『一生ものの「発信力」をつける!14歳からの文章術』の要約と感想

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多くの例文を用いながら、論理的な文章を書く方法が記されています。

 

「14歳からの文章術」とタイトルにあるように、中高生が読んでも良いでしょうし、文章力を高めたい社会人が読んでも良いでしょう。

読み手を納得させられる文章の書き方を、イチから学べます。 

 

この記事では、小池陽慈著『一生ものの「発信力」をつける!14歳からの文章術』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『一生ものの「発信力」をつける!14歳からの文章術』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

著者は河合塾の現代文講師。

文章に欠かせない「論理性」を説いている。

 

読者が目指すのは、論理的な文章が書けるようになることだ。

読み手に伝わり、読み手を納得させられる文章術について、

  1. 構成
  2. 表現

これら二部にわけて解説する。

 

以上がおもな内容です。

本書を読めば、

  • 主張がわかりやすい文章 
  • 説得力がある文章

これらの書き方がわかります。

 

文章がヘタクソだと、周囲から「頭が悪い人」とのレッテルを貼られます。

ちょうど、字が汚いだけでバカっぽく見られてしまうのに似ています。

 

どんな立場の人間であれ、文章力を磨いておいて損はありません

 

本書の4割近くが例文

本書は、全体の約4割ほどのページが「例文」に割かれていました

 

まず稚拙な例文が出てきて、著者が改善すべきポイントを解説し、アドバイスに沿って修正した例文が出てくる、といった構成です。

 

本書は14歳(中学生)に向けた本ですので、例として取り上げている文章は「読書感想文」など、字数指定のある課題文がメインでした。

 

ゆえに、

「論拠に厚みを持たせれば字数を稼げる」

など、指定字数をクリアするためのアドバイスが載っていたりもします。

 

たくさんの例文を用いた解説文は、中学生の読者にとっては「丁寧」だといえるでしょう。

がしかし、大人にとっては「冗長」に感じられる可能性があります。

なぜなら、本書のおよそ40%が例文に割かれているからです。

 

これまである程度の文章を書いてきている社会人が読むのであれば、例文のパートはササッと飛ばし、論理的な文章を書くコツだけを「拾い読み」するのが良いかもしれません。

たとえるなら、過去に訪れたことがあるうなぎ屋で、店員による「ひつまぶしの食べ方」の説明をパスするようなものです。

 

知っている情報をわざわざ2度も3度もインプットする必要はない、ということです。

 

文章術のポイントに関しても、おなじ内容が繰りかえし強調されていました。

  • 論拠は複数用意しよう
  • (しばらく後のページで)
  • 論拠は複数用意しよう

ってな具合です。

反復によって私たちの記憶に定着させる狙いでしょう。

 

これも中高生にとっては「親切」ですが、大人にとっては「くどい」と感じられるかもしれません。

 

あなたが社会人であれば、あくまでも「14歳からの文章術」であることを念頭に置いて読むのが(途中でイライラしないために)大切です。 

 

 

論理的な文章について学べる

本書から学べるのは、論理的な文章の書き方、です。

 

論理的な文章に欠かせないのは首尾一貫性だ、と著者は述べていました。

話題があっちへフラフラ、こっちへフラフラすることなく、一つのテーマについて書くのが大切なのだそうです。

 

恋愛や結婚生活とおなじで、あれこれ目移りしてはいけない、ということでしょう。

 

ひとつの文章に2つ以上の話題を持ち込んでしまうと、論理性が失われ、読み手にとって「わかりにくい文章」になってしまいます。

首尾一貫性のある文章を書くには、まず主張から考えるのが大事だ、と著者はいいます。

 

文章を通して自分が伝えたいこと(主張)をハッキリさせ、それから、主張を裏付ける根拠(論拠)を集めると、わかりやすい文章が書けるのだそうです。

 

ほかにも、

  • 一般論と主張を対比させる
  • 論拠は複数用意する
  • 論拠のあとにすぐ主張を書かない
  • 文章のズレをなくす方法 

など、論理的な文章を書くための「構成」について解説が載っていました。

 

くわえて、本書の後半では「表現」に関して、

  • 主語と述語の関係
  • 指示語の正しい使い方
  • レトリックを濫用しない
  • 語彙力こそが表現力の要
  • 語彙力を増やすには読書あるのみ

などといったアドバイスが記されています。 

 

構成と表現、それぞれの視点から「論理的な文章を書くコツ」を学べるのが、本書の特徴です。

 

まとめ

大人が読んでも参考になる本でした。 

 

たとえば、文章に自分ならではのオリジナリティを持たせるには、どうしたら良いでしょう。

たいていの人が「他人とは違う主張をしよう」と考えるはずです。

 

がしかし、著者のアドバイスはそうではありません。

文章のオリジナリティは「論拠」で出せ、と小池氏は述べていました。

 

というのも、主張でオリジナリティを出すのは難しいからです。

誰も思いつかない突飛な主張を探す必要はありません。

ただ、

  1. 文章の論拠に何を選ぶか
  2. どう具体的に記述するか

この2点を意識するだけで、人とは違うオリジナリティのある文章が書けるといいます。

 

これまで文章術に関するさまざまな書籍を読んできましたが、「文章にオリジナリティを出す方法」に言及していたのは、本書だけです。

このアドバイスが得られるだけで、本書には大きな価値があるといえるのかもしれません。

 

世の中には、

  • 砕けた文体のブロガー
  • 句点をつけないブロガー
  • 一文をダラダラと書く著者

など、さまざまな書き手による多種多様な「オリジナリティ」が溢れていますが、文章の個性というのは、どうやらそういうことではないのでしょう。

 

表面にばかりとらわれ、「個性的」を履き違えないよう気をつけたいものです。

 

一生ものの「発信力」をつける 14歳からの文章術

一生ものの「発信力」をつける 14歳からの文章術

 

以上、小池陽慈著『一生ものの「発信力」をつける!14歳からの文章術』の要約と感想でした。

結論。中高生はもちろん、大人が読んでも参考になる。多すぎる例文、ポイントの繰りかえしなどは、中高生向きなので仕方ない。内容は若干くどい印象を受けるかもしれないが、文章を書いているなら、大人でも読んでおきたい。

 

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