お金には魔力があり、お金とどう向き合うかが大切だといいます。
あなたはお金の魔力に取り憑かれていませんか?
この記事では、与沢翼著『お金の真理 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『お金の真理 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論』の要約と感想
まずは本書の要約から。
会社経営に失敗し破産、どん底に落ちるも、投資家として復活した与沢翼が、「お金と幸せの真理」について語る。
なによりまず貯金すべし、欲望を叶える必要はない、大事なのは年収よりも純資産、お金を稼ぎ続けるにはどうすべきかなど、身の体験を交えながらお金について解説。
以上がおもな内容です。
お金の本にありがちな「お金とは信用そのものです。信用を貯めましょう」といった薄っぺらい内容ではありません。
お金で苦労したくないすべての人に本書はおすすめです。
お金とはパワーである
読者にたいして著者が勧めているのは備蓄、すなわち貯金です。
なぜなら、備蓄はパワーそのものだからです。
あらゆる窮地を乗り切り、チャンスを活かし、自分らしく人生をまっとうするには、備蓄(貯金)という考えを持つべきだと著者はいいます。
貯金があれば、あらゆるリスクに対応できます。
リスクをゼロにすることができない以上、リスクとうまく共存していくべきだと著者は述べていました。
病気や景気悪化といった収入減にたいし、貯金という形でリスクヘッジしておくわけです。
あなたにはいま、どれくらいの貯金がありますか?
与沢翼が目安として挙げていたのは、「丸々2年寝ていても大丈夫な金額」です。
無収入の期間が2年つづいても耐えられるだけの貯金がないとしたら、じゅうぶんなリスクヘッジになっていないのかもしれません。
著者がいうようにお金がパワーだとするなら、社会を生き抜くあなたのパワーは不足していることになります。
とりわけ、いまの収入がこの先もずっとつづくと思っている方は注意が必要です。
与沢翼の失敗談ベース
与沢翼の言葉には説得力がありました。
なぜなら、彼がこれまでに幾度となく痛い目に遭い、失敗を繰り返してきた人物だからです。
マネー本の多くは「私のようにしなさい」というように、読者にたいし「やるべきこと」を示しています。
いっぽう本書には、著者自身の経験に基づく「これはしないほうがいい」というアドバイスが載っています。
「これをやれ」と指示する本は数あれど、本書のように「これはダメ」だと忠告してくれる本は、それほど多くありません。
失敗談を語るのには勇気がいるから。ビジネス書の著者はたいていプライドが高いので、自分をデカく見せがち。
収入が激減することを想定し、リスクに備えた行動をとること、欲望を満たすためにお金を使わないこと、貯金だけでお金持ちになろうとしないこと、稼ぐ思考を持つことなど、本書は私たち読者の意識を変えてくれます。
与沢翼はフェラーリとロールス・ロイスを所有していますが、いずれも買ったことを後悔しているそうです。
死に金だった、と。
年間5億〜15億円を投資で稼いでいるにもかかわらず、(かつてのように)豪遊せず、高級車をムダ金だと後悔し、コンビニで毎日150円のコーヒーを買うことが唯一の贅沢だと語る著者の考えに、興味はありませんか?
与沢翼(年収5〜15億円)よりも稼いでいない私たちが、彼よりもたくさんのお金を使っていて平気なのでしょうか?
お金の使い方や貯金について、本書は我々に考えるきっかけを与えてくれます。
まとめ
本書には、新型コロナウイルスで一変した世の中のことや、アフターコロナの世界についても書かれています。
与沢翼はコロナショックについて「大いなるチャンスでしかない」と述べています。
なぜなら、コロナショックのようなマクロ要因は、ゲームチェンジの起点となりやすいからです。
既存のオールドリッチが減り、ニューリッチが生まれる瞬間になり得る、と著者はいいます。
トランプゲームの大富豪(大貧民)で革命が起こったようなイメージ。
著者が考えるアフターコロナの世界、儲かるであろう産業、お金の真理、それから幸福について、あらゆる情報がギッシリ詰まったお得な一冊です。
文章量や文面から、著者の本気度が伝わってくる。突飛な内容ではない。むしろ慎重で堅実。
与沢翼の本気に、触れてみませんか?
以上、与沢翼著『お金の真理 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論』の要約と感想でした。
結論。自己啓発書を読んでも、行動が変わらなければ意味がない。でも大丈夫。本書を読んで貯金を始めない人など、いないから。コスパ最強の一冊。