始めようにも、資金が足りません。
20代のうちから4桁万円の大金は必要ないものの、50〜100万円程度の貯金は必要です。
なぜなら、自由を獲得するためにはおカネが要るからです。
貯金として当面の生活費があれば、もし会社でツラい思いをしても「まぁ、貯金はあるし、その気になればいつだって辞められるしな」ってな具合に、精神的余裕が得られます。
仕事のストレスに打ち克てます。
ですので、500万円、1000万円は不要だが、20代なら50〜100万円の貯金は欲しい、といえるでしょう。
ちょうど、地震や台風といった災害に備えて家に置いておく、飲料水や食料みたいなものです。
備えがあれば、憂いも生じません。
まとめ
20代に貯金はいくら必要なのかをお伝えしてきました。
具体的な額としては、50〜100万円あたりです。
これだけのお金が手元にあれば、
- 積極的行動がとれる
- 精神的余裕が持てる
といったメリットを享受できるからです。
もしお金について悩んでいるなら、以下の本が参考になります。
堀江貴文氏の『あり金は全部使え』は、お金をどんどん使って自己成長していくことを勧めている本です。
「お金は使ってこそ価値がある」と考えているなら、著者のアドバイスは参考になるはずです。
堀江貴文氏と対照的なのが、投資家の与沢翼氏です。
彼はとことん「貯蓄」を勧めており、お金を使ってモノやサービスを買うことにたいして否定的な姿勢をとっています。
「貯金は必要なのでは」と考えているなら、与沢氏の言葉はきっと胸に響き、お金との付き合い方を変えてくれます。
もし自分のなかで、
- 貯金は大事
- お金は使わないと無価値
それぞれの考えが混濁していてハッキリしないなら、両方読んでみてください。
両極端なそれぞれの意見に触れることで、「自分はどうするべきか」が見えてくるはずです。
以上、20代に貯金はいくら必要なのか、でした。
結論。20代で貯金ゼロ円では不自由だし、貯金1000万円を目指したら、どこかで無理をして自己犠牲を伴い、人生をつまらなくする。貯金は、3〜6ヶ月ぶんの生活費に相当する額があれば理想的。お金はしょせん「道具」で、ほんとうに大事なのは、お金を得るための「頭脳や技術」だといえる。こっちを持っているほうが安心。
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