2019年12月。
日本でポルシェ公式のレンタカーサービス(ポルシェ・ドライブ)がはじまりました。
本サービスの魅力は、911カレラ4Sカブリオレや911カレラGTSなど、公式レンタカーならではの貴重な車種に乗れる点です。
しかし、そこには利用ためらってしまう恐ろしい貸出条件がありました。
この記事では、
- ポルシェ・ドライブ利用時の注意点
- ポルシェ購入検討者向けサービスか
など、「ポルシェ・ドライブ利用を断念した理由」について書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
ポルシェ・ドライブ利用を断念した理由
ボルシェ・ドライブにて、911カレラGTSをレンタルするつもりでした。
最高出力450馬力を発揮する、水平対向6気筒ツインターボエンジン搭載のモデルです。
24時間のレンタル費用は税込8万円。
車両が空いている日程を探し、予約を入れようとしたとき、ソレに気がつきました。
【補償なし】タイヤ破損時の恐怖
ポルシェ・ドライブの利用を断念した理由は、タイヤ破損時の補償がなかったからです。
車両をぶつけてしまった際の免責額は20万円。
最大で20万円支払えば、勘弁してもらえるわけですね。
追加料金を払ってベース補償パッケージに加入すれば、免責額が5万円にまで引き下げられます。
さらに追加料金を払ってプレミアム補償パッケージに加入しておけば、万が一事故を起こしたとしても、利用者に金銭的負担は生じません。
ところが、です。
前述のとおりタイヤの破損は、保険による補償適用外だというんですね。
新品のタイヤ代や工賃は自己負担
タイヤ破損による修理代。
あるいは、交換が必要な場合は新品のタイヤ代、プラス工賃。
これらはすべてレンタカー利用者が負担しなければならないといいます。
(公式サイトに明記されているので間違いありません)
では細心の注意を払っていればタイヤをパンクさせずに済むかといえば、そんなことはありませんよね。
道路に落ちている釘が刺さったらアウトです。
不慮の破損が起こるリスクを考えているうちに、911カレラGTSでドライブしたい気持ちが消え失せていきました。
ポルシェのタイヤは高額だと聞きます。
工賃など諸々を含め、いくら請求されるのかわかりません。
タイヤの修理費用、新品のタイヤ代に怖気付くことなくレンタルできるだけの貯金があったら、そもそもレンタルなどせず、中古のケイマンを買っています。
ホイール損傷によるホイール代も自己負担
タイヤだけではなく、ホイールを損傷した際のホイール代も自己負担だそうです。
つまり、タイヤ関連には免責オプションがありません。
乗り慣れていない911のホイールを擦らない自信があるかといえば、答えはノーです。
では1本10万円のホイール代を余裕で支払えるかといえば、こちらもノー。
そんな不安を抱えながらポルシェ・ドライブを笑顔で利用できるか。
いわずもがな。
というわけで、ポルシェ・ドライブの利用を断念しました。
まとめ
ポルシェ・ドライブは、ポルシェ公式のレンタカーサービスです。
ほかのレンタカーサービスでは乗れない車種やグレードを利用できるのが魅力です。
ポルシェ・ドライブのデメリットは、タイヤおよびホイールを傷つけた際に自己負担が発生すること。
新品のタイヤ代、ホイール代、工賃は未知数です。
つまり、縁石に擦ったらジ・エンドです。
ポルシェ・ドライブは富裕層向けのサービスだ
これらを踏まえていえるのは、ポルシェ・ドライブが庶民向けのレンタカーサービスではないということ。
ポルシェを購入できる富裕層に向けた、有料の試乗サービスのような位置付けですね。
「絶対に買えないけど運転してみたい」
という人ではなく、
「次はポルシェ911に買い換えようかな」
という人。
タイヤおよびホイールの補償がないことから、後者に向けたサービスだと解釈しました。
いわば「庶民の足切り」とでもいうような。
以上、足切りにあった男の体験談もとい、ポルシェ・ドライブ利用を断念した理由でした。
ポルシェはそう、庶民に冷たい。
ポルシェ・ドライブ以外でも、ポルシェは借りられます。
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