ケチという言葉には、ネガティブなイメージがまとわりついています。
他人をケチ呼ばわりするのは失礼ですし、自分がケチだといわれるのも不愉快なものです。
なぜなら、「ケチ」は悪口だからです。
そこでこの記事では、
- 倹約家
- 吝嗇家
など、「ケチの違う言い方3パターン」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
ケチの違う言い方3パターン
「ケチ」は3種類の言い換えが可能です。
- 節約家
- 倹約家
- 吝嗇家
それぞれの言葉が持つ意味やニュアンスの違いは以下のとおりです。
1. 節約家
ケチとは、お金を使わない人を指します。
似た言葉に「節約」があります。
節約は、「無駄なものや必要ないものを省くこと」を意味します。
ケチには悪意がありますが、節約にネガティブな意味合いはありません。
したがって「節約上手」は褒め言葉として使えます。
自らのことを表す際にも、「ケチなんだよね」というと聞こえが悪くなりますが、「節約家だからさ」といえば、良い響きで伝えることが可能です。
電気代や食料品のムダを省くいっぽうで、他人へのプレゼントやご馳走では気前よくお金を使うのが節約家です。
他人のためのお金を出し渋る人を、節約家とは呼べません。
それは、ただのケチです。
2. 倹約家
節約家と似た表現として、倹約家があります。
節約よりも倹約という言葉のほうが、いっそうお金にたいしてシビアであることを指します。
つまり、節約家よりも倹約家のほうがケチに近い、といえます。
実際のところ、倹約家という言葉は、ケチをごまかすために使われることがほとんどです。
「ケチだよね」
と友人などから指摘された際に、
「ケチじゃなくて倹約家だから」
と冗談めかして返すようなイメージです。
倹約家というのは、浪費を悪だと考え、あらゆる出費を切り詰めようとします。
節約にはソフトな印象がありますが、倹約にソフトな印象はありません。
他人から「倹約家だよね」といわれたら、それは嫌味だと解釈すべきです。
その人物はあなたに「ケチだよね」と伝えたかったのでしょう。
3. 吝嗇家
ケチの言い換えとして3つ目にご紹介するのは、「吝嗇家」です。
吝嗇は「りんしょく」と読みます。
意味は「ケチ」です。
ケチを難しく、あるいはカッコよく表現したものが「吝嗇」という言葉です。
ニートを自宅警備員と呼ぶような感じ。
節約や倹約は「ムダな出費を減らす」という意味でしたが、吝嗇は違います。
吝嗇家というのは、お金を使うことをとことん嫌います。
すなわちケチです。
ただし字面としては、節約家よりも倹約家よりもカッコいいのが吝嗇家です。
難しい言い回しですし、読めない人、吝嗇の意味を知らない人がほとんどではないでしょうか。
したがって、プロフィール欄などに「吝嗇家」と書いておけば、どこかインテリな印象を与えることができます。
書家、漫画家、吝嗇家ってな具合に職業っぽく見える。
自分自身のことを指すのであれば、吝嗇家と名乗るのがおすすめです。
言葉の響き、字面ともにカッコいいからです。
まとめ
「ケチ」の他の言い方をご紹介してきました。
- 節約家
- 倹約家
- 吝嗇家
この3つです。
下へ進むほどケチ度が高まります。
他人にたいして使う際には、節約家や倹約家という言葉を用いるのが良いでしょう。
ケチをオブラートに包んで伝えられます。
自らを指すときには吝嗇家がおすすめです。
ケチであることを認めると同時に、「吝嗇」などという小難しい言葉を知っている知識の豊富さ、頭のよさをアピールでき、トータルで良い印象を与えられる可能性があるからです。
お笑い芸人であるブラックマヨネーズの吉田は、ケチだといじられて「子どもの頃から金銭感覚がブレてへんだけや」と返していました。
秀逸な表現です。ぜひ参考にしてみてください。
以上、ケチの違う言い方3パターンでした。
結論。どう言おうが、ケチはケチ。