ホラー映画やバンジージャンプが怖いのは誰でもおなじです。
貞子やペニーワイズがいきなりブワッと画面に出てきても余裕しゃくしゃくだ、なんて人はいません。
世の中には、もっと何でもないようなこと、 たとえば「お金を使うこと」に恐怖やストレスを感じる人もいます。
しかも怖さの正体が何なのかわからないまま、「なんか嫌なんだよなぁ」と漠然とした不安に苛まれていたりします。
では、どうしてお金を使うことに恐怖を覚えるのでしょうか。
どうすれば、出費の怖さやストレスを克服できるのでしょうか。
この記事では、
- もしお金がなくなったらどうなる?
- ストレスフリーで怖がらずお金を使う方法
など、「お金を使うのが怖いと感じる原因と対処法」をわかりやすく解説します。
ネガティブな感情に打ち克つため、ぜひ参考にしてみてください。
お金を使うのが怖いと感じる原因と対処法
お金を使うのが怖いのは、お金に執着しているからです。
預金残高をまるで「残りのライフ」であるかのようにとらえていて、お金が減るたび、「死に近づいた」と解釈しています。
だから、出費に恐怖を伴います。
とはいえ、これは正しい認識ではありません。
私たちが死を迎えるのは、預金残高が尽きたタイミングではなく、寿命が尽きたときです。
もし全財産を失ってスッカラカンになったとしても、命まで失うわけではありません。
ここ日本には生活保護というセーフティネットがあるので、破産しても、国からの援助を受けて生きていけれます。
飢えて死んだりはしません。
そこでひとまず、「預金残高=残りのライフ」とする思い込み、間違った信念は捨ててしまいましょう。
億万長者といえど、大腸がんにでもかかればあっけなく死にます。
正しくは「残りのライフ=時間」であって、私たちがもっとも大切に扱うべきは、お金ではなく時間だといえるでしょう。
したがってたとえば、お金を使いたくないからといって休日どこへも出かけず、あれやこれやを我慢して自宅でダラダラと過ごすのは、極めて滑稽です。
というのも、お金よりも大事な命を浪費していることに気づいていないからです。
むしろ、お金こそが命なんだと勘違いして、「減っていない。今週末もお金を減らさずに済んだ」と満足すらしています。
まるで金庫にボールペンをしまっているようなもので、壮大な勘違いです。
大事にすべきは、それじゃありません。
お金を失っても死ぬわけじゃない
預金残高を"命のロウソク"に見立てるのはやめましょう。
残高が10万円増えたら「伸びた」、10万円減ったら「縮んだ」といって一喜一憂するのはやめましょう。
"命のロウソク"があるとすればそれは預金残高ではなく、残りの寿命、すなわち時間です。
これは生まれたときからずっと燃えていて、短くなり続けています。
本物のロウソクとおなじで、何をしても伸ばせません。縮む一方です。
つまりもっとも大事なのが時間で、お金は二の次だ、ということです。
億万長者がお金に糸目をつけずプライベートジェットを買いたがるのも、「時間」の重要性をよく認識しているからでしょう。
ですので、さぁGUCCIで爆買いしよう、美容整形につぎ込んじゃおうとは言わないまでも、せめてお金を使うとき、ニセの恐怖に惑わされないようにしましょう。
1,000万円あれば安心できるか
お金に執着している限り、貯金が50万円あろうと、300万円あろうと、1,000万円あろうと、心の底から満足することはありません。
いくら貯まってもやはり不安で、支出のたびに相変わらず怖さを感じます。
つまり、出費に怯えつづけて人生を終える、ということです。
「今年の漢字」のように人生を表す一字を選ぶなら、間違いなく「怯」が選出されることでしょう。
- 食費
- 家賃
- 電気代
- 水道代
- 通信料
- 書籍代
- 映画代
こうしたものにいちいちビビッていては、楽しくて幸せな人生にはなりません。
もちろん、死に際に預金通帳を開いて、1億円の残高を確かめて、「あー安心」と辞世を残して他界したいなら話は別です。
その代わり、1億円を使えばできたであろう、あんな経験、あんな体験、あんな快楽を味わうことなくこの世を去ることになります。
まるで注文したハンバーグが運ばれてくる前にレストランを出るようなものです。
- お金を使う人生
- 怯えてお金を使わない人生
ほんとうに恐ろしいのは、いったいどっちなのでしょう。
まとめ
お金というのは、経済にとっての血液みたいなものです。
実際のカラダで考えたとき、もし血流が滞ればカラダのあちこちに不調が生じますし、心臓が止まって血流がストップすれば、死に至ります。
おなじように、もし私たちが出費を恐れてお金を出し渋れば、日本経済の"血液"は、不健全なドロドロ状態になります。
このように視点を上空に持っていって、個人から国にまで広げてみると、お金を使うのも「悪くない」と肯定できるのではないでしょうか。
もし日本経済がパーになったら、私たちが持っている円もすべてパーになります。
ちょうど、船が沈没したら、乗組員全員が海に放り出されるようなものです。
「日本経済なんて知らない。自分が大事だ」
というのであれば、もっと卑近な例で考えてみましょう。
たとえばラーメン屋で昼食をとって、「ごちそうさまでした」と挨拶して出てくれば、われわれはもちろん、店主も幸せな気持ちになります。
- 私たち:美味しいラーメンに満足
- 店主:売上が立って満足
こんな構図です。
カネを蓄えて独り占めしていても、不安は消えません。
だったら適度に使って、皆で幸せになったほうが"マシ"なはずです。
以上、お金を使うのが怖いと感じる原因と対処法でした。
【結論】お金への執着を手放すこと。お金が減ることより、時間(残りの人生)が刻一刻と減っている今この瞬間のほうが、じつはよほど恐ろしい。お金がなくなっても死なないけど、手持ちの時間がなくなったら死ぬから。価値観の頂点を「お金」から「時間」にスライドして生きたいところ。
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どうせ執着するなら、お金ではなく時間にしておくべきです。
Amazonでパスタソースを買うメリットに関して、当サイトにはこんな記事があります。