クレジットカードとデビットカード、1番の違いは、お金が減るタイミングです。
クレジットカードは、買い物をしてから1〜2ヶ月先に代金を支払う「後払い」です。
いっぽうでデビットカードは、カードを使ってショッピングした瞬間に、銀行口座から代金ぶんのお金が減ります。
すなわち、「即時払い」です。
- クレジットカード:後払い
- デビットカード:即時払い
これらの差は、私たちにどのような影響をもたらすのでしょうか。
この記事では、
- それぞれのメリットとデメリット
- 結局どっちのカードが便利なのか
など、「クレジットカードとデビットカードの違い」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードとデビットカードの違い
クレジットカードとデビットカードは、いずれも、現金を出さずに買い物ができる「キャッシュレス決済」の手段です。
キャッシュレス決済は、
- ATMでお金を下ろす必要がない
- すべての買い物でポイントが貯まる
といった点で、現金決済よりも優れています。
現金支払いよりラクだしおトクだ、ということです。
ただこれら2つのカードは、買い物の代金を支払うタイミング、つまり自分のお金が減るタイミングが異なっています。
- クレジットカード:後払い
- デビットカード:即時払い
小さな差に思えるかもしれませんが、けっして"小さな差"ではありません。
朝起きるタイミングが2時間遅れたら会社に遅刻するのとおなじで、お金が減るタイミングも、おろそかにはできない問題です。
自分のお金が減るタイミングが違う
クレジットカードで代金の決済をした場合、1〜2ヶ月後に銀行口座からお金が引き落とされます。
ですので、いまはお金が足りないとしても、クレジットカードを使えば商品やサービスを買うことができます。
「会社から給料が入れば払えるから大丈夫だ」といった具合です。
いっぽう即時払いのデビットカードは、決済をした瞬間に銀行口座からお金が減ります。
裏を返せば、もし残高が不足していたら決済はできない、ということです。
ゆえにクレジットカードとデビットカードをくらべたとき、ついお金を使いすぎてしまうリスクが高いのは、クレジットカードだといえます。
だからこそ自己管理できず、クレジットカードを使いすぎて破産する人が、世の中にはいるのです。
デビットカードの場合、どんなにお金を使おうと思っても、口座残高を超えた買い物はできません。
もし銀行口座の残高が23円になったら、そこで買い物は強制終了となります。
- 浪費癖がある
- 衝動買いしがち
こんな性格の人がクレジットカードを持つのは危ないといえるでしょう。
クレジットカードは一定の人間だけが持てる「信用の証 」
デビット(debit) は、「引き落とし」という意味の英単語です。
クレジット(credit)には、「信用」という意味があります。
銀行預金の残高からお金を支払っているだけのデビットカードにたいし、クレジットカードは、「あなたを信用するので、商品代金は後払いで結構です」といった仕組みになっています。
つまりクレジットカードは、ツケで買い物ができるカードだ、ということです。
そんなクレジットカードは、credit(信用)の名の通り、カード会社が「信用できる人物だ」と判断した者にしか発行しません。
クレジットカードには入会審査があり、
- 安定収入がない
- 収入が低い
- 過去になんらかの料金を滞納している
といった問題が見つかった場合、審査に落ち、クレジットカードは入手できません。
デビットカードには原則として審査がなく、収入のない高校生でも発行できます。
つまるところ、クレジットカードとデビットカードの社会的信用には、月とスッポンほどの大きな差がある、ということです。
事実、世の中には、「デビットカードはクレジットカードの審査に通らない人が持つものだ」と考えている人もいます。
クレジットカード(とくに年会費の生じるプレミアムカード) はそれ自体がステータスシンボルになりますが、デビットカードは、ステータスシンボルになり得ません。
- ETCカードを発行できる
- 分割払いが可能
このように自由度が高いのは、クレジットカードのならではのメリットです。
まとめ
クレジットカードとデビットカードの違いをお伝えしてきました。
たとえば、冷蔵庫が壊れてしまい買い替えが必要になったとき、全財産が5万円しかなければ、新しい冷蔵庫の予算は「5万円以内」となります。
ただ、もしクレジットカードを持っていれば、代金の支払いを1〜2ヶ月後に先延ばしできますし、2回払いやそれ以上の分割払いを選ぶこともできます。
まだ振り込まれていない給料を前借りして買い物ができる(しかも無利子)、ということです。
結果として、5万円の全財産に縛られることなく、丈夫で壊れにくそうな10万円の冷蔵庫を新調できたりします。
この点を「自己破産につながる」と危険視する人もいますが、常識ある大人なら、限度を超えて使うようなことはありません。
使いすぎないよう自制心がセーブしてくれます。
- クレジットカード
- デビットカード
どちらを発行しようか迷っているなら、クレジットカードを選ぶと良いでしょう。
なぜならクレジットカードのほうが柔軟な支払い方ができて、便利だからです。
たとえるなら、
- 5段階の調整が可能
- 調整不可
これらの加湿器があった場合、蒸気の量を選べる前者のほうが、便利なのとおなじです。
以上、クレジットカードとデビットカードの違いについて、でした。
結論。デビットカードは即時払い。クレジットカードはツケ払い。支払いを後回しにできて、支払い回数を選べるのが、クレジットカードの長所。
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