電子レンジは家に1台あればじゅうぶんです。
クレジットカードもおなじで、1人1枚カードを持っていれば事足ります。
ただし店によっては特定のカードブランドが使えないこともあるため、
- JCBとVISA
- VISAとMastercard
など、予備も含めて2枚持っていると安心です。
ところが世の中には、2枚どころか3枚、4枚、あるいはそれ以上のクレジットカードを持っている人がいます。
こうした人物はなぜ、たくさんのクレジットカードを保有しているのでしょう。
複数枚のカードを持っている裏側には、どんな事情や「メリット」が存在するのでしょうか。
この記事では、
- 作らざるを得なかったから
- お小遣い稼ぎをしたかったから
など、「クレジットカードをたくさん持っている人の知られざる実態」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードをたくさん持っている人の実態4選
1人でたくさんのクレジットカードを所有している理由は、大きくわけて4つあります。
うち2つは消極的理由で、2つは積極的理由です。
- 会社で作らされたから
- 目的を果たしたかったから
- 効率よくポイントを貯めたいから
- セルフバックで報酬を得たいから
以下でそれぞれ詳しくご紹介します。
1. 会社で作らされたから
会社によっては、在籍している社員一人ひとりにクレジットカードを持たせることがあります。
いわゆるコーポレートカードというものです。
会社が従業員にコーポレートカードを持たせる理由としては、
- 経費支払いのため
- 福利厚生のため
これら2つが挙げられます。
たとえば、社員が近所のホームセンターへ出向き、仕事に必要な文房具や備品を買うとします。
このときに社員にコーポレートカード(会社支給のクレジットカード)を使用させれば、本人が代金を立て替えなくて済みます。
もし社員に現金で支払わせてしまったら、たとえ一時的であっても、本人に金銭的負担を強いることになり、モラル上好ましくありません。
なぜなら、従業員ではなく会社が支払うべき経費だからです。
だからこそ、代金が後払いになるクレジットカードを使用させて、本人に負担が生じないようにしているわけです。
くわえてクレジットカードには保険が付帯しているので、カードを持たせることで社員の「福利厚生」を充実させているともいえます。
コーポレートカードは、社員個人がクレジットカードを持っているかどうかに関わりなく発行するため、すでに1〜2枚のカードを持っている人にとっては、「必要ないクレジットカード」が1枚増えることになります。
コーポレートカードは会社を退職する際に解約するのが一般的なので、転職を繰りかえすたびに1枚ずつ増えていくようなことはありません。
10枚持っているクレジットカードのうち9枚がコーポレートカード、などという状況はあり得ない、ということです。
2. 目的を果たしたかったから
何らかの目的を果たすための手段として、渋々、クレジットカードを作らざるを得ないケースもあります。
たとえば、チケットの購入です。
演劇や講演会、アーティストのライブチケットなどは、一般予約に先立って、先行予約を受け付けることがあります。
この先行予約に関して「ウチが発行しているクレジットカードを発行して、支払方法に登録してね」といった応募条件を示し、ユーザーにクレジットカードを作らせるわけです。
好きなアーティストのライブに是が非でも行きたい人は、すでに他のクレジットカードを持っているとしても、新たにカードを作らざるを得ません。
このように「交換条件」としてクレジットカード作成を持ちかけてくるケースは他にもあって、
- ガソリン代が割引になる
- 通信量がお得になる
- ポイントが倍たまる
などと甘い言葉に誘われ、
- ガソリンスタンド
- 携帯電話会社
- 家電量販店
等でクレジットカードを作る人もいます。
私たちが割引を受ける条件として「クレジットカードの発行」を提示されるケースは少なくありません。
これらの交換条件にすべてOKを出していたら、当然ながら、たくさんのクレジットカードを持つハメになります。
ここまでが、たくさんのクレジットカードを持っている消極的理由です。
ここからは、本人が望んで複数枚のカードを所有しているポジティブなケースをご紹介します。
3. 効率良くポイントを貯めたいから
クレジットカードは、それぞれポイント還元率が異なっています。
たとえば、ネット通販大手Amazonが発行している「Amazon Mastercardゴールド」というカードは、Amazonでの買い物に2.5%のポイントが還元されます。
Amazon以外での買い物には、常時1%のポイントがつきます。
クレジットカードのポイント還元率は0.5〜1.0%程度がほとんどなので、2.5%はかなり高いレートだといえるでしょう。
たいていの買い物をAmazonで済ませているユーザーなら、ぜひ持っておきたいクレジットカードです。
Amazonの例のように、「この店ではこのカードが優遇される」といったケースは、他にも存在しています。
ポイントを少しでも多く獲得しようと考える人は、それぞれの店舗やサイトに最適なカードを持つので、結果としてクレジットカードの保有枚数が多くなりがちです。
調理でたとえるなら、包丁が1本あれば済むところを、
- 白髪ねぎカッター
- エッグスライサー
- キャベツの千切り専用ピーラー
など、専用の調理器具を、それぞれ個別に買いそろえるようなものだといえるでしょう。
当然ながらキッチンは、たくさんの調理器具であふれかえります。
クレジットカードもおなじで、さまざまなショッピングにおいて「最適なカード」を求めると、手持ちのカードは多くなります。
ポイ活(ポイント活動)に励んでいる人ほど、たくさんのクレジットカードを所有しがちです。
4. セルフバックでお小遣いを稼ぐため
世の中には、アフィリエイトというネットビジネスが存在しています。
アフィリエイトとは、ウェブサイト等でなんらかの商品やサービスを紹介し、広告をクリックしたユーザーが買ってくれたら、紹介者にマージン(紹介手数料)が入る仕組みのことをいいます。
たとえば、自分が運営しているウェブサイトにクレジットカードの記事を書き、クレジットカードの広告を貼り付けたとします。
本来なら訪れたユーザーがクリックしてくれるのを待つのが一般的です。
ただ、記事を書いた本人が広告からクレジットカード発行画面に飛び、カードを作り、紹介料(報酬)を得ることがあります。
これをセルフバック、もしくは自己アフィリエイトといい、早い話が「自作自演のお小遣い稼ぎ」です。
アフィリエイト案件により、セルフバック(自己アフィリエイト)の可否は異なります。
セルフバックOKの案件もあれば、セルフバック禁止の案件もある、ということです。
クレジットカードのアフィリエイトはたいていセルフバックが認められていて、その報酬は、カードの発行1枚につき2,000〜8,000円あたりが相場です。
このセルフバックを使ってお小遣いを稼ぐために、1人で何枚もクレジットカードを作る人がいます。
自己アフィリエイトを行うユーザーが欲しいのはアフィリエイト報酬(カネ)であり、クレジットカードそれ自体に用はありません。
結果として、作ったカードを使わず、面倒なので解約もせず、そのまま放置するケースもしばしばです。
年会費有料のカードなら、費用が生じる前に解約してしまえばOK。
クレジットカードに限らず、
- FX
- 資料請求
- 保険の無料相談
といった他のセルフバック案件も、アフィリエイトサイトには存在しています。
なかにはセルフバックだけで月20万円稼ぐ人もいますが、毎月安定して20万円が稼げるわけでなく、単発の、いわば臨時収入です。
クレジットカードからやや話は逸れたものの、上のような稼ぎ方(ネットビジネスの世界)が存在している、という例としてご紹介しました。
クレジットカードは単なる決済手段ではなく、それ自体が、私たちにお金をもたらすこともあります。
まとめ
クレジットカードをたくさん持っている人の実態をお伝えしてきました。
- 勤務先で作らされた
- 割引を受けるために作った
- 効果的なポイ活のため
- お小遣い稼ぎのため
このように、たくさんのクレジットカードを持つ事情はいくつか存在します。
とはいえクレジットカードは、スポーツ大会のメダルやトロフィーと違い、「たくさん持っていれば良い」わけではありません。
ただの決済手段に過ぎないため、使いこなせていないクレジットカードは持っているだけ無駄です。
たとえるなら、ほとんど使わないマイナスドライバーが自宅に6本も7本も眠っているようなものだといえるでしょう。
クレジットカードの保有枚数で悩んでいるなら、メインとサブ1枚ずつ、計2枚にしておくのが無難です。
以上、クレジットカードをたくさん持っている人の知られざる実態4選でした。
結論。事情はさまざま。ただし、肌の水分量と違って、クレジットカードの場合は「多けりゃ良い」って話ではない。大事なのは使いこなせていること。なぜならクレジットカードは、決済するための道具だから。道具は使ってこそ意味がある。
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