クレジットカードの使い過ぎは、借金や自己破産につながりかねません。
なぜなら、たとえ全財産が10万円しかないとしても、クレジットカードで決済すれば12万円、15万円の買い物ができてしまうからです。
つまり、身の丈に合わないショッピングが可能だ、ということです。
そして車のスピード出し過ぎ、働き過ぎ、お酒の飲み過ぎとおなじで、カードの使い過ぎはいずれ身の破滅を招きます。
では、安心してほどほどにクレジットカードを使うためには、どんな注意や心がけが必要なのでしょうか。
この記事では、
- 強制的にカードを使えなくする
- 自制心を働かせるための習慣
など、「クレジットカードの使い過ぎを防ぐ方法」をわかりやすく解説します。
来月の自分を困らせることがないよう、ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードの使い過ぎを防ぐ2つの工夫
これまでの人生でダイエットに挑戦した経験はありますか?
体脂肪を落とそうと思ったとき、
- 食事量を減らす
- 運動量を増やす
これら2種類のアプローチが可能です。
もし本気でダイエットに取り組むなら、片方だけでなく、どちらも実践したいところです。
じつはクレジットカードも同様で、利用額を抑える方法が2つあります。
- 仕組みに頼る
- 自制心に頼る
どちらのやり方を選んでも構いません。
確実な効果が見込めるのは、前者の「システムで縛る方法」です。
どうしてかというと、強制力があるからです。
1. 利用可能額を引き下げる
クレジットカードには、それぞれ利用可能額が設けられています。
たいていは50万円か100万円に上限が設定されていて、この額を超える買い物はできません。
たとえば、すでに49万円分のショッピングをしている場合(上限が50万円なら)、2万円のスニーカーはクレジット決済できません。
スニーカーを買うと利用総額が51万円に達し、50万円のリミットを超えてしまうからです。
おなじ理由で、LOUIS VUITTONの腕時計(90万円)をカード決済するのも不可能です。
クレジットカードの使いすぎを阻止するなら、この利用可能枠をあえて低く設定しましょう。
たとえば初期設定の50万円や100万円ではなく、10〜20万円あたりを上限とします。
利用上限に達したカードは使えなくなるため、過剰なショッピング、すなわち散財を防げます。
ちょうど現金主義の人間が、お金の使いすぎを避けようとして財布に5,000円までしか入れないようなものです。
所有するカードの利用可能額は、
- 電話
- ウェブサイト
などで変更の手続きが行えます。
ひとまず、毎月いくらまでなら使っても大丈夫なのかを把握するために、月々の収入および固定支出(家賃や通信費など)を紙に書き出してみてください。
たとえば、
- 収入:手取り20万円
- 固定支出:12万円
こんな家計状況だとしたら、自由に使えるお金は8万円ということになります。
カードの利用可能額を「身の丈にあった設定」にしておけば、安心してクレジット決済ができます。
物欲を刺激されてうっかり使い過ぎてしまったとしても、カード会社によって決済機能が強制ストップされるので安全です。
収入を大きく超えた出費は(したくても)できません。
たとえるなら、現金3,000円しか持っていない人が、気に入ったTシャツ(定価4,000円)の購入をガマンできるのとおなじです。
つまり、仕組みによって自分の暴走を防ぐ、ということです。
ぜひサポートデスクに電話をかけるかWebサイトにログインするかして、クレジットカードの利用可能額を引き下げてみてください。
2. 利用額を毎晩チェックする
クレジットカードの失敗で多いのが、「気づかないうちに使い過ぎていた」パターンです。
現金なら減っていく様子が目に見えますが、クレジットカードはどれだけ使っても薄くなったり、縮んだり、色が変わったりしません。
つまり、カード決済ではお金を使い過ぎている実感が湧かない、ということです。
だから後になって請求額を見たとき、目玉が飛び出そうになったり、心臓が止まりそうになったり、開いた口が塞がらなくなったりします。
では、失敗の原因はどこにあるのでしょう。
それは、利用額のチェックを怠っていた点にあります。
もし毎晩21時にきまってクレジットカード会社のWebサイトにログインして、当日までの使用状況を確かめてさえいたなら、自制心がはたらいて使いすぎを防げていたはずです。
そこで支出をコントロールするために、毎晩かならずスマホやパソコンで利用額をチェックするようにしましょう。
歯磨きや食器洗いのように日課としましょう。
日々増えていく利用額を目の当たりにすれば、イヤでも自制心が働きます。
自制心が働けば、外食や洋服、趣味にかけるお金をセーブできます。
この「毎日チェック」には効果があって、たとえばダイエットでも、体重計に毎日乗るのが有効だとされています。
なぜなら0.5kg増えた時点(太りはじめた早めの段階)で、これはマズいと気づけるからです。
そして、生活を改める気にさせられるからです。
クレジットカードの利用にもおなじことがいえます。
体重計に毎日乗って肥満を防ぐように、ウェブサイトで日ごとに利用額をチェックして、散財を防ぎましょう。
肝心なのは、「これ以上はダメだよ」と自分に命令を出すことです。
まとめ
二重でロックしてあるドアのセキュリティは強固で、まず破られることはありません。
クレジットカードの使いすぎもおなじように、「二重ロック」で阻止しましょう。
- 利用可能額を引き下げる
- 利用額を毎日チェックする
これら2つの対策を講じておけば、なんら心配することはありません。
安心してカードで決済できます。
クレジットカードそのものは動いたりしませんし、私たちが知らないうちに買い物をしたりもしません。
すべては、使っている私たちの責任です。
だからクレジットカードを敬遠したり、忌み嫌ったりするのではなく、上のような工夫を施しながらうまく扱いましょう。
そうすれば、これほど便利で快適かつ、ポイントまで貯まるおトクな決済手段はありません。
以上、クレジットカードの使い過ぎを防ぐ方法2選でした。
【結論】利用可能額を引き下げる。これで使い過ぎない仕組みが出来上がる。カード利用状況を24時間に1回はウェブサイトで確認する。これで自制心が作動する。使い過ぎをダブルで防ぐ。二重ロックの万全セキュリティで安心。
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