人が怒る理由はコレ『人はなぜ怒るのか』を読んだ感想

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

f:id:MORIKO:20200102202707p:plain

あなたの職場に怒りっぽい上司はいませんか?

パートナーはつねにイライラしていませんか?

 

この記事では、藤井雅子著『人はなぜ怒るのか』を読んだ感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『人はなぜ怒るのか』の感想

f:id:MORIKO:20200102204542p:plain

著者は心理カウンセラーです。

本書には怒りの仕組み、抑え方、適切な表現方法などが書かれていました。

 

怒りを爆発させると、たいていロクなことになりません

運転中であれば、クラクションを鳴らしたり、ものすごい剣幕で煽ったり。

あるいは口論がヒートアップして相手を殴ったり、殺してしまう事件も発生しています。

 

f:id:MORIKO:20200102202911p:plain

すべて怒りが原因です。怒りのせいで自分の人生をぶっ壊している。

一時の感情で人生を台無しにしないためにも、怒りを知り、正しく対処することが必要だといえます。

 

怒る心理はコレ

f:id:MORIKO:20200102203015p:plain

怒りの原因は不一致にあると著者はいいます。

期待通り、思った通りになっていないことにたいして怒るわけですね。

 

たとえば、パートナーが食事の準備をしてくれていない。

部下が指示通りに動かない。道が渋滞している。

グラビアアイドルの写真集を買ったら風景だけのページばかり。

 

f:id:MORIKO:20200102203156p:plain

これらすべて、自分のなかにある「〜べきだ」という期待とズレています。

つまり不一致が生じている。だから怒る。

 

したがって、感情を抑えるためにはまず、自分のなかの「〜べきだ」という思考に気づく必要があるといいます。

 

車間が近いとイライラする

f:id:MORIKO:20200102203409p:plain

たとえば私は車を運転していて、後続車が近いとイライラします

「ぶつかったらどうするんだ。離れてくれよ」って思います。が、たいてい願いは届きません。

 

このとき私にあるのは「車間を空けて走るべきだ」という考えなんですね。

いってしまえば「ただの思い込み」です。

 

このように、自分が気づかないうちに抱えている思い込みはたくさんあります。

だから自分が怒った場面を思い出して、そのときどんな「〜べき思考」があったのかを探る。 

そうすれば、思い込みから解放されたり、自分を客観視できるようになる。

これが著者の主張です。納得です。

 

 

自分に自信や余裕がないせい?

f:id:MORIKO:20200102203548p:plain

さらに著者は、自分に自信や余裕がない人ほど、他者にたいして過剰な期待をしてしまうと指摘しています。

 

となると、他人にイライラしてしまうのは、自分の心にも原因があるわけですね(もちろん100%ではないけれど)。

 

急いでいるときほど、遅い車にムカついてしまうのもそのせいです。

「もっと速く走るべき」だと一方的に押しつけてしまうのです。

 

f:id:MORIKO:20200102203752p:plain

このように怒りを客観視し、相手ではなく自分の気持ちに目を向けられるようになる。

そうした意味において、本書はとても有意義です。

どう頑張っても相手は変えられないので(気が利かないパートナーは永遠に気が利かないまま)。

 

怒りの上手な表現方法

f:id:MORIKO:20200102203942p:plain

藤井雅子著『人はなぜ怒るのか』は本質的でとても素晴らしい本です。

ここまでの内容もさることながら、真骨頂は後半の「怒りの上手な表現方法」にあります。

 

怒りの上手な表現方法といわれても、いまいちピンときませんよね。

f:id:MORIKO:20200102204053p:plain

灰皿をぶん投げる?

壁に穴をあける?

徹底的に地団駄を踏む?

 

いえ、著者が提唱するのは「裏感情を伝えること」です。 

自分の"裏感情"に気づいて、相手に伝える。これが怒りの上手な表現方法だといいます。

 

まとめ

f:id:MORIKO:20200102204300p:plain

「裏感情というのは……」と説明するのはやめておきます。

気になる方はぜひ本書を読んでみてください(そうしたほうが正確に理解できると思うので)。

 

もし「なんで最後だけ書かないんだよ!ふざけんなよ!教えろよ!」と感じた方には、藤井雅子著『人はなぜ怒るのか』という本がおすすめです。

 

人はなぜ怒るのか (幻冬舎新書)

人はなぜ怒るのか (幻冬舎新書)

 

以上、藤井雅子著『人はなぜ怒るのか』を読んだ感想でした。

本書を読んでから、私は穏やかな気分で過ごせています。

たとえ後続車に接近され、まるで牽引しているような状態になったとしても。